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触り続ける

去年の夏前くらいからコロナ騒ぎが終息する雰囲気が漂い始め、それ以降、一般のお客様のご予約状況に関しては、コロナ前とほぼ同程度まで回復しました。

あとは都会の中学校からのホームステイが再開されれば良いのですが、こちらは学校行事ですので慎重になっている様子です。

今年は中学生と一緒に田植えが出来ることを願っています。
※うちの田んぼ、去年とおととしは全て一人で手植えしました。
腰が壊れた(笑)

国内旅行が復活しているのと同時に期待されるのがインバウンド(海外からの旅行者)です。
昨日も1件、英語での問い合わせがメールでありました。
数回メールでやりとりした後、予約が確定しました。
オーストラリアの方です。

コロナ前、実はうちの民宿はインバウンドが凄い勢いで伸びていました。
※うちだけじゃない、観光業界全体がみんなそうでしたね。

うちに訪れた宿泊者の国名を挙げると、フランス、韓国、香港、シンガポール、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、中国、ブルガリア、台湾、カナダ、、、、

それがコロナ騒ぎで一気に崩壊しました。

ようやくインバウンドも復活します。
海外からの旅行者ですから、為替の動向にも注意を払う必要があります。

私がこの民宿を始めた頃は超円高で、1ドル80円前後だったんですよ。
ところが現在、超円安です。
本日(2023年3月29日)時点で1ドルが132円です。

海外からの旅行者が100ドルを日本円に変えようと思った場合、
1ドル80円なら、8,000円と交換できます。
1ドル132円なら、13,200円と交換できます。

1ドル80円の時よりも、1ドル132円の時に日本へ旅行したいと思いますよね。
少ないドルでたくさんの日本円と交換できる訳ですから。

コロナ控えの欲求と円安が合わさって、これからドドドーッ とインバウンドが復活してきます。

欲深いようなことを言っているように思われるかもしれませんが、誤解はしないで下さい。
“農家民宿ひがし” のコンセプトは【田舎のない都会の子供たちの田舎になる】

これは明日も来年も10年後もブレません。

“農家民宿ひがし” がメインターゲットとしているのは日本の都会のファミリー層です。
そしてコンセプトは、その子供たちの為にあります。

なのでインバウンドの誘致に方針転換しようとしている訳ではなく、時代の流れとして対応しようとしている一つの姿とお考え下さい。
事実、私はインバウンドをターゲットとした宣伝は積極的におこなっておりません。
おこがましい言い方になってしまうかもしれませんが、積極的に宣伝しなくても来てくれます。
需要があるということです。

本来のコンセプト(ターゲット)+αです。

自分にとってはこの“+α”が結構大事で、オリジナルのコンセプトに固執して頑固ジジイになりそうなところを“+α”への対応が柔軟に軌道修正してくれます。

ということでインバウンドは大事なんですが、それを踏まえた上で、インバウンドにまつわる恥ずかしいエピソードを語ります。

あれは8年前、うちの民宿に初めて海外のお客様からの宿泊に関する問い合わせが入りました。
フランス人のグループ(家族)で、一人の代表者が私にコンタクトしてきました。
英語は万国共通という認識があるのでしょう、フランス語ではなく英語でメッセージが届きます。
ところが私は日本語以外分かりません。
届いた英語のメッセージをgoogle翻訳を使いながら理解し、こちらからのメッセージもgoogle翻訳で英語に変換してから伝えていました。

正式に予約を受けたある日、
やはり英語でメッセージが届いたのですが、
メール文章の最後にこう書かれていました。
「keep you touch」

これがどういう意味か分からなかったので、早速google翻訳で訳すことを試みましたが、めちゃくちゃで意味不明なデタラメ日本語に翻訳されたので、google翻訳は無視して、ゆっくりと考えて自力で訳す努力をしました。
※現在はgoogle翻訳がちゃんと訳してくれますのでご安心ください。

「keep you touch」
え?
どういう意味?

英語力ゼロの俺が自力で翻訳するとこうなります。

keep(キープ)・・・続ける
you(ユー)・・・あなた
touch(タッチ)・・・さわる

「あなたに触り続ける….」

え!? 

え!? 

こわい、こわい、やめて!?
なに!?、なんで!?

そこで思ったんです。
日本語にも、かたい手紙を書く際に「拝啓」とか「かしこ」といった、英語に訳しにくい挨拶言葉があるように、日本語訳しにくい英語の挨拶文の締めくくり文句があるのかもしれない。
ただ、当時の俺には分からない。

keep(キープ)・・・続ける
you(ユー)・・・あなた
touch(タッチ)・・・さわる

どういう意味なんだよ・・・

確定した予約を断ろうかと本気で思いました。

当時、いまは他界したお爺さんを在宅介護していて、その様子を見に来た親戚の叔父さんを頼りました。

叔父さんはイギリス滞在経験があって英語は堪能なので、このやりとりのメールを見せました。

「文末に俺に触りたいみたいなことが書いてあるんだけど、これどういう意味?」
「怪しいから、断ろうと思ってるんだけど」

「あ~、これは keep in touch(キープ イン タッチ)を崩した言い回しだ」

「keep in touch(キープ イン タッチ)?」

え?? 何それ?

なに??

keep in touch(キープ イン タッチ)☆
「これからも連絡を取り続けましょう」っていう意味だよって叔父さんが教えてくれました。

結果...
凄くフレンドリーで素敵な旅行者さんたちでした☆

これから、おそらくイヤホンタイプの即時翻訳機が開発されると思います。
翻訳精度もちゃんと高くて。
お互いに母国語を喋っているのに会話が即時に成立する未来が見えています☆

またブログ書きますね♪

農家民宿ひがし 公式HP

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