さよなら理想
退職が決まりました。
随分と呆気ないもので。
医者に「復職はやめてるほうがいい」と言われたことを伝えると、とんとん拍子のあれよあれよで退職。
もう二度とあの場所に行かなくていい、あの人に会わなくていいと思うと、心は晴れやかな反面、なんとなく複雑な長湯です。なんでかは知らんけど。
さて、実は私、地方から上京してきた田舎ガールでした。
イベントはほぼ関東だし、一回くらいは大都会に住んどくか!なんて、軽いノリで決めた一年前。就きたい職業にも就けて、住みたい場所にも住めて、なんて素晴らしいの!と、これまた軽いノリで就活。
軽いノリで決めすぎたせいか、とんでもないことになったわけ。ウケる。
ウケね〜わ。
東京に未練がない、と言うと嘘になる。
幸いにも同期やその他の人には恵まれてたし、行きつけのお気に入りのお店だって出来てた。一人暮らしだってめちゃくちゃ謳歌してたし、こんなご時世だけど、それなりに都会の良さも楽しんだ。
勿体無いな、とも思う。もう少し頑張るべきだったのかなって。
でも仕方ない。心が「大変疲れました」と言っている。赤い色の危険マークの判子がポンッと捺された感じ。
地元の知り合いや親友は「早よ戻っておいで」と言ってくれてる。実家も、「一回立て直し」と言ってくれた。
ありがたいなあ。私は、色んな人に支えられてたんだなあ。
狭い人間関係しか築けない不器用人間でも、ちゃんと居場所を作れてたことに驚いた。
まさか、こんな事態になってそれを実感するとは思わなかったんだけど、こんな事態だからこそ実感できたんだろうね。
これから暫く、頑張らないといけない。
やりたいことは見つけた。その先のやりたいことも決まった。
その為には、まず、仕事を見つけないといけない。
大丈夫、今度はきっとうまくいかないことも乗り越えられる。
大人になるんだ、長湯よ。世の中、理不尽なことだらけだぜ!
精神的にも大人になれたら、もう一度外に出よう。
人生まだまだ長いんだ。さらには一回しかない。やりたいこと、やっていこう。
ほどほどに夢見て、しっかり現実を見ていこう。
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