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瞑想と夢見(24)20221118

瞑想と夢見(24)

2022年11月9日に書き始める

時間は型共鳴を頼りに進む

 前回、座標としての、横線、縦線、距離、型共鳴という4つの要素について考え、時間は型共鳴を追いかけて進行すると書いた。なりたい自分イメージがあるとする。すると、今の自分となりたい自分の間にギャップがあっても、このa点とb点の間をつなぐ線の上で、自分をすこしずつ無理のない範囲で変形させ、最後なりたい自分に変貌する。この推移は、少しずつ変わる型共鳴の連続であり、これを食パンのスライスが並んだ光景として説明した。同じ形のものがあれば、意識は自分と区別がつかなくなり、この同じ形のものに自我が「漏れ出すように」移動していくことを避けられない。なので時間の推移の実感とは、意識や自我がパイプとか円錐の中を「抵抗感を持ちつつ」移動することなのだ。わたしが地球からスピカに移動したときには、筒の中を螺旋回転しながら進んだ。この時、自分が移動しているという時間感覚があり、一瞬で移動したわけではないので、わたしとスピカの間には、型の違いがあった。トンネルの中を数回回転したが、この回転は、4つの節目をいくつか体験することであり、この経験がはっきりした時間感覚を作った。たくさん回ったのかというと、比較的多く回った記憶がある。
 この時間意識とは型共鳴であるということに関係したものとしては、ジェームズ・フレイザーの金枝篇に出てくる、類感呪術がある。wikipediaでは、「類感呪術(るいかんじゅじゅつ、英: Sympathetic magic、Imitative magic)は、文化人類学者のジェームズ・フレイザーが定義した、人類学における呪術の性質を表す言葉である。類感魔術とも。類似したもの同士は互いに影響しあうという発想(「類似の法則」)に則った呪術で、広くさまざまな文化圏で類感呪術の応用が見られる。」と書かれている。その後に、「日本人にとってもっともわかりやすい例が「丑の刻参り」である。このとき呪いの対象は人間の形を模した人形に置き換えられているが、これに危害を加えることによって実際に呪術の対象となった人間に苦痛を与えることが出来ると考えられている(ただし対象の髪などを使用する際には感染呪術の面もある)。」と続いている。
 アリスタ・クロウリは、道を歩いている時、数メートル先に、杖をついた老人が歩いているのを見て、そっくり同じ歩き方をした。その後、自分がよろけると、前にいた老人も同じくよろけたのを、知り合いに見せた。同じ形のものがあれば、自他区別がつかなくなり、意識はそこを行き来するのだ。

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