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【2021CL横浜】ブルー型レシリザボルケニオンのすゝめ

こんにちは。Lon (@Lon50_poke)と申します。

みなさま、CL横浜お疲れさまでした。
さて今回は、CL横浜にて使用した「ブルー型レシラム&リザードンGX」の解説記事になります。

本構築は、Lon (@Lon50_poke) と、よし (@PokePokePokeK) が使用し、
Lon… 9勝4敗 97位
よし…9勝4敗 56位
という成績を収めました。

目標としていたTop8、Top32にはあと1歩2歩届かない結果となりましたが、デッキ選択に一切の悔いはありません。

「レシラム&リザードン」は、サンムーン環境でこそ猛威を奮っていたものの、剣盾環境では影を潜めていました。また、「ブルーの探索」を採用したデッキも数を減らしていたと思います。

そんな「古のデッキ」ともいえる「レシリザボルケ」ですが、今回のCL横浜環境の1つの回答だと判断し、当日持ち込むことになりました。

途中から有料となりますが、無料部分では「環境考察」「デッキ選択において意識したこと」「デッキができるまで」について書いています。
ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。

また、公式の配信卓にて、実際に よし がこのデッキを使用している試合が配信されたので、そちらも併せてご覧ください。(Day2の4試合目)


■自己紹介

チーム成川に所属しています。
参考までに、昨シーズンの主な成績を掲載しておきます。

CL東京 Top4
CL愛知 7勝3敗、Top128
シティS2 優勝
14位でWCS2021Day1の権利獲得

CL愛知・CL横浜と2大会連続で最終戦に敗北し、Top32~64を逃しているため、ここ一番の勝負弱さを痛感しています。


■当日のマッチング

Lon 通算9勝4敗

(Day1) 5勝2敗
1.後 ピカチュウクワガノン W
2.後 たけるとうき W
3.後 ムゲンダイナ L(先3種切れ負け)
4.後 レシゼク W
5.後 ピカゼク L
6.後 ムゲンダイナ W
7.後 三神ザシアン W
(Day2) 4勝2敗
8.先 ムゲンダイナ L(後2種切れ負け)
9.後 コズガ W
10.後 ピカゼク W
11.後 セキタンザン W
12.後 ピカゼク W
13.後 コズガ L

よし 通算9勝4敗

(Day1) 6勝1敗
1.後 ムゲンダイナ W
2.後 ムゲンダイナ W
3.後 エルフーンGX W
4.後 ローズピカチュウ L
5.後 三神ザシアン W
6.後 クワガノングソクムシャ W
7.先 マルヤクデ W
(Day2) 3勝3敗
8.後 セキタンザン L
9.後 超パーフェクション W
10.後 ルカメタザシアン W
11.後 セキタンザン(配信卓) W
12.後 セキタンザン L
13.後 ピカゼク L

※じゃんけんに勝った際は、「後攻」を選択してます。


■環境考察

今回のCL横浜は、前回のCLから約10か月ぶりの開催ということもあり、環境の考察が困難だったように思います。
PTCGOにて行われた海外の大会や、国内の自主大会、仲間内での練習の結果などを参考に考察を行いました。

◆CL1~2週間前の予想(リスト発表直後)

●Tier1
・コズガ
・三神ザシアン
●Tier1.5
・ムゲンダイナ
●Tier2
・クワガノン+(ピカゼクorピカチュウ)
●Tier3
・超パーフェクション
・その他

パワー・安定感ともに申し分ない「コズガ」「三神ザシアン」「ムゲンダイナ」の3強であると考えていました。
中でも、「デデンネ」を採用し、FTBに寄せたコズガの評価が群を抜いて高かったです。

Tier2以下のデッキに関しては、3強のうち「コズガ」「三神ザシアン」に対して有利を取れるものの、「ムゲンダイナ」に対して苦手意識を抱いていたためこの評価としました。


◆CL当日の予想

●Tier1
・ムゲンダイナ
・三神ザシアン(+ザマゼンタ)
●Tier1.5
・コズガ
●Tier2
・ルカメタザシアン
・クワガノン+(ピカゼクorピカチュウ)
●Tier3
・セキタンザン
・ジラーチ◇+
●Tier3.5
・超パーフェクション
・イオルブ
・その他

CL1週間前の自主大会にて、「無人発電所+ムゲンダイナ」というデッキタイプが勝ち上がり、注目を浴びました。デッキ単体の性能が高く、注目度も高いことから数を増やすと予想しました。
それに伴って、「無人発電所+マリィ+アブソル」によって動きが止まりやすい「コズガ」の評価が少し低くなりました。

