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ChatGPTとロコアシでマーケティング検証!古武術天心流兵法の新たな戦略を探る

本記事は、AI人材によるリモートアシスタントサービス「ロコアシ」による「ローカルビジネス×ChatGPT検証」企画記事です。ChatGPTとロコアシを体験していただいた「一般社団法人天心流兵法」第十世師家の鍬海 政雲さんにお話を伺いました。記事の最後に超ローカル割引企画「麻生区多摩区狛江市割」のご紹介もあるので、どうぞ最後までご覧ください!(聞き手:ロコアシ事業部長 あさい 撮影:広報 おかけいじゅん

天心流兵法について

ー お時間ありがとうございます。本日は小田急線柿生駅にある、古武術 天心流兵法さんの新百合ヶ丘支部の稽古場にお邪魔しています。早速ですが、天心流兵法さんと、鍬海さんについて伺わせてください。

古武術 天心流兵法、第十世師家の鍬海政雲です。師家というのは、あまり耳なじみがない言葉かもしれませんが、より一般的な「宗家」と、ほぼ同じような意味合いだと思っていただければいいと思います。

天心流は400年近く続いている古武術で、私が入門した15年ほど前には、通っている人が2人しかいない状態でした。「もう私の代で終わりだから、少しでも技を残してほしい」というお言葉を受けて入門させていただいて以来、みんなで協力し合って、今はおかげさまで、100人ほどの門人がいて、国外にも色々と支部ができてきている、という状態で、なんとかやっております。

ー テレビやSNSで、天心流さんの抜刀動画を見たことがある人も多いかと思います。もう先代で途絶えてしまいそうな状態から、鍬海さんが後を継ぐことになった経緯を伺えますか?

この世界は、師匠がイエスというかノーというかが全てです。私は小学校2年くらいから武道を町道場で習い始め、高校生くらいで「このままだと底が知れているな」と感じたため、習っていた武道の本部に2年間ほど、いわゆる内弟子のような形で修行しました。

卒業後、さらに自分の可能性の限界を突破したくて、色々な武術を研究していたのですが、今まで自分が学んできた現代武道とは違う可能性を古武道に感じて、ご縁をいただいて、天心先生とお会いすることができました。しかし、可能性云々を感じている場合じゃないくらい、天心流そのものが危機的な状態でした。

修行していた武道の本部では、マーケティング的なものも色々と学べていたし、全然人が来ないような道場に移籍して、そこで門人を増やすという経験も積めていたので、自分なら危機的な状況を立て直せると確信していました。

ただし、人を集めること自体は、やるべきことをやるだけで最低限のレベルにはなるのですが、天心流を理解し、師匠がイエスと言えるか、師匠が許せるか、次の代を許すレベルに至るかどうかが重要です。人をいっぱい増やしたところで、保存会なら「技を知っています」で良いのですが。


ー マーケティングができても、ちゃんと腕がないといけないということですね。

はい。武術の一般的な考え方として、1人の師家が1人の師家を認めて次の代になるのですが、何を認めているかというと「その武術の本質を理解できているかどうか」です。免許皆伝というやつですね。

「免許皆伝」を例えるなら、器の水をそのまま注いで、次の代に受け継いでいくようなものなのですが、器の底がほぼ抜けていたり、水が入りきる器でなければ全部こぼれてしまいますし、注ぐ先の器の中に変なものが入っていたら、水は変質してしまいます。

今の時代、もう日常的に使う技術ではないからそんなに難しくしなくてもいい、形を覚えていればいいよ、という形で認める流儀もあるかもしれませんが、天心流は先代から許された一定の価値判断に見合った人間でなければ皆伝しないこだわりがありました。なので、私自身が継ごうという意思があって、継ぐ自信があったとしても、私の意思だけで継げるものではありません。

それまで出会った色々な方々に教えを導いていただいて、ゼロから全てを学ぶ時に、自分をゼロに戻すということが一番大事だということを、前に修行していた武道で徹底的に伝えられました。

天心先生は変わった方で、天心先生の思うようにやっても、ものごとが上手く運ばないこともあるので、時には、すごく厳しい進言もしなければいけない。厳しく諌めるようなことをしなければいけないので、端から見ると、この師弟関係は大丈夫かというようなところがあります。

