緑紫ドフラミンゴ構築概論
前書き
お初にお目にかかります、月うさぎ(@MdaTaePraty)と申します。
今回は九弾環境で強化された「緑紫ドフラミンゴ」の構築について執筆させていただきます。
※8弾環境時の記事を更新しています(2024/10/27)
このデッキは4弾で登場し、一度は「特徴:Film」で固めた構築で結果を残したものの、「特徴:ドンキホーテ海賊団」を中心とした構築はあまり成績が奮わないまま1年ほどが経過しました。これまで大きな成績を残せなかった大きな要因としては「レスト効果は持つものの、KOやドローなどのカードアドバンテージを稼ぐ能力に欠ける」ことと、「10コストのドフラミンゴへの依存が大きく、10ドン貯まるまでの動きが弱い」という2点があげられます。
しかし、メモリアルコレクションにて「盾白糸」という強力なアドバンテージ獲得手段を得て、6弾の「ホーディ」や8弾の9コスト「リンリン」、9弾にて7コストの「サンジ」を得たことによりデッキ内のカードパワーが上がって上記の問題点が改善されていました。
その上で、特に過去環境においては赤紫ローに対して、そして現環境で猛威を振るっている青ドフラミンゴに対しても非常に高い初見殺し性能を持った構築が作れたため、それぞれのカードの役割やプレイングなどを解説していきます。
これから緑紫ドフラミンゴを使用したいと考えている方はこちらの記事を読んでいただけますと理解が深まるかと思いますので、無料部分だけでもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
※購入してくださる方が多いと今後組んだデッキのnoteを書く励みになりますので、気に入ったらぜひTwitterのフォロー、記事の購入を検討いただけると幸いです。
関連情報
※既知の方は読み飛ばして結構です。
過去弾の記事の一部や初心者~中級者向けのプレイング記事に関しては無料公開しており、よかったらそちらも読んでいただけると幸いです。
筆者実績:
- 2023CS 一次予選 エリア予選(神奈川) ベスト32
- 2023CS 一次予選 決勝大会 ベスト16
- 2023CS 日本一決定戦 予選7位 優勝
X(Twitter):
@MdaTaePraty
宣伝
この記事とほぼ同じ粒度・文章量で他デッキについても記事を書いています。もしこの記事を読んで気に入った際には、他デッキの記事も読んでいただけたら嬉しいです。
紫黒ルフィ
https://note.com/lockongn006/n/nc892fe40150e
赤単シャンクス
https://note.com/lockongn006/n/nd29edbf428ce
【全文無料】紫単ルフィ構築概論
https://note.com/lockongn006/n/n723c7c66e73c
黒単ティーチ構築概論
https://note.com/lockongn006/n/n23738bddf4ce
青単バギー構築概論
https://note.com/lockongn006/n/ne5f4b778afc4
メタ対象としての「赤紫ロー」→「青ドフラミンゴ」の変遷
まず緑紫ドフラミンゴの話を始める前に、このデッキを最初に作りだした8弾環境においてまず一番最初に語るべきデッキは「赤紫ロー」であるといえるでしょう。それだけ多くのシェアと実績を誇り、実際に8弾環境のエリア予選でも連覇を成し遂げています。
8弾環境において「強いデッキ」とは「赤紫ロー」か「赤紫ローに対して太い勝ち筋のあるデッキ」と言っても過言ではありませんでした。
「赤紫ロー」はお互いに除去を繰り返す持久走のような試合展開も強く、手札を消費して展開とリーダーへのアタックを繰り返すような短距離走も得意という一見スキがないデッキに見えます。しかし、デッキの特徴として「採用されるカードがほぼ全て5コスト以下のキャラカード」という性質があり、「鳥カゴ」を使うことで赤紫ロー対面にのみ限ればほぼ必勝と言える ほどの戦果を出すことが出来ました。
※ただし、当時の構築は同時期に台頭していた「エニエスロビーが採用された黒ルッチ」に対して非常に弱く、環境全体を通してみた勝率はそこまで奮いませんでした
こうして生まれた「鳥カゴ」軸の緑紫ドフラミンゴは9弾環境へ移行すると同時期にあった制限改定にて役割を終えたかと思われました。
しかし、4コストのキャラが軸であり、リーダー効果によってキャラがレストで登場するという「青ドフラミンゴ」が台頭したことによって現環境においても一定の役割が生まれることになったのです。
「───おれが逃がしはしない!!!」
原作ではローとの一騎打ちに勝利後、麦わらの一味やコロシアムの闘士達によって打ち破られてしまったドフラミンゴですが、このゲームにおいてもまさに「ローを倒すためのリーダー」と言っても過言ではありません。
ワンピースカードゲームにおいても「鳥カゴ」を利用して赤紫ローや赤緑ローが登場させるキャラをほぼ全て捕らえることが可能なのです。
そして、面白いことに現在「ローが大活躍している青ドフラミンゴ」に対しても同等以上の効力を発揮し、「レストで4コスト以下のキャラを登場させる」という性質上リーダー効果をほぼ無力化することが出来ます。
赤紫ローと青ドフラミンゴに共通する、わかりやすい強みの一つとして、「手札消費を抑えたまま盤面のキャラクター数に差を付けやすい」という点があり、圧倒的な攻撃回数の差でアドバンテージ差を広げてきます。
そんな中、レストになったキャラが二度と起き上がらず、ほぼ全てのキャラが使い捨てになったらどうなるでしょう。答えは簡単で、「リソースの消耗を無視して無理やり攻める」か「鳥カゴが解除されるまで待つ」かの2択を強いられるのです。
対面が前者を選べば「盾白糸」や9コストの「リンリン」でゲームを引き延ばして相手のリソース切れを狙うことができ、後者を選べばリーダーのアタックだけイベントカウンターで受け止めながら、「ホーディ」や「サンジ」で攻め手を削りつつ盤面を強化することが可能と、ドフラミンゴらしい非常に理不尽な2択を迫ることが出来ます。
赤単シャンクスなどの極端に苦手な対面も存在していますが、環境を読んで適切なタイミングで持ち込むことが出来ればかなりの戦果を期待できるデッキだと言えます。
デッキレシピ
こちらが10/27現在、筆者の使用しているデッキレシピです。
具体的な採用枚数・採用理由に関しては後述しますが、「鳥カゴ」が刺さる対面に対しては序盤に「鳥カゴ」設置しながらライフを全力で守り、「鳥カゴ」が刺さらない対面に