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【4】犬 皮膚炎 薬について

皮膚病は2023年6月頃から本格的に始まりました。
主に、目の下と鼻の周りを血が出るまで脚で掻きむしったり、脚の先を歯で噛んでしまいます。容赦がなく、血がだらだら出るまで、肉が見えるまで掻きむしってしまいます。一度ザックリいくと治るまでに1か月くらいはかかってしまうので、最初はずっと目の届く範囲で過ごし、夜中も時々起きて掻いてないか確認していました。

最初に処方されたのはプレドニゾロンというステロイドの内服薬です。それを小さく粒状に何分割かして与えていました。
掻きむしるのが不安なのでエリザベスカラーは着けていましたが、痒みは落ち着き、掻く仕草は減りました。それでも薬が切れてくる時間帯になると、エリカラの上から顔を掻こうとしていました。
薬の大きさを変えたり、部屋の掃除を頻繁にしたり、肌に触れるものをオーガニックのものに変えたりして何とか徐々に落ち着いていき、
エリカラ+内服薬でわりと健やかに過ごせるようになりました。

しかし
年に1度やっていた血液検査でALPの数値がとても高くなってしまいました。
89以下という基準値に対して、1873です。(黄色いマーカー部分)

2023年の健康診断 ALP値

これはステロイドを続けているとALP値が高くなるようで、ちょっとこれはまずいぞ、となりました。
そしてステロイドの内服薬からアポキルという分子標的薬に徐々に切り替えていきました。このアポキルというのは、ステロイドと同様に痒みを抑える作用がありながら、長く継続服用しても副作用が比較的少ないというようなもののようです。ただし薬価が高いです。

2024年の健康診断 ALP値

アポキルに切り替えてからの健康診断では、1年前の1873から450に下がりました。
基準値の89以下からすると、まだまだ高い数値ですが、まずは下がってよかったです。

このアポキルは動物病院で事前に小さく切ってしまうと効果が薄れてしまうようで、ピルカッターで自宅にて投与する直前に切るというのが良いそうです。
ピルカッターも色々試しましたが、
お薬チョッキン HC-100が比較的錠剤が粉々になりません。

ピルカッターの刃の根元部分が開いていて刃同士がクロスしないというのがきれいに切れるのではないかと思います。
反対に、錠剤固定型のピルカッターはうまくいかないことも多かったです。(ものにもよると思いますが)

現在は、
かゆみ止めのアポキル
胃の粘膜の炎症や出血などを改善するファモチジン
ALPが高いので胆嚢内の炎症性産物が排泄されやすくするウルソ
この3種類を服用しています。
アポキルとファモチジンは1日1回
ウルソは1日2回

ひと月にかかる薬の費用は、診察料など込みで、1万8千円~2万円。
年間24万円です。
その他にも定期的に
外耳炎や眼の炎症、肛門腺炎、おちんちんの包皮炎になったりと色々出費はかさみます。
なおかつ、内外部寄生虫駆除薬のアドボケートや各種ワクチンをうつため、人間の子供並みかそれ以上に掛かっているのが現状です。

今年8歳で、
長生きしてほしい反面、何か画期的な治療法が生まれないかと願うばかりです。人間の花粉症治療の舌下免疫療法みたいな感じの。
犬のアトピー性皮膚炎は幼い時に発症することが多いらしく、私は7歳からなのでまだよいのですが、1~2歳でアトピーになったワンコのご家庭の苦労を思うと頭が下がります。

もう一つ皮膚炎には大切なこと
食事や薬や歯磨き、玩具など口に入れるものです。
それは次回に書きたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。

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