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【突撃!隣のプロンプト!】AI Picasso株式会社 冨平準喜さんに聞く「AIピカソ」「AI素材.com」
本記事は、AI人材リモートアシスタント「ロコアシ」による企画記事です。
テキストや簡単な下絵から画像を生成できるAIお絵描きアプリ『AIピカソ』
AIで生成した画像に特化した世界初の素材サイト『AI素材.com』を運営する『AI Picasso株式会社』代表取締役の冨平準喜様にお話を伺います。
AI領域に特化したスタートアップスタジオから派生した「AI Picasso株式会社」
——霞が関のオフィスにお邪魔しています。読者の皆さんに『AI Picasso株式会社』と、冨平さんのご紹介をお願いします。
『AI Picasso株式会社』代表取締役の冨平準喜です。当社はテキストや簡単な下絵から画像を生成できるAIお絵描きアプリ『AIピカソ』と、AIで生成した画像に特化した世界初の素材サイト『AI素材.com』を運営しています。
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AI Picasso株式会社は、株式会社AIdeaLabというAI領域に特化したスタートアップスタジオから派生した会社として、2022年の10月に設立されました。
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既存の言語モデルの技術の限界を超え、品質が大幅に向上したChatGPT
——ChatGPTのファーストインプレッションを教えてください。
我々はChatGPTのような言語モデルをChatGPTが出る三~四年前ぐらいからずっと扱っていましたが、ChatGPTはこれまでの技術の限界を超えて、やれることが増えて、クオリティが大幅に向上したと感じました。
ChatGPTがリリースされた2022年11月30日の当日に感じた可能性を踏まえ、その翌日、私たちはChatGPTを活用したLINEのサービスをローンチしました。
ChatGPTがリリース直後で、GPTを利用したサービスを日本で一番最初にローンチしたのは、おそらく私たちだと思います。
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「いらすとや」や「ボケて」と速やかなコラボが実現した「AIピカソ」
——「いらすとや」や「ボケて」などのネットユーザーによく知られているサービスと提携・コラボレーションをされていますが、どのように迅速なコラボレーションが実現していったのでしょうか?
AIピカソは国内で最初の画像生成AIモバイルアプリケーションとして、多くのメディアに取り上げていただきました。このような背景から、多くの方々に私たちのアプリケーションを認知していただいていました。
「いらすとや」や「ボケて」の運営者様には、我々からお声掛けをさせていただいたのですが、先方も生成AIの目覚ましい発展に注目しており、私たちのサービスを既にご存じだったことから、迅速な提携が実現しました。
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テキストや簡単な下絵から画像を生成できるAIお絵描きアプリ「AIピカソ」
「AIピカソ」は、テキストや簡単な下絵から画像を生成できるAIお絵描きアプリです。例えば「猫耳の女の子」「富士山。浮世絵。」のような簡単な説明を入力するだけで、画像を生成できます。
画像の一部を塗りつぶして、その部分をAIに描かせたり、簡単なラフ画(下絵)を描いて続きをAIに描かせることもできます。現在、「AIピカソ」のユーザー数は85万人に上ります。
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AIで生成した画像に特化した素材サイト
AI素材.comは、AIで生成した画像に特化した素材サイトです。パワーポイント等でプレゼン資料をつくる会社員や学生、HP制作を行っている方におすすめです。AI素材.comを使うことで、シチュエーションに合う画像を簡単に、AIで生成することができます。
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重視しているポイントは満足度向上と技術の発信
——サービス運営において、冨平さんが特に重視されているポイントは何ですか?
重視しているポイントは大きく二つです。
まず一つ目は、一般消費者向けのサービスなので「ユーザーが満足して使用できるようにすること」に、特にフォーカスして取り組んでいます。
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具体的には画像生成そのものの満足度です。AIによる画像生成技術は近年急速に発展してきましたが、まだ完璧ではありません。私たちは研究開発に注力し、過去1年でクオリティを大幅に向上させました。
また、ユーザーインターフェースの改良も行い、多くのユーザーに満足していただけるように努めてきました。
これらの取り組みの結果、おかげさまで、ユーザー数は85万人に達しました。
二つ目のポイントは、技術の発信です。AIを開発する会社として、オープンソースの取り組みや技術貢献を通じて、社会に貢献していきます。
ビジネスの様々なシチュエーションで活用。困った時にはChatGPT。
——「AIピカソ」「AI素材.com」以外に、生成AIを業務で活用されていますか?どのように活用されていますか?
