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「マスク着用は楽しい体験になる」 AR機能搭載の「ワンダーマスク」を開発しました

こんにちは、ヤフーのオープンコラボレーションハブ「LODGE」です。

LODGEが2020年12月に開催した「これからのマスクを考えるアイデアコンペティション」から生まれた、新しいプロダクトをご紹介します! 

11月8日、近畿大学より、プレスリリースが発信されました。

このプロジェクトは、近畿大学経営学部 廣田ゼミの学生と、以下の3社のコラボレーションで実現しています。主な役割は以下です。

株式会社アーティフィス(大阪府大阪市)
・ARアプリの開発、技術提供

小川良株式会社(滋賀県東近江市)
・マスクへの昇華プリント、マスクの提供

ヤフー株式会社 オープンコラボレーションハブ「LODGE」
・プロジェクトの進行支援・コラボレーション支援

AR(拡張現実)機能搭載の「すすんで着用したくなるマスク」

「ワンダーマスク」は、マスクの価値を「着用しなくてはいけない」ものから「自らすすんで着用したい」ものへと変えるプロダクトです。

特定のマスクを着用して特定の位置に立ち、専用アプリをかざすと、そこでしか撮影できない特別な写真を撮ることができます。壁から驚くものが飛び出したり、キャンパス上空に美しい風景が現れたりと、非現実的な楽しい写真を撮影することができます。

仕掛けは、AR(拡張現実)。

1. マスクの柄がARマーカーとなっている
2. 専用アプリの位置がGPSによって認識される


この2つがトリガーになり、アプリの画面内にARコンテンツが表示される
仕組みです。

現在、近畿大学「東大阪キャンパス」内5カ所に、特別なエフェクトが現れるスポットを試験的に設置しています。

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左:ARマーカーが印刷されたマスク
右:ARエフェクトが表示された例。入学式の出席者がキャンパス
内で記念写真を撮ることができます。

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左:たくさんのランタンが空に舞い上がる、幻想的なエフェクト。
右:空中に無数のクラゲの群れが出現するエフェクト。

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左:近畿大学の代名詞「近大マグロ」が、校舎の壁を突き破って飛び出すエフェクト。校舎の壁が壊れ、ダイナミックで見ごたえがあります。
右:近大マグロが素早い動きで出現するエフェクト。動きに追いついて撮影ができるか、楽しみながら撮影ができます。

「ワンダーマスク」を生んだ、学生の思いとは?


「ワンダーマスク」の発案者は近畿大学の学生です。

学生生活の様々なイベントが感染拡大で中止・延期になるなか、「感染対策」と「楽しい体験」を両立させることができないか?と考えました。

「せめて記念写真だけでも、マスクを着けたままで『映え写真』を撮りたい!」

学生のこうした思いから「ワンダーマスク」のアイデアが誕生。LODGEで主催された「これからのマスクを考えるアイデアコンペティション」にエントリーしました。

128件のエントリーのなかから一次審査、二次審査を経て最終審査に進み、最終プレゼンテーションをおこないました。

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「マスクを着けるのが当たり前の世の中だからこそ、マスクを着けていても当たり前に盛れる『映えた写真』が撮れる商品を提案します。

テーマパーク内だけでなく普段の生活でも様々なコンテンツに対応し、可能性は無限大だと考えています。

このワンダーマスクで『映え写真』を撮ってインスタなどに掲載し、『あ、マスクを着けたままでもこんな楽しい写真を撮れるんだ』と知っていただいて、今のこの暗い世の中が少しでも明るくなるといいなと考えています。そして、楽しい思い出に+αの体験を提供したいです」

「マスクの意味合いをポジティブに昇華した」審査員からのコメント

プレゼンテーションの結果、高い評価を得て、「ワンダーマスク」のアイデアは最優秀賞を受賞。

審査員からはこんなコメントが寄せられました。

撮影する場所によってカメラに映るものが変わる楽しさがすぐ想像できて、とても楽しそうだなと思いました。しかもとてもフィジビリティが高い。

マスクの意味合いを180度変えるようなアイデアだという点を評価しました。今までマスクというものは「つけなくてはいけないもの」でした。ですが「ワンダーマスク」は、「つけなくてはいけない」ではなく、「つけたくてつける」「楽しみたいからつける」に変えるものです。(中略)マスクの意味合いをポジティブに昇華した点が大変すばらしいと思いました。

子供はマスクをつけるのを嫌がりますが、そこにエンタメの要素を付け加えることで、つけることも嫌がらなくなります。みんながハッピーになるアイデアだと思いました。

プロジェクトのこれから

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、観光地や商業施設、外食業界は大きな打撃を受けています。

感染拡大防止と集客・エンタテインメント性を両立できる「ワンダーマスク」で、こうした社会課題解決のお手伝いができないか、考えていきます。

「ワンダーマスク」の開発ストーリーは、後日ご紹介します。
どうぞお楽しみに!


【お問合せ】「ワンダーマスク」について

「ワンダーマスク」についてのお問い合わせは、プレスリリースに記載されている、近畿大学広報部までお願いいたします。


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