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Loiseau
2022年11月1日 23:53
ハリ・ハリ・アウァツァラティ(いたいのいたいのとんでいけ)こうとなえると、地上でだれかの苦痛が生起されたとき、まろやかな真珠層の、ひかりの被膜がそれをくるんで、一りゅうの輝きがうみなされる。そしてしたたり、上天へ、月へとおちていく。月上には水の記憶の海があり、その底には寺院がある。雨滴のごとくふる真珠は、多くは到達することもなく、とけて漂いちってしまうのだが、ときに底に至り、月の寺院の