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祈ること

※地震の話が出てきます。

めまいの理由

ふわふわとした強めのめまいが2週間ほど続いたけど、その原因を追究しようとは、あまり思っていない。なんか、よくわからないけど、めまいが起きている。

めまいのおかげで、いつもとは違う世界の見え方や捉え方ができたりしたのが面白かった。もちろん不安に思ったりもしたのだけど。

これまでの自分の価値観を見つめ直したり、本当に自分が望んでいることを感じ取ったり、自分の皮をペリペリっとはがしていってる感じなので、その経過としてめまいが来たのかな、と思ってたりする。

ある本とめぐり逢って、他にも思い当たるものが出てきた。

祈りの反動

祈りの力が強いことに本人が気づいていなかったり、まともに修練を積んでいないと、祈った本人やその周辺に、その反動が返ってきてしまうとのこと。

祈りの力は本来強力なもので、祈りで宇宙の流れをコントロールしようとすると歪みが生じる。祈る人には、その歪みを受け止める力が必要で、厳しい修行を通して「祈る力」と「生じる歪みを受け止める力」の両方を身につけるそう。

一般的に祈るのは初級の祈りで、宇宙の流れを変えるほどの力はないから、危険度も低い。宗教的な修行や、瞑想を習慣化すると「祈りの力」は強くなるそうだ。

私の祈り

実はこの元旦に、今まで生きてきて初めて、心から強く祈りを放った。

夕方、大きな地震を感じ、地震速報と津波警報でスマホが鳴り続けた。私の住む場所での揺れは、めまいのような船酔いのような、ゆらゆらした揺れが長く続くものだった。

2011年の東日本大震災と同じ規模だ、と感じた。私の住む場所は離れているし、余震は感じない。

子どもたちの安全は確保できている。津波の映像が頭によぎる。子どもたちに状況を話した後、私は1人正座して、目を閉じた。怖かった。地震自体の怖さもあるけど、津波が本当に怖かった。

龍神さま、助けてください。津波をおさめてください。津波を弱めてください。龍神さま、助けてください。

何度も繰り返し祈った。どうしたら祈りが届くだろうかと必死だった。沖合いの津波の映像が浮かんできて、その津波が弱まるようイメージして強く祈った。涙が出てくる。とにかく祈った。

祈りの力

自分の祈りの力の強さなんて、考えたこともなかった。でも、最近、自分の子どもの頃の環境が、わりと珍しいものだったのかもしれない、と気づいた。

お寺に通い、お経を読み、お釈迦さまの話のアニメを見たり、極楽や地獄の漫画を読んだり、お坊さんがしてくれる話を聞いたり。

実はお寺さんだけだはなく、神社関連の行事もそこそこ頻繁にあったし、地域に根づいている他の宗教のイベントに参加したこともある。宗教行事への参加経験は、もしかしたら多いのかもしれない。

大人になってから、タイヨガに始まり、インドのヨガにも触れた。どちらも気軽な感じでやってたけど。共通点や違いが見られるのは面白かった。インドから日本に来てる先生にヨガを教えてもらえる体験会にも参加したことがあったな。呼吸法やマントラが印象的だった。チャクラを意識した呼吸と色のイメージを使う。

マントラ

うちのお寺さんでは、南無阿弥陀仏という念仏を繰り返し唱える。この念仏を唱えることも、軽い瞑想に入る方法であることが、本に書かれていた。

その本では、いろんな宗教で繰り返し唱えられる言葉をすべてマントラと呼んでいた。マントラを一定回数以上、唱え続けることで瞑想状態に入る。毎朝・毎晩続けて1ヶ月ぐらいすると瞑想の効果が出てくるらしい。

念仏を唱えたり、お経を読んだりすることで、軽い瞑想に入ることを初めて意識した。瞑想についての本を読みながら一緒に瞑想をするのが、私には入りやすいのだけれど、もしかしたら、それも子どもの頃からの習慣のうえに成り立っていることなのかもしれない、と感じる。

祈り方

元旦の夕方に、生まれて初めて強く祈った。それが、すごく気持ちよかったというと不謹慎かもしれないけど、すべてを捧げて祈る感覚が、年末に感じていた無力感や絶望感から自分を救い上げてくれたように思う。

ただ、このときの祈り方は、コントロールしたい気持ちが全面に出ていて、自分が受け止められる以上のものを放っていたかもしれないな、と思う。龍神さまの力を借りたいという祈りの部分もあるけど、直接、津波をコントロールしたい気持ちだったと思う。

むやみに強く祈ってはいけない。そう感じる。

感謝の祈り

本に「宇宙をコントロールしない」「歪みを生じさせない」祈り方を学ばせてもらった。

それは、直接コントロールしたい気持ちを一切捨てて、望む状態に感謝する祈り方。すべてを前向きな言葉でつづる。

私の祈りを言い換えてみたいと思うけど、難しい。
「家族がそろって、健康に生かせていただき、ありがとうございます」
「日本に住むすべての人が、安全に暮らし、温かい気持ちで毎日を迎えられることに感謝します」
「おだやかな海に感謝します」

本当に祈り方が難しい。津波がおさまることや、死者やけが人が出ないこと、家が倒壊しないこと、そういったことを祈りたいけど、否定形になったり、直接コントロールしたくなる。

これは、練習のしがいがあるな、と思う。

感謝の祈りとしてなら、思いっきり祈ってもいい。そう思うと、祈ることへのエネルギーが湧いてくるのを感じる。私、祈りたいみたい。

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