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「好きな仕事」VS「向いている仕事」の結論とその理由3つ

よく議論が巻き起こるこの話題。社会人2年目の5月、「好きな仕事」を選んで新卒就職した私なりの結論をまとめます。

就活生に読んでもらえると嬉しいな。

私は、「好きな仕事」としてメーカー就職しました。つまり、会社の製品が好きで仕事を選びました。そのため、とりわけ「好きな働き方」では選んでいないことは言及しておきます。その観点からの記事となります。

いきなりですが、結論です。絶対に向いている仕事に就くべきです。絶対に。

理由を以下でなるべく簡潔にまとめていきます。

理由1:好きな仕事は変わる可能性がある

ひとつ目の理由。好きな仕事がいつまでも好きであるとは限りません。好きなことが仕事になると必ず義務感が生じます。

そして、好きじゃなくなったら苦痛だけが残る仕事を続けることになります。

そうなると、「なんでこの仕事してるんだ?」という感情が沸き起こり、仕事をする意味が分からなくなります。

「お金のため」と割り切れるなら問題ないかもしれませんが、私にはそれは無理でした。1日のうち18時間起きているとして、そのうちの9~12時間も捧げる活動をドブに捨てるような感覚になってしまうからです。

自分の人生にはこれしかない、というほど好きなモノがあるならOKなのですが、そうじゃないなら「好きなものが変わる可能性」は考慮に入れておくべきです。これから先の40年働いていくわけですからね。

そこらへんは自己分析が大事です。これまでの人生を通してずっと100点で好きなものはあるか?自分の人生はこれを軸に回ってきたというものはあるか?間接的な関わり方になっても好きでいられるか?深く考えてみましょう。

理由2:好きなモノの仕事≠好きなモノだけの仕事

二つ目の理由です。好きなモノの仕事が常に好きなモノだけの仕事であることはほぼないです。

好きなモノの仕事でも、正確には「好きなモノを通じて他者と関わる」のが仕事です。他者に価値を提供するのが仕事ですからね。

好きなことだけやってるわけにはいきません。そうなったときに、仕事を変わらず好きでいられるか。

例えば、自動車が好きな人が自動車メーカーに就職した場合、「自動車に関わる仕事」といっても、簡単に挙げるだけで以下のような仕事があります。

・自動車技術の研究開発を行う人
・研究開発の計画を管理してまとめる人
・自動車のコンセプトを考える人
・自動車のコンセプトをより詳細な設計に落とし込む人
・実際に設計図を書く人
・設計図の発行やバージョンなどを管理する人
・自動車製造に必要な部品を選定する人
・実際の部品購入手続きを進める人
・調達の納期を管理する人
・自動車の生産方法を考える人
・自動車生産のラインを管理する人
・ラインにて製造を行う人
・自動車生産の機械を保守する人
・社内システムの保守運用を行う人
・自動車製造工場の維持を行う人
・会社の人事や総務を行う人
・製造の各工程の品質保証を行う人
・完成車の品質保証を行う人
・完成車を全国各地の販売所へ運ぶ人
・実際に自動車を売る人
・自動車の整備を行う人

※私は自動車会社勤務ではありません。

上に記載したのはほんの一部です。「自動車が好き!」だけでこの会社に入社して、理想の自動車への関わり方ができるとは限りません。大企業総合職なら異動もありますしね。

上記の例の中だと、一つ目の「研究開発を行う人」などはかなり響きがいいかもしれません。しかし、このような「ザ・自動車会社での開発職」であったとしても、思い通りの仕事内容ではないことが多いです。

基本的に、ゼロイチでのクリエイティブな開発などありえません。会社が蓄積してきた技術を右から左へ受け流すような仕事になることが多いです。もう出来上がっちゃってますからね。

もっというと、「自動車を設計する人」であったとしても、実際には「自動車にある数万の部品のうちの一部を設計する人」であることもあります。そうなると、実際の業務で向き合うのは自動車ではなく金属部品です。

そうなったときに、それでもなお「自動車開発を行っている」という実感をもてるか。好きなモノの仕事をしていると考えられるか。

※このような仕事を侮辱する意図は全くありませんので、ご注意ください。むしろ、私が現在行っているのはそのような仕事であり、「好きなモノの仕事≠好きな仕事」であることの例として丁度良いと考え、挙げさせて頂きました。

好きなモノへの関わり方がかなり間接的になる可能性を考えると、好きなモノを仕事にするのはリスキーかもしれません。

理由3:向いている仕事は割と好きになれる

最後の理由。向いている仕事は、やってると好きになれることが多いです。

なぜなら、向いているからこそどんどん上手くいくからです。

そうすると評価もされます。割と嬉しいです。他者貢献の実感も持てます。さらには、給料も上がります。

その結果、さらに仕事へのモチベーションがあがります。このように、向いている仕事ではポジティブなサイクルを回すことができます。

向いている仕事は続けているうちに「そこまで嫌いじゃないな、何なら楽しいかも」と思えるものです。

最後に

好きだし向いている仕事がベストなんですけどね。

あー、早めに転職してえなぁ!

ご覧いただきありがとうございました。

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