私たちの会社はスタッフの過半数がエンジニアで、全員がChatGPTやGitHub Copilotを使用できるようになっています。ChatGPTやGitHub Copilotの導入により、業務効率やコードの記述速度が数倍向上しているとの声を社内から受け取っています。
AIの専門会社なので、多くのスタッフが生成AIを熟練して使用しています。具体的なユースケースとしては、サービス名のアイディア出しや決定にChatGPTを使用したり、プレスリリースの作成など、多岐にわたるシチュエーションで活用しています。まさに「困った時にはChatGPT」という状況です。
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AIいらすとやは著作者からの認可を得て学習。ユーザーが安心して利用できる画像生成AI
——生成AI活用における課題や難しさを感じるところがあれば、教えてください。
私たちは画像生成AIと言語モデルのChatGPTの二種類の生成AIを扱っています。
画像生成AIにおける難しさとして、著作権や学習データの権利面が挙げられます。これに対して、私たちは「いらすとや」さんなど身元が分かる著作者からの認可を得て学習することによって、ユーザーが安心して利用できる画像生成AIとして努力しています。
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ChatGPTの課題としては、必ずしも正確な回答が得られるわけではない点が挙げられます。稀にハルシネーションと呼ばれる、正確ではない不適切な回答が出力される場合があるため、注意が必要です。
また、画像生成AIでは、プロンプトという入力が必要ですが、これは初心者には難しい場合があります。一方、経験者には、例えば画像生成AIのプロンプトに「4K」と入力することで、出力する画質を向上させるなどのテクニックが存在します。
ChatGPTをはじめとする言語モデルを活用することによって、自動的にプロンプトを補完することで、初心者でもわかりやすく利用できると思います。
最初のAIサービスをローンチした時点では「生成AI」という言葉が一般的ではなかった
——生成AIを活用して驚いたことや、思わぬ成果が出た事例はありますか?
ユーザーの反応には驚きの瞬間が多々ありました。AIピカソをローンチして1週間で9万ダウンロードを記録するなど、生成AIへの注目度の高さを実感しました。
その後も、AIピカソがメディアに取り上げていただくことも多く、生成AIに対する世間の注目度は右肩上がりで上昇しました。
私たちは昨年の8月に最初のAIサービスをローンチしましたが、その時点では「生成AI」という言葉自体が一般的ではありませんでした。
しかし、私たちのプロダクトのローンチ後に「生成AI」という単語が浸透し始め、私たちが取り組んでいる技術がこれほど注目され、多くの人々の関心を集めるようになったことは、大変驚きであり、この取り組みを始めてよかったと感じています。
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生成AIの採用でエンジニア、メディア関連業務の工数が大幅に変わる
——この記事を読んでいる方に生成AIをお勧めしていただけますか?
私たちも以前から使用していましたが、エンジニアの工数が大きく変わることを実感しています。また、メディア関連の業務では、記事の作成工数が大幅に削減されることが明らかです。
経営サイドから見て、社員のアウトプットも変わるので、ChatGPTなどの生成AIの導入を全社的に進めていくと良いでしょう。
ウェブサイトやサービスを運営している企業は、ChatGPTをサイトに採用すると、ユーザー体験が大きく向上します。
例えば、従来の検索機能がチャット形式に変わることで、ユーザーがより的確な情報を見つけやすくなります。これにより、ユーザーの満足度も向上すると思います。
私たちはChatGPTや生成AIを活用した企業との共同開発も行っているので、この記事を読んでいる方々のサポートもできます。ご相談ください。
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目指すは「包括的にAIで素材が作成できるプラットフォーム」
——御社のAI事業の将来展望について、聞かせてください。
私たちは、最初の事業として日本初の画像生成AIモバイルアプリケーション「AIピカソ」をリリースしました。その後、AIで生成した画像に特化した世界初の素材サイト「AI素材.com」をリリースいたしました。
今後の展望として、私たちは「AIで素材が作成できるプラットフォーム」を目指しており、動画、音楽、効果音の生成AIに取り組んでいます。
これらの生成AIは社内での研究開発が進行中で、実用化の段階に近づいています。
今後は、動画、音楽、効果音などの、クリエイターの方々が必要な素材を、AI素材.comという一つのプラットフォームで包括的に提供できるようになる予定です。
私たちのは、あらゆる素材をAIで生成できる世界を目指して、今後も開発を進める予定です。
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お話を聞いた方
代表取締役 冨平準喜 様
(聞き手:ロコアシ事業部長 あさい 撮影:広報 おかけいじゅん)
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