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なぜ初めてのKickstarter(キックスターター)は失敗に終わったのか

初めてアメリカのクラウドファンディングKickstarter(キックスターター)に挑戦したのは2015年の5月でした。

目標金額$50000(約550万円)32人の支援者、$1825(約20万円)の支援金で見事に不成功に終わりました。原因分析の前にクラウドファンディングを行うきっかけを少し紹介します。

それは2015年のお正月に地元近隣に住んでいるオーストラリア人と知り合いになったのが切っ掛けでした。彼は僕が作っているボードゲームにいたく感銘をうけて、アメリカのクラウドファンディングKickstarter(キックスターター)を紹介してくれました。彼の話では「Kickstarterでは沢山のゲームのキャンペーンが行われて、多額の支援金(日本円で数百万円、数千万円)を獲得して世の中に広まっている。」とのことでした。
より、ここはプロジェクトを作ってひと山当てに行こうということになりました。英語の編集は彼がサポートしてくれ、ビデオ編集は友人のプロカメラマンを紹介してくれました。

インターナショナルなチームでの挑戦です。前途洋々、格好だけはよさそうです。

ゲームはSky Scrapersというゲームを基本に、ネット上に都市名を付けたボードパターンを登録して、自分の都市でゲームをプレーする、ネットワーク型のプロジェクトです。完成したのが下記のプロジェクトです。発想は斬新で今でもかなりイケテルプロジェクトだと思っています。ご興味のある方は是非覗いてみてください。

目標金額500万の使途は概ねネット上のシステム制作の予算でした。プレイメージをしてPC上でプレーができるように友人のエンジニアに依頼してAPPソフトまで用意準備しました。必要なお金は掛けました。今でもソフトはダウンロード可能です。ご興味のある方はダウウンロードして遊んでみてください。下の画像をクリックするとダウウンロードページにリンクします。zip圧縮されてますので、PC上で解凍してください。ウインドウズPCでプレーできます。

http://www.logygames.com/skyscrapers-project/app/SkyScrapers-ja.zip

ここまでは順調そうに見えます。スタッフもプロフェッショナルです。準備にお金もかけました。

さて、本題のなぜ失敗したかです。

まず第一に最大の原因は、世界に打って出る実績や信用がありませんでした。目標額500万円は大きなお金です。1人5000円の支援としても世界中の見知らぬ人から1000人の支援者を集めなくてはなりません。お金を出してもらうためには信用が必要です。それがまったくありませんでした。クラウドファンディングで一人の出資額がいくら少額とはいえ、500万円は無謀です。

クラウドファンディングのやり方やコツ、成功例などの情報はネットを活用して短時間でかなり勉強しました。
自分の実力を過信して、好いゲーム、好いプロジェクトを企画すればお金は集まる。そう信じていました。

自分でやってみて分かったことは他人の成功例は決して自分の成功の参考にならないということです。
反対に失敗例は確実に失敗をしない参考になります。ただし失敗をしないということは成功するとイコールではありません。

そして自分の失敗から学んだことは何だったのか。それは、

自分の身の丈に合ったプロジェクトを企画する。

ということでした。
それはたとえばスキージャンプをしたことがない人がジャンプに挑戦するのなら、最初からジャンプ台から飛ぶのではなくて、最初は5m、10m程度のジャンプから飛び始めてみよう。ということです。

キックスターターは大ジャンプ台もありますが、それだけではなく、練習用の小さなジャンプ台も沢山用意されている。またそれを歓迎する、そういうプラットフォームです。

最初の失敗がそれに気付かせてくれました。

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