見出し画像

お気に入り作品「サムライサージ」解説

今日はわいの高校の文化祭の準備の日。
一日中ホームルーム扱いだから単位は発生しない。だから来なくても欠席扱いにはなるが進級できなくなるとかはない。

でも諸事情により来た。
で、クラスの人に手伝うことなんかあるかって聞いたら何もないってゆわれた。

暇。

朝からずっと人の通らない廊下に座り込んで絵を描き続けた。疲れた。休憩。

noteでも書くか←イマココ

というわけで今回はわいのペン画史上最高傑作である「サムライサージ」について解説しようと思う。

サムライサージ

描いたのは今年の7月。
この作品はタイトルから考えた。
刀や侍が好きで、私の大好きなorangestarさんの楽曲「surges」も好きだったからそれを組み合わせた。

surgeという英単語には波動や波といった意味のほかに勢いや急上昇といった意味もある。
学校の美術部の課題でコンクールに出す用で描くものだったが、上手に描いて賞をもらおうというよりかは、楽しく、自分が満足する作品にしようと思って描いた。
私はアーティストではなくクリエイター志望なので、常に人にウケる絵を描くことを目標としていた。だがこの時点ではそれが必要だと思った。

ここ一年くらい納得のいく作品が描けてなかったから、この夏で最高の作品を作ろうと思った。
また、今年の冬から始めたペン画だったが、アニメーター志望の私は秋から就職の準備をしたかったので夏の間にケリをつけようと決めていた。

手前に人がいて、支持体が中景、1番奥に見せたいものがある。

空間に対する人の置き方、画面の作り方はイラストレーターのM.Bさんを少し参考にした。
アスノヨゾラ哨戒班とかのMVを手がけた人である。

波の根本


サムライの目線の先に1番描き込んだ部分を持ってくることで、画面の外に見る人の目を逃がさない視線誘導的な効果を出せるかと思った。

左の雲

雲も丁寧に描けた。雲でもあり大波の水蒸気でもあり霧でもある。できてるものは全部同じか。

で、部活の中間講評会の日がやって来た。全員の絵が並べられて、先生が1人ずつコメントしていくというものである。まあまあ厳しい。
ちなみに他の部員はほぼ全員アクリルか油画をやっている。

私は酷評されたわけではなく、むしろまあまあいい感じの評価だった。
大波の1番上の白波の部分が化け物の舌みたいだから北斎の波みたいにギザギザにしろ(だいぶ要約してる)とアドバイスをもらった。

だが私の絵はペン画なので、塗り重ねればいい絵の具とは違い簡単に修正はできない。先生は修正液で直せばいいと言った。

私は修正はうまくいかないだろうなと思った。だがやらないわけにもいかない。
紙の白と同じ色で塗らなければいけないと考え、アクリルガッシュで混色しつつ塗ってみることにした。

修正。

白に茶色を混ぜてみたり、青や黒を混ぜたりもした。だが私の技術では何度やってもうまくいかなかった。
結局この絵は2つに折って捨ててしまった。

やると判断したのは私だから先生は悪くない。
だが先生が怖くて逆らえなかった自分が情けなくてたまらなかった。

すごく気に入っていた作品なのでその分ショックも大きく2日ほど寝たきりだった。
しかしこのままでは何も変わらない、コンクールもあるし何か作品を成さなければいけないと考え、主題はそのままに構図やレイアウトを変えて作品を描き直してみることにした。

いつもだったらしばらく何もできなかったと思う。だから今回行動に移せたのは成長したなと思った。

サムライサージ 陰打

で、描き直したのがこれである。
はっきり言って気に入っていない。やはり全力を出しきれなかった、手を抜いてしまった部分が大きい。締切も迫る中、私だけ1から描き直しだったし。
何より、人に言われて描き直したというのが気に食わなかった。

しばらくして夏休みも残りわずかとなり、このままでは満足してペン画を終われないと思った。
そして夏休み最終日、朝4時に起きて江ノ島に行った。orangestarのノクティルーカを聴きながら東海道線で下った。

サムライサーフ

この絵は結局何がしたかったのかわからない。またいつもの迷走である。
やはりサムライサージに未練があり、どこか並行世界を描きたかった。

でも密度のメリハリは作れたし、絵としては結構気に入ってたりする。

少し暗い感じの文章になってしまったが、事実としてこれを記しておきたかった。

そんなわけで、私の進路が落ち着いたらまた大波に挑戦しようと思う。

最後まで読んでくれてありがとう。
このままでは絶対に終わらない。

✒️🌊‼︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?