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#6 物流の分析手法について~動作分析

今回は、動作分析について

特定のプロセスにおいて、作業者の動きを分析する手法です。
作業者周囲の機器配置を検討するときには、有効です。
私的には、企画、管理する側への改善ポイントを見つける手段だと考えています。

作業者の動作分析で注意が必要

作業者への改善目的で作業者の動作一部分だけを見た場合に発生します。

例えば、ピッキング改善のために動作分析を行うとします。

この時、作業者の動きは、
>> 商品を探す
>> 商品をピックアップする
>> 商品バーコードをスキャンする
>> ピッキングカートに商品を収納する
のようになるかと思います。

この中で作業者は、無駄な動作をしていますか? していないと思います。

作業者が発している改善シグナル

動作分析活動している中で、作業者に対しての改善活動を見かけますが、
アプローチが違うかなと思います。そもそも

  • 商品を探すのに時間がかかっている。ピックアップに時間がかかる

  • >> 在庫のあり方、持ち方について、改善していく事案

  • 商品バーコードをスキャンに時間がかかっている

  • >> スキャン回数を減らす方策を検討する事案

  • ピッキングカートに収納する時間が長い

  • >> その道具が作業にマッチしているかを検討する事案

なので、作業者に対しての改善になるものは、ありませんし、
管理側の課題を作業者が生産性という形で発している改善のシグナルです。
ただ、作業者の動作を見るだけなく、真因を探るべきことかもしれません。

上記のようにピッキングを例にした動作分析は、ピッキング開始から終了までの一連の動作分析をするほうがよいです。
(一連の流れでムダを探すほうがよいと考えます)

作業者にムリをさせていないかの確認

よく改善で3M (ムリ、ムダ、ムラ)といいますが、それを強いていないかを確認する手法だと思います。
もし、そのようなことが発生している場合は、SOP (標準作業手順)や設備、そして運営マネージメントに問題があることを示しています。
これらをヒントにより作業しやすく効率の良い環境を構築していくのも企画、管理、運営側の課題と言えると思います。

ちなみに、生産性の高い作業者の動作分析も私は、好きです。
これを横展開するとかは、考えていませんが、生産性の高い作業者がどのような動きをしているかを知っているだけで、レイアウトに対して、もう少し深い検討ができるからです。

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