記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

THE FIRST SLAM DUNK (ネタバレ感想)

12/3、午後17時の回で見に行ってきました。

THE FIRST SLAM DUNK

内容は明かされず、小出しにされる予告ムービーで様々な憶測を呼び、個人的には何だかんだ言って山王戦でしょ?と思っていた。

正直、2年前からずっと動向を追っていたわけじゃないし、YouTubeの特番は流し見だし、制作陣インタビューも全く読んで無かった。

イノタケのブログもキャスト変更が発表される2、3日前に初めて読んだくらいで、これはキャスト変更の可能性が高いなって覚悟を決めて発表を見たので、思ったよりダメージはなかったけれど、それでもやっぱり山王戦は原作を読むたびに頭の中でオリジナルアニメの声優さんで再生されていたから、それが映画でどんな風になるのか、嫌だな、受け入れたくないなって感情は湧いた。

懸念していた声優さんの違和感は、個人的にはリョータは後半違和感なく受け入れられたが、やっぱり花道はどうしてもダメだった。笑
ヤマオーはオレが倒すとかのセリフも違和感しかなくて。笑

流川も大事なシーンではチョットう〜んと思ってしまったけど、まぁ、許容範囲だった。

ミッチーは最推しなのでめちゃめちゃ心配だったけど、笠間さんがめちゃくちゃミッチーで最初から最後まで受け入れられて、多分笠間さんの解釈と私のミッチーの解釈が完全に一致してるんだと思うww
それくらい私の中では完璧だったので、本当に救われたし、ありがとうございますの気持ち。笑

ゴリは最初ゴードン…て思っていたけど、段々慣れて、最後は違和感無く聞けたと思う。

安西先生はそんなに悪くなかったかなという印象。
彩子はもう少しオラオラしてて欲しかったかなw可愛かったw

木暮は合ってたと思うけど、こちらも私の最推し水戸洋平はダメだった…

まあ、キャスト変更は致し方ないこととして、肝心の映画の内容なのだけど、今回の映画の宣伝で使われるキャラクターの配置や紹介の仕方で、なんとなく『今回は宮城が主役じゃないか』と噂されていて、実際に出た予告ムービーでは、ピアスに出てきた岩穴らしきものがあり、ピアスと山王戦がどう繋がるのか、どういう映画になるのか、謎が深まるばかりで迎えた公開日。

冒頭の兄弟で1on1のシーンから海釣りに行き、もう返ってくるなのセリフで本当に帰ってこなかったという流れ、あぁ、やっぱりピアスか。と思って見ていると、一向に彩子が出てくる気配がない。
出てくるのは宮城一家。
リョータの兄の存在、妹の存在、母親の存在、亡くなった父親の存在。そしてミニバス時代の回想など、今まで何処にも見たことの無いもの。
そうか、ピアスはあやこの話であって、リョータの話では無い、ということか!

映画では兄と一緒に夢を追い、兄の代わりにコートに立つ、そんなドラマが山王戦に繋がっている。

そこでもまた一つドラマがあり、リョータが母に宛てた手紙に「生きてるのが俺ですみませんでした」の文字。
それをクシャッとゴミ箱に捨て、書き直していたのだが、そんな思いを抱かせる母親に怒りが湧いてしまった笑笑

終始リョータが可哀想な感じで描かれていて、結局母親の愛情が十分に伝わっているのか不安になってしまうような感じ。

思春期の男の子とその母親なんてそんなものなのかもしれないけど、長男を亡くして辛いのは母親だけじゃないし、きっと弟(リョータ)が言ってしまった言葉を後悔してること、この親は知らないんだろうなって思ってしまった。
最終的には丸く収まったのだろうけど、なんだかなあという印象。

そして肝心の山王戦は、まさにバスケの試合をリアルに再現したような作りになっていて、旧アニメ版のような作画の崩壊は無く、本当に誰かが言っていた“井上雄彦の絵が動いている”ような感じだった。

