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ポップカルチャーレビュー「笑いの二点透視」

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「笑い」をテーマに、映画やドラマ、小説、マンガ、漫才、コント、演劇など、あらゆるポップカルチャーから厳選した2作品をレコメンド&レビュー。名画座の2本立て上映のように、共通する主… もっと読む
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『女の園の星』×ロロ「いつ高シリーズ」──青春劇を脱構築し、無限に拡がる“想像力”を描く2作

男性と女性、先生と生徒、登校と不登校、中心と周縁など、学校という空間はあらゆる緊張的な二項対立を孕む場所であり、また、それを描くフィクションもその権力構造から抜け出せずにいた。しかし、2021年に作られる青春劇はその構造を解体する。マンガ『女の園の星』と演劇「いつ高シリーズ」がスケッチする青春の可能性を、希望的想像のもとでレビューする。 ポップカルチャーレビュー「笑いの二点透視」 「笑い」をテーマに、映画やドラマ、小説、マンガ、漫才、コント、演劇など、あらゆるポップカルチャ

【アキナのYouTubeと『南極料理人』】で描かれる、切なさと優しさの配分

アキナのYouTube『アキナのアキナいチャンネル』を観ていると、ゲーム機を与えられなかった子供時代を思い出すような切なさに包まれる。同様に、優しくて切ない笑いに満ちた映画がある。『南極料理人』だ。 “童心”でつながる両作品を、2本立てでレビューする。 ポップカルチャーレビュー「笑いの二点透視」 「笑い」をテーマに、映画やドラマ、小説、マンガ、漫才、コント、演劇など、あらゆるポップカルチャーから厳選した2作品をレコメンド&レビュー。名画座の2本立て上映のように、共通する主

かが屋の変化と、映画『街の上で』との共通点。 身近に眠る“人の可笑しさや愛おしさ”について

今泉力哉監督の最新作『街の上で』は、会話劇がとにかくおもしろい。その可笑しみの根源を、少し遠回りして加賀翔さん復帰後の「かが屋のコント」から見出してみたい。 ポップカルチャーレビュー「笑いの二点透視」 「笑い」をテーマに、映画やドラマ、小説、マンガ、漫才、コント、演劇など、あらゆるポップカルチャーから厳選した2作品をレコメンド&レビュー。名画座の2本立て上映のように、共通する主題でふたつのコンテンツを並べることで、それぞれの「笑い」を立体的に紐解く連載。毎月1回程度更新。

“青春の終わり”の渦中で、弱さと向き合うために。【『コントが始まる』×『おもろい以外いらんねん』】

今期話題のドラマ『コントが始まる』と、「芸人」「青春群像劇」「3人」という設定に共通点がある純文学小説『おもろい以外いらんねん』を2本立てでレビュー。前進するか後退するかの狭間に立つ20代後半、お笑い芸人という題材が予測不能な“毒”を帯びる。 ポップカルチャーレビュー「笑いの二点透視」 「笑い」をテーマに、映画やドラマ、小説、マンガ、漫才、コント、演劇など、あらゆるポップカルチャーから厳選した2作品をレコメンド&レビュー。名画座の2本立て上映のように、共通する主題でふたつの