また、ムゲンダイナに対して明確に有利を取れる「ザマゼンタ」「闘タイプ」は勝ち上がりやすいだろうと予想していました。

「ムゲンダイナ」を中心にメタがどこまで回るかどうかが、今回の環境考察のカギであったように思います。
「セキタンザン」や「ドンファン」に関して、「ゆうても三神ザシアン勝てんやろ」の一言で考察を止めてしまったことは反省しています。


■デッキ選択において意識したこと

今回のCLに挑むにあたり、デッキ選択において「予選13回戦を走り切れるデッキかどうか」という点を意識しました。

今回のCLは、予選が13回戦もあるため、これまで以上に長丁場でした。
しっかりと勝ち切るためには、これまで以上に安定感が求められる大会だといえます。

そのため、「デッキの再現性が高く」「じゃんけんに依存せず」「不利マッチが少ない」デッキ選択が重要であると考えました。

①デッキの再現性
わかりやすい例を挙げるとすれば、「2ターン目にドレッドエンドを宣言できる」「2ターン目にオルタージェネシスを宣言できる」など、試合を進めるにあたって必要最低限の動きを毎試合こなすことができるか。ということです。
「どれだけ自分のやりたいことを押し通せるか」「どれだけ事故率を減らすことができるか」とも言えます。

→「レシリザ」において必要最低限の動きは、「後攻1ターン目にフレアスターターを打つこと」であり「ブルーの探索」によってかなり高い確率でこの動きをすることができます。
また、従来の炎デッキの欠点であった「溶接工に触れないと負ける」点が改善され、事故率が減りました。
(試合中に1度も溶接工を打てなくても勝てるように構築したつもりです)

②じゃんけんに依存しない
予選13回戦を考えたときに、確率通りならば6~7回はじゃんけんに負けます。
そのため、勝ち切るには「じゃんけんの勝敗に依存せずに、試合に勝てるデッキ」=「先攻でも後攻でも強い動きができるデッキ」or「後攻を選択するデッキ」であることが重要だと考えました。
また、同じデッキタイプのミラーでは、じゃんけんが勝敗を左右することも多く、ミラーが多発するデッキはあまり握りたくないと考えていました。

→「レシリザ」は後攻を選択するデッキであり、じゃんけんに依存しにくいデッキであるといえます。

③不利マッチが少ない
不利マッチが多いと、試合のマッチング運に勝敗を委ねてしまうことになります。
安定して勝ち切るためには、「不利マッチが少ないデッキ選択」をすることが望ましいでしょう。

→「レシリザ」が明確に不利をとるマッチアップは「超パーフェクション」のみで、比較的動かしやすいデッキタイプであると判断しました。

以上3つの点から、「ブルー型レシラム&リザードンGX」を使用することにしました。


■デッキができるまで

※少し余談です。
池袋にある「一心たん助」という焼肉屋さんで美味しいお肉を食べながら、「CLのデッキどうしようかなあ」という話をしていました。(CL2週間前くらい)

「コズガ」や「三神ザシアン」に有利を取れるため「クワガノンを採用した雷系統のデッキが数を増やしそう」と考察し、「コズガに勝てる炎」がいい位置にいるのではないかという話になりました。

チームメイトであるふじ (@stardust_0505) くんが、「ボルケニオン+ガラルジグザグマ」の採用によって、「高熱爆破110+かんしゃくヘッド10」でコズガを倒すのはどうか、と提案してくれたため、過去の自分のデッキを参考に組んでみることにしました。

▼POG(PTCGOにて行われたWCSの代替大会)で使用した「レッドパーフェクション」

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▼ヒート炎エネルギーの収録によって組んだ「レシラム&リザードンGX」

画像2

▼実際にその日の夜に組んだ「レシラム&リザードンGX」

画像3

このデッキを回すにつれて、「後手1フレアスターターの再現性の低さ」「メインのサポートが溶接工であることによる安定感の低さ」「サイドを1-3-2で取られて負けることの弱さ」が浮き彫りになりました。
また、「無人発電所+アブソル」を採用したムゲンダイナの流行に伴って、ジラーチやデデンネが動きにくくなり、向かい風だと感じました。

これらの欠点を改善するために、「システムポケモンを全て抜いてブルーの探索型にする」ことにしました。

「ブルーの探索型」にしたことによって、「ムゲンダイナ」「三神ザシアン」に対する勝率がぐんとあがり、安定感が高まったため、正しい選択だったと思います。


※無料部分は以上になります。
▼ここから先は有料となっており、内容は以下の通りです。
■デッキレシピ
■採用カードの解説
■不採用カードの解説
■環境デッキに対する有利不利の評価と戦い方
■コラム1【デッキの視認性のおはなし】
■コラム2【大会中のルーティーンのおはなし】
■最後に

今回の「ブルー型レシラム&リザードンGX」は、かなり自信のある60枚に仕上がっています。
もし少しでも興味を持ってくれた方がいれば、ぜひ目を通していただけると嬉しいです。


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