Maurice Barrès

こんにちは! モーリス・バレスです。1862年にシャルム=シュー=モーゼルで生まれまし…

Maurice Barrès

こんにちは! モーリス・バレスです。1862年にシャルム=シュー=モーゼルで生まれました。1889年以降、国会議員をしています。よろしくお願いします。 (訳者) 東大フランス科4年 DALF C1は持っています。訳のミスなどあれば教えていただけると助かります。

最近の記事

ドレフュスは受勲されるだろう

モーリス・バレス(ラ・コカード紙、1894年12月1日号)  いまだに、ドレフュスが受けた仕打ちに関して、会話の中で時々疑問を挟んでくるようなお人好し連中がいる。  しかし、何を疑うことがあるのだろうか。彼は受勲されるのである。  政府に関して多少の知識のある人なら、昨今のいくつかの重大「事件」には陸軍大臣の収入が関与していたことをよく知っている。これは、不正取引の温床なのである。ドレフュスが漏らした国防の秘密というもその取引の一部なのである。  パナマ事件で我々が知ったも

    • フランスに関する省察 第1章

      ジョゼフ・ド・メーストル 第1章  我々は皆、至高存在の玉座に緩やかな鎖で繋がれている。その鎖は我々を制止はするが、奴隷にはしない。  物事の普遍的な法則の中で最も素晴らしいのは、神の手のひらの上における自由な存在の行動である。自由な奴隷とでもいうべきか。彼らは意思と必然性、両方に同時に従って動いているのであり、したいことを実際にやってはいるが、全体の計画を邪魔することはない。このような各存在の中心領域は、行動の領域によって占められている。その領域の半径は、「永遠なる幾何

      • ジャン・ジョレス氏

         去年、ソルボンヌの卓越した研究者の一人であるSéailles氏が、雑談で講義を伸ばしながら学生に「次の博士論文の口頭審査にはぜひ来なさい。社会主義についての発表で、発表者はガンベッタのように雄弁だぞ」と言った。  かなりの数の学生がこの呼びかけに応じた。発表者は中くらいの背丈で、茶色の髭を持ち、所作が綺麗で声も心地良かった。アクセントはガスコーニュ方言とプロヴァンス方言が混じった感じで、発表内容はドイツ社会主義の起源についてだった。  この博論は弁証法的なよくできた作品で、

      ドレフュスは受勲されるだろう