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萌えきのこ図鑑 No.1ヒトクチタケ

学名:[Cryptoporus volvatus] サルノコシカケ科

まだまだ硬いキノコしか見られない早春の里山で
松の木からぽこぽこ生えてくる、つやつやのくりまんじゅう
それがヒトクチタケ。
幼菌のころはぷにぷにの感触で香水のような良い香りがしてとても可愛らしい。

ヒトクチタケはカサの直径が2~5cm程度、形は樹木の側面に沿った形のハマグリ型で、色は上面と下面で違いがあり、上面部分は黄褐色~褐色で表面には光沢が見られ、下面はクリーム色の膜で覆われていますがやがてその膜は破れ、楕円形の穴が開きます。

出典:https://kinoco-zukan.net/hitokuchitake.php

「ひとくち」で食べられるサイズ感だけど名前の由来は傘裏に空いた一つの穴。ひとつのくちで「1口」タケ

虫をにおいでおびき寄せて胞子を運ばせる、植物的なきのこ。枯れて2年経つ松から生えるという不思議タイマー。

成菌になってひとくちが開いてからは松脂とシンナーが混ざったような独特のツンとした刺激的なにおいがする。ヒトクチタケをみるとついにおいを嗅いでしまう。形状が松から生えた鼻にも見えるので、鼻と鼻をつき合わせているような変な気分になる。

鼻っぽい


一度カラカラになった個体を持ち帰ったことがあるが、50円玉くらいのサイズなのに私の軽自動車中ににおいを充満させてしまった。とてもパワフル。

くさいので厳重にパッキング


巨木にびっしりと

見た目も感触もにおいも楽しめるオールマイティ萌えきのこ。

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