AIの生成するレポートは及第点か？（文章生成）

大学生がAIを使ってレポートを作成することが問題となっている。そこで、代表格のchatGPTがどれほどのレポートが書けるかを検証しよう。その第１日目は、レポートの作成まで。

chatGPTに、「少子化の現状と問題を分析した上で、国としての対策を論ぜよ」というレポートを作成してもらった。プロンプトは、以下のサイトを参考に作成した。
「【悪用厳禁】ChatGPTを使ったバレないレポート作成のコツを解説」（https://romptn.com/article/987#toc8）

#命令
あなたは、社会学の大学院で「少子高齢化の現状」についての授業を受講しました。この授業で、「少子化の現状と問題を分析した上で、国としての対策を論ぜよ」というレポートが課されました。必須条件に留意の上、レポートを作成してください。
#必須条件
・あなたは社会学大学院の1年生
・文字数は2000文字程度を目安とする
・箇条書きは使わず、文章形式でまとめる
・敬体は使わず、常体で作成
・書いたのがAIか人かの区別が付かないように作成

chatGPTが生成したのが、以下の文章である。さて、読者はこの文章をどう評価する？

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少子高齢化の現状と問題、そして国としての対策

少子高齢化は現代日本において深刻な問題であり、特に少子化の進行が顕著である。少子化とは、出生率の低下により子供の数が減少する現象を指し、その背後には複雑な社会的、経済的要因が存在する。これにより、将来的な人口減少や労働力不足、経済の縮小など、様々な社会問題が予想される。本稿では、少子化の現状とその問題点を分析し、国として取り組むべき対策について考察する。

まず、少子化の現状について述べる。日本の合計特殊出生率は、2020年時点で1.34と非常に低い水準にある。この数値は、人口を維持するために必要な2.07を大きく下回っている。少子化の要因としては、晩婚化や未婚化、経済的不安定、育児環境の不整備、女性の社会進出などが挙げられる。特に、結婚や出産を遅らせる傾向が強まっており、それに伴って出生率が低下している。さらに、若年層における非正規雇用の増加や賃金の停滞が、結婚や子育てを躊躇させる要因となっている。

少子化が引き起こす問題は多岐にわたる。まず、労働力人口の減少が深刻である。少子化により将来の労働力が減少すると、経済成長の鈍化が避けられない。また、高齢化の進展に伴い、社会保障費の増加が予想されるが、少子化によってその負担を担う若年層が減少するため、財政負担がさらに重くなる。さらに、地域社会の維持が困難になることも問題である。特に地方では、若年人口の減少により地域経済の衰退や過疎化が進んでおり、これが地域間の格差を拡大させている。

こうした状況を踏まえ、少子化に対する国としての対策が求められている。まず、経済的な支援策の充実が必要である。育児や教育にかかる費用の軽減を図るため、子供手当の増額や学費の無償化などが考えられる。これにより、経済的な理由で子供を持つことを躊躇している夫婦や個人の負担を軽減し、出生率の向上を目指すことができる。また、住宅支援の強化も効果的である。特に、若年層が住みやすい環境を整えることで、結婚や出産への意欲を高めることが期待される。

次に、育児環境の整備も重要である。保育施設の増設や育児休業制度の拡充、柔軟な働き方の推進など、育児と仕事を両立しやすい環境づくりが必要である。これにより、特に女性が仕事と育児の両立を諦めることなく、家庭と職場の双方で活躍できる社会が実現する。また、男性の育児参加を促進するための施策も不可欠である。男性が育児休業を取得しやすい環境を整えることで、家事・育児の負担を夫婦で分担しやすくし、結果として子育ての負担感を軽減することができる。

さらに、働き方改革の推進も重要な対策の一つである。長時間労働の是正やテレワークの導入など、働き方の柔軟性を高めることで、仕事と家庭生活の両立を支援することが求められる。特に、非正規雇用の待遇改善や正規雇用への転換支援など、安定した雇用の確保も重要である。これにより、若年層が将来への不安を感じることなく、結婚や子育てに前向きになる環境が整う。

また、地域社会における少子化対策も重要である。地方自治体と連携し、地域ごとの特色を生かした子育て支援策を展開することが求められる。例えば、地方移住者への支援や地域での子育て支援ネットワークの構築など、地域に根ざした取り組みが効果を発揮することが期待される。これにより、地方での子育て環境が改善され、若い世代が地方での生活を選択しやすくなる。

最後に、少子化問題に対する意識改革も不可欠である。少子化の原因や影響についての正しい理解を促進し、社会全体で少子化問題に対する意識を高めることが重要である。メディアや教育機関を通じて、少子化がもたらす影響やそれに対する対策について広く情報提供を行い、国民の理解と協力を得ることが必要である。

総じて、少子化は日本社会に深刻な影響を及ぼす問題であり、その解決には多面的なアプローチが求められる。経済的支援の強化、育児環境の整備、働き方改革、地域社会での取り組み、そして意識改革といった対策を総合的に実施することで、少子化問題の解決に向けた道筋を描くことができるだろう。少子化問題は国全体の課題であり、個々の対策を講じることで将来的な人口減少を食い止め、持続可能な社会の実現を目指すことが求められている。

（1,744文字：タイトル含めず）