著者が語る:<本がすき。>『20世紀論争史』第1章!
『20世紀論争史』は、20世紀に生じた多種多彩な論争について、「教授」と「助手」がコーヒーを飲みながら研究室で対話する形式で進行する。人類史上、過去と比べて20世紀の思想が大きく変遷したのは、コンピュータや遺伝子操作などの科学技術が飛躍的に発展した結果、そもそも人間とは何か、知性とは何か、存在とは何か......といった、従来は哲学の対象とされてきた問題が「科学哲学」の対象になった点にある。
本書の目的は、もはや「科学を視野に入れない哲学」も「哲学を視野に入れない科学」も成