試合のリアルな流れの中に、あの山王戦の名シーンがサラッと流れてしまう。
キャラクターの心情の描写などが全然無い。
奇襲作戦の『いっ』はあれど、豊玉戦も描かれてなければ、前半の試合模様も全然無い。笑

流川が仙道から聞いた名前が逆で「沢北じゃねーか!」
魚住が赤木に言った「泥にまみれろよ」
三井が朦朧としながらつぶやく「諦めの悪い男」
花道の「大好きです。今度は嘘じゃないです」
徳男の「歴史に名を刻め〜オマエラ!」

ゴリが試合中に泣いてしまったり、山王戦で重要な名シーンがことごとく端折られていて、個人的には不完全燃焼w

山王戦のクライマックスは無音の中、左手は添えるだけの音声も無く(口パク)そこはセリフ流してほしかったなあと。
集合写真も無かったしね😢

多分バスケの試合のリアルさに重きを置いてるだろうなと思った。

リョータの過去も、映画では入院したのはバイク事故となっていたが、原作では確か三井軍団とのケンカのはずだし、実はリョータが引っ越してきたばかりの頃、リョータが中1(とういうことは三井は中2?)で出会っていたみたいなシーンの三井の髪型が角刈りで、武石中の中学MVPはサラサラヘアーのはず…となんだか矛盾(?)みたいなものも多々あり…

映画の最後は何故か沢北とリョータが海外のチームに所属し、マッチアップするという終わり。

「へ??なんで宮城????????」

と頭の中にはハテナハテナハテナ。笑

沢北はわかるけど、宮城ってアメリカのチームに行きたいって言ってたっけ??
てか168cmで行ける??の???とか、なんかホント、クエスチョンマークがいくつあっても足りなかった(笑)

そして流れる10フィ。
山王戦がラストでエンディングに繋がるなら、正直世界が終わるまではを使って欲しかったなって思っていたけど、この映画の流れからのエンディングには10フィで良かったと思ったww
ライブキッズ出身としては、めっちゃ踊りたくなる(笑)

んで、まぁ、色々と思うところはありつつ、総評としては良かったけれど、イノタケの考えを知りたいなとパンフレットを購入してインタビューを読んだ。

今回の映画の主役は宮城リョータ。その理由は桜木花道は言わずもがなこの漫画SLAM DUNKの主人公であり、そのライバルである流川にもドラマがあって、ゴリと三井にもそれぞれドラマがあるけれど、宮城にはそれがない。原作でもう少し描きたかったけど描けなかったのもあり、今回の映画は宮城のドラマでいきたいと思った。というようなことが書いてあって、なるほどな!!!!!!!!と。
ここにきてすべてが腑に落ちたと言うか、それを聞いて納得できた。

原作は花道が主人公で、他のキャラクターにフォーカスした話がある、それぞれのキャラクターのストーリーのスラムダンク。

アニメ版はアニメ版でオリジナルストーリーで締めくくられるスラムダンク。

そんで今回の映画が宮城リョータのスラムダンクなんだ、と。

だからあの山王戦での他キャラクターにフォーカスを当てた名シーンが大胆にも端折られていたのか、と。
だってコレは宮城リョータのストーリーなのだから、描写の必要が無いのか、と。

は〜〜〜、なるっほど!!ヤラレタ!!!!!という感じ。笑

これが知らない人には初めての、知ってる人には、知ってるけど初めて見るスラムダンク。なのか!って。笑

全く別物でも無いけど、全く同じ物でも無い、スラムダンクなのか!と。

すごく言い方は悪いけど、公式の同人誌を見せられてる感覚というか、それだったらキャスト変更も必然で、原作との矛盾も納得というか…笑

そしたらさ、SECOND、THIRDとそれぞれ作って欲しい気持ちになってしまって、やはり三井ヲタクとしては三井の話を…そしてあわよくば水戸洋平にフォーカスを当てた桜木軍団中学時代のストーリーを…と願うのだった。笑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?