ゆがみと病気の関係:part2
ポキポキは意味があるか
幼少期、漫画『北斗の拳』の主人公ケンシロウのまねをして、指の関節をポキポキ鳴らした(クラッキング)経験がある。
関節が鳴るメカニズムは不明な部分が多いが、関節内の圧力変動によって、滑液中のガスが弾けて音が鳴る。と言うのが現在のところ定説だ。
場所は変わっても背骨の関節で同じ現象は起こる。よく知られるのは、首のクラッキングであろう。また、クラッキングは繰り返しできる。
関節は本来滑らかに動くものだが、関節包内の圧力が均等でないとこうした現象が起こる。簡単にポキポキ鳴るクラッキングは骨格のゆがみとは直接関係ないが、これをしようとして強引にストレッチすると筋肉を傷めるばかりか、ゆがみを作ることになるので気を付け。なくてはならない。
クラッキングは2パターンあるように思われる。
・椎間関節で起きるか。
・椎間板で起きるか。
少し解剖学の話になるが、椎間板ヘルニアで有名な椎間板は、脊柱の柔軟性や支持、脊柱全体の連続性を保つ上で大変重要な組織である。椎間板に圧力変動が起きた場合、脊柱の解剖学的正位、つまり、軸は著しく崩れる。
一方、椎間関節は、24個ある背骨を支える椎間板の補助的な意味合いが強い。
脊柱のクラッキングはそのすべてが後者の椎間関節で起きている。先程、“クラッキングにゆがみとの直接的な関係はない”と述べたが、その理由は、椎間関節のゆがみは中心的なゆがみの補正作用として起きていることが多いからだ。
臨床では、このゆがみをとることで一時的な解放感や症状の改善を得ることが出来るがすぐに再発する。
カギは椎間板である・・・。
続く
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