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砂浜で思いのままに遊ぶ:アメリカ帰省

アメリカ帰省中の気持ちを思い返していたら、わりとヘビーだったので、ちょっと軽いところから、書いてみようと思います。

夫は三人兄弟。真ん中の弟はサーフィンをやる人で、ビーチにアクセスしやすいところに住んでいる。

夫のお母さんが、ビーチが目の前にある宿泊先を予約してくれて、お義母さん夫婦と下の弟、そして私たち家族で泊りに行った。3泊4日。真ん中の弟は奥さんと一緒に毎日遊びに来た。

夏のビーチとはいえ、寒流の影響でめちゃくちゃ寒く感じる。最高気温も21度とかで、いやこれ、海に入るとかそういうの、無理やんな、という気温。

サーフィンがさかんな地域だけあって、波も激しめ。

波の勢いに驚く

写真を見てもらうと雰囲気がわかるかもしれないけど、青い空、青い海!というビーチではないのです。

宿泊先のガレージに、砂場グッズがあったので、子どもたちと砂遊びをした。

最初は、砂のお城でもつくろうか!となったけど、砂の質がなんというか、お城向けではなかった。まとまりが足りない。水分が足りないんだろうな。

水分たっぷりの砂で遊べる場所にいると、波がドッパーンとなかなかの勢いで来るので、おちおち砂を掘っていられない。

バケツに砂を入れてひっくり返して、お城をつくりはじめても、時折やって来る荒い波に、全部持ってかれてしまう。なんやったら、体まで持っていかれそうで、こわいぐらい。

波際から少し離れたところで、夫の一番下の弟と、うちの下の二人とが穴を掘り始めた。もともと誰かが掘った形跡が残っていて、思わず続きを掘りたくなる。

砂浜には、流木がたくさん流れ着いていた。太いのもあるけど、ほとんどが細い木。

私は、何もせずぼーっと見守っていたけど、何かスイッチが入った瞬間があって。おもむろに流木を集め始めた。

末っ子が流木を砂に刺して遊んでいたので、ちょっくら手伝いますか、って思ったんだと思う。

最初はきれいな木を選んで拾っていった。両手いっぱいに集めたら、子どもたちのそばに置いておく。

義弟は穴を掘り、次女と末っ子はその穴のまわりに流木を刺して立てていく。流木で壁をつくっているみたい。

穴のまわりに、流木を立てる

私は夢中で流木を集めていた。収集って何か本能が刺激される、と思った。どんどん集めたくなる。きれいじゃなくても、とにかく集めまくる。

やわらかい砂に足を取られながらも、流木を集めてまわる。

集めやすいエリアである程度集めきったら、ふと、今度は貝殻を集めよう、と思った。

できれば、きれいなものがいい。きれいな貝殻を集めようと目をこらす。白い小さな貝殻があちらこちらに埋まっている。

そして、いくつか集めたら、今度は質より量がほしくなる。真っ白じゃなくてもいい。欠けていてもいい。どんどん貝殻を集め始める。

貝殻が集まったら、今度は、それを飾りたくなる。

なんか、これってホント原始的な感覚なんだろうな、と思った。

狩猟採集の生活に想いを馳せる。

だんだん集めるのに飽きてきた。座り込んで、砂をふるいにかけて、さら砂をつくってやろう、と思った。

どんどん砂をふるいにかけて、さらさらと落ちる砂で山をつくる。

できた山に貝殻をちりばめる。

ふふ。なんか、満足。

そんなことをしてるうちに、子どもたちも砂遊びを満喫しきったようだった。

少し離れたところに、同じような年頃の子どもを連れた家族がやってきたのを見つけて、声をかけに行ってしまった。

人見知りしない子たちだな、と我が子ながら感心しつつ。いや、日本語で話しかけてるけども。

そして子どもたちは、一緒に遊び始める。

集めた貝殻を交換して喜んでいる。

これもまた、何かしらの人間の本能なのかもしれない。

交易だ、と、にやりとしながら思った。話す言葉は重要でないらしい。

久しぶりに夢中になって砂遊びをした後は、なんかスッキリした気がした。

人間としての本能の部分が刺激される感じは、心地良い。

遊ぶって大事。思うがままに動くって、すごく大事。

だいぶ掘ったし、だいぶ飾った

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