キャリアコンサルタント実技試験に必要なこと。
福原眞知子先生監修。マイクロカウンセリング技法から。
マイクロカウンセリング技法のかかわり行動
クライエントとの信頼関係を築くうえで、非常に大切なものとなる。
1、視線の合わせかた
凝視するのではなく、「聴いてますよ」というメッセージがクライエントに伝わるような視線を心がける。
2,身体言語
腕をくんだりといった表情や姿勢ではなく、相手が安心して話しができるように、やや前かがみのリラックスした姿勢や表情で、クライエントの話しを聴くようにする。
3,声の調子
あまりゆっくり話されると、関心を持ってもらえていないように相手は感じるかもしれないし、甲高い声で早口で話されると、非難されているように感じるかもしれない。そのような印象を与えないように、クライエントの様子によく注意してかかわる。
4,言語的追跡
初心者は、相手が話している間、聴くことよりも次に何を言おうかと考えてしまいがちである。しかし、それでは相手が話そうとする話題を変えてしまうことになりかねない。相手の話しをよく聴いて、相手が直前に話したことや少し前に話したことに、しっかりついていくことが大切である。
基本的傾聴技法の連鎖
1,開かれた質問、閉ざされた質問
・閉ざされた質問は、2~3語の言葉や「はい」、「いいえ」だけで答えられる質問。
・開かれた質問は、「どのように」や「何を」、「なぜ」と尋ねたり、「それについてもう少し詳しく話してくださいませんか」といった表現を用いるものを指す。
注意点
・クライエントの話しにしっかりついて、クライエントのストーリーをさらに引き出すために用いることが重要。
・自分からあまり話しをしようとしないクライエントに対しては、最初から矢継ぎ早に 閉ざされた質問 をしないように気をつける。
2、クライエント観察技法
質問に対するクライエントの応答の言葉と表情・態度との間の矛盾点や変化等を観察する。
3、はげまし、いいかえ、要約
共感の基礎となる技法。
・はげまし
「ええ」「それで」といったものや、クライエントの言葉を短く繰り返すものなど「言語」によるものと、うなずきのような「非言語」によるものなどがある。クライエントは自分の気持ちや考えを探求し、語ることをはげまされる。
・いいかえ
クライエントが語ったことの本質をフィードバックすることを言う。
要約にも共通するものがある。
・要約
面接の中ほどや最後に今回語られた内容を対象として用いたりする。(面接の中ほどで、いったんまとめて、クライエントに伝えかえす。)
4、感情の反映,
クライエントの抱える問題は、クライエントがその根底にある自分の感情に気づき、向き合っていかなければ、解決にいたらない。
クライエントの言語化されない感情を注意深く観察し、それを手がかかりとしてクライエントの感情に注意を向けてフィードバックしていく。
キャリアコンサルティング協議会やJCDAの実技試験は、ここまでの技法を身につければ、合格に近づくのではないのかと、個人的に思う。
:詳しく勉強したい方は、福原眞知子先生監修のマイクロカウンセリング技法という書籍を購入して頂くと良くわかります。
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