キとアマイノ

初めてこちらに開いた扉を追い越すように流れてきた君の家の匂い
木と甘いのが混ざったような、そんな香り
意味もなく靴なんて揃えて、ゆっくりリビングへ
壁にかけられたレコードや棚に敷き詰められたCD
うっすら流れているこの曲も、興味ないことを知ってるからかそこには触れてこない。
君のいいところ
古いのか新しいのかもわからないスローテンポな曲に揺られ重なり合う2人

レコードはとっくに終わっている
あの月はとっくに沈んでる

君の家に来たり帰ったりするたびに触れるから
いまとなってはもういつもの匂い

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