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縁の下の力持ち

易経とタロットの共時性 17

易経は沢天壊→雷風恒
タロットは皇帝→運命の輪

易経の沢天壊は決壊、崩壊する意味。
下から陽が上がって来て、1番上がバリッと割れる。

そして溢れ出す。
下の天の大きさで上の沢、欠けてしまう。
止めきれない、やりすぎてしまう感じ。

それが風雷恒になる。
面白いのが、沢天壊は下の天を欠けた上の沢では抑えきれずに溢れてしまうけど、雷風恒は天をうまく上下から陰で挟んで中に抑えられている。


壊れて溢れ出るのを、うまく上の雷と下の風で縦や横に逃がして、壊れるのを防いでいる。
うまくコントロールしている感じに見えて面白い。

やる気や元気もそれだけなら破壊する力にしかならない。
自分の思い通りに周りを従えようと向かってくるものを壊してまう。
あるいは、自分でも自分をコントロールできずに自暴自棄、欲のままに溺れてしまったりする。

そんなすごい力のある天。
陽の極まったものやけど、雷は縦方向、風は横方向とうまく激しすぎる力を逃がしてくれる。
雷は縦方向、自分の内面と外面を繋いでくれるし、横方向は周りの人や物と繋いでくれる。
うまく自分の力を使ってる感じ。 

タロットは皇帝→運命の輪。
安定の皇帝。
運命の輪はうまく循環する。

国を平定して城の上から統治された国を見て平和やなぁと思う皇帝。
運命の輪のようにうまくいってるのを見て、よしよし、今日も平和やと思っている皇帝。
でも、いつ敵から攻撃されるのか分からない不安もある。
すでにスパイが入っていて破壊工作しているかもしれない。
常に命を狙われてる危険。
そんなこともありながら、今日も平和やなぁと城の上から眺めてる皇帝。
運命の輪はクルクル周り、いつどうなるのか分からない。
上が下になり、下が上になり、右が左になり、左が右になる。
変化するのが当たり前。
そんな全てを覚悟の上での皇帝。
今日の平和を喜んでいる。
いつかは壊れるかもしれない平和。

でも、今日は平和。
ありがたいなぁ。
みたいな。

何かのおかげで成り立ってる。
何のおかげ???


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