ー 熟年の親子関係や、夫婦関係みたいだなと思いながら、私も見ています。

そうですね。「師匠が白と言えば黒い物でも白だ」というのは、事実そうなんですけど、それを受け入れた上で、敢えて「実際は黒です」と伝えなければいけない。技に関しては、師匠の教えの通りやればいいかもしれませんが、それ以外の部分に関しては、敢えて、厳しく諫めるようなところもあります。「師匠がそう言ったからそうなんだ」で終わらずに、実際試してみたりしながら、全部検証した上で、素直に受け入れることができる、という自信に繋がっています。

ー 咀嚼と受容で出来た信頼関係が構築された結果、相伝されたのですね。今は第十一世師家もいらっしゃると聞いています。

2018年くらいから顔面麻痺が少し出ることがあって、失伝になってしまうリスクを強く意識しました。第十一世師家の井手 柳雪先生は私よりも前に入門している兄弟子にあたる方です。第九世師家の中村天心先生と、最古参の兄弟子のお二人が後見人という形で、私から井出先生に相伝しました。井出先生は私よりも若いのですが、天心流を残すことに対する情熱は、私と変わりません。

これからの天心流を考えると、やはり世界に目を向けていかざるを得ないし、海外の多くの方々から天心流を学びたいという熱いお声をいただいているものの、私は英語がからっきしなので、語学に強くて、海外にもよく行かれていて、国際的感覚をお持ちの井出先生が、次の師家として非常に相応しいと考えています。

バックオフィスの課題

ー 天心流兵法さんの、バックオフィスの課題を教えてください。

天心流兵法は一般社団法人として運営されています。一般社団法人天心流兵法のバックオフィスは、経理を第十一世師家の井手が、それ以外を私が担当しています。マーケティングや広報は私が担当です。

古武術や武道をやっている人の中では、比較的柔軟に動けていて、マーケティング的には成功しているとも言えるのですが、マーケティングのプロフェッショナルな方々から見たら、素人に毛が生えた程度というレベルでしかないので、いつひっくり返されるかわからないという恐怖を抱えています。

マーケティング、ウェブサイト更新、オンラインストア、どれも回しきれているとは言えない状態です。指導に時間をかけたい中で、必要に応じて優先度の高いタスクを処理しています。知名度に対して受け皿が足りない、ウェブサイトやオンラインストアの周知が足りない。

最近も大企業のマーケティング担当をされていた方のメンタリングを受けて、利用者視点の不足を指摘されるなど、危機感を再認識する機会がありました。しかしマーケティングのノウハウがある訳でもないので、実施すべき施策、実施すべきタイミングに悩んでいます。

ChatGPTでマーケティング施策を抽出

ー リソースが限られる中でどのような打ち手を打っていくべきか、リーダーは常に考えるものですね。ご自身で対応されるにしても、いずれマーケティングのプロに任せていくにしても、まずは現状把握が必要かと思いますので、古武術・古武道のマーケティング施策の競合調査をさせてください。
早速、ChatGPTで、古武術運営団体が実施すべきマーケティング施策を10例ほど挙げてみましょう。

実施している施策も、実施していない施策もあります。

ー 次に、ChatGPTに競合のリストを作ってもらいましょう。

※記事掲載にあたって、具体的な団体は非表示とさせていただきました

代表的な団体がありつつ、比較的マニアックな団体の比率が高いですね。おそらく存在しない、22行目の団体は調査対象から削除してください。24行目には有名な立ち技格闘技の団体も含まれていますが、競合調査の対象にすべきでしょうか?

ー「古武術」より範囲の広い「格闘技」のマーケティング競合施策調査は、将来実施した方がいいかもしれませんが、一旦は古武術に絞って競合調査していきましょう!競合団体のマーケティング施策を、ロコアシのアシスタントを使って調査して、ご報告させていただきますね!

競合調査の結果ご感想

~ 一週間後 ~

ー ChatGPTとアシスタントを活用して、マーケティング施策競合調査を実施して、スプレッドシートにまとめました!
・公式オンラインショップURL
・公式Facebookアカウント
・公式Twitterアカウント
・メディア向け素材URL
・プレスリリース配信URL(PRTIMESか@プレス)
・スポンサー募集ページ
・メールマガジンの発行
を団体ごとに調査しています。こちらのデータを元にお話ししましょう。

よろしくお願いします!

ー 競合調査の結果、天心流兵法さんのウェブ施策は、他の同様の団体と比べてウェブサイトが充実しており、オンラインショップ、SNSが活用されており、スポンサー向け、メディア向けの情報も整理されていることが分かりました!

本当ですか!手あたり次第頑張った、といった感じですが、よかったです!

ー たくさん施策を打たれていることが、とにかく高い価値がありますね。メディア向けのプレスリリース媒体を持っておくのはいいかもしれません。

2018年に「つくね侍」という居酒屋さんとコラボ企画を実施した際にプレスリリースをちらっと触ったんですけど、触った程度で活用できてはいませんでした。

ー 手取り足取り支援してくれるサービスもあるので、今後一緒に使ってみましょう。「次の打ち手は?」というお話に移っていきますと、ターゲット層を想定して、アジャストさせた打ち手を順次打っていくとよろしいかと思います!

なるほど。

ー 早速、ChatGPTに、想定されるターゲット層を出力させてみました。

ー 既にリーチしている層、打ち手を検討済の層、過去の打ち手があまり上手くいかなかった層、打ち手を打つ必要がない層、などターゲット層ごとにご感想を伺えると幸いです。1、3、5は既にリーチしている層だと考えていますが、いかがでしょうか?

武術や歴史が好きな方はいらっしゃいますね。健康志向の方はあまりいないかもしれません。どちらかというと、やっているうちに、結果として健康になってはいただけています。

ー 天心流においては「健康は結果」なのですね。他の武道で目につくのは、地域コミュニティへの関わりです。古くからコミュニティに強く関わっているから、あまりマーケティング的なことをやっていないのかもしれません。

おっしゃるとおり、天心流では、ウェブマーケティングには一定の注力ができているものの、地域における認知度が低いです。チラシ配りなどは効果に疑問が持たれるとは言うものの、認知してもらうには一番重要だと思いつつ、着手できていません。もう少し戦略として見つめ直さないといけませんね。

ー ぜひご検討ください。若者に対してはリーチできているイメージがありますが、いかがですか?

古武術は60歳からスタートするようなところがほとんどですが、天心流は20代30代が中心ですね。

ー 素晴らしいです。あとは「親子」「企業や団体」をChatGPTは提案してきました。企業の研修プログラムに、古武術はどうでしょう?

ありかもしれないです。

ー あとは子供ですね。どうですか「天心流キッズ部門」は。

やりたいです!最初の土台を作るリソースが足らない状況ですね。「肩肘を張らずとも、日本の伝統的なものが、自分の延長線上に存在している」ということを知ってもらいたいです。

どう設計するかが大事だと思っています。例えば、腕を競う大会が開かれて、一定の競争があるのは、ある種、すごくいいなと思うんですけど、性に合っていなくて。

私は落ちこぼれだったので、大会に出ても、全く何の賞ももらえず、悔し涙を延々と流すような子でした。子供の頃に武道をやって、大人になって武道をやるパーセントは、おそらく10%に満たないでしょう。スパルタで嫌な思い出しかなかったり、大会などで「才能なし」みたいなレッテルを貼られて終わっちゃった子供たちが、私の周りにもいっぱいいるんですね。

やらされる感を子供が持たないような、スパルタではない、おさまりの良い方法を作っていきたいです。

ー ありがとうございます。お時間になってしまいました。お話は尽きないと思うので、また機会を設けて、色々お話を聞かせてください。ちなみに、鬼滅の刃のブームで、門人さんは増えたりしましたか?

増えなかったです!鬼滅の刃は年齢層がとても若いので。むしろ刀剣乱舞の時の方が増えました!

ー 刀剣乱舞は天心流さんの年齢層にぴったりのコンテンツだったのですね。

そうですね。自宅を引っ越して、動画撮影の効率が上がったので、今後キッズ向けのコンテンツを用意していきます!

ー 頑張ってください!お時間をいただき誠にありがとうございました。この後は、稽古のお写真も撮影させていただければと思います。

はい。せっかくなので、天心流を体験していってください。

ー えっ?

サプライズ体験した
鍬海先生の丁寧なご指導
速すぎる抜刀
手首が固いあさい

超ローカル割引企画「麻生区・多摩区・狛江市割」はじまってます

事業責任者の浅井が長年住み、応援してきた神奈川県川崎市麻生区・多摩区・東京都狛江市の事業者様限定でご利用いただける超ローカル割引企画「麻生区・多摩区・狛江市割」をはじめました。ロコアシのスモールプラン(月10時間45,000円)が初月10,000円でご利用いただけます。お問い合わせの際に「記事見たよ」とお伝えください!

ロコアシ×ChatGPTでコア業務にコミット

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