煙雲

煙突から溢れた黒が白い雲に呑まれていく
休んでないはずなのに、何もなかったように。

歩みを止めれば周りから落ちぶれて
でも進んだところで横にはいつものあいつ。
頭一つ飛び抜けたいのに、
いつも背伸びくらいが精一杯。

いつになったら越えられるのかな
明日かなそれとも明後日かな
それともそんなことを考えてるからだめなのか
な。
だめなのかな?

雲を上から見下ろしたらきっと見えているんだ
ろう
少ないながらに吐き出す、黒い煙が
視点も基点も過去未来も今は感じたくない

雲のように流されるのも
ずっと流されないようにいるのもなんだかんだ難しいもので
晴れるらしい明日の予報に胸を膨らませて
今日は曇ったままの目に瞼を落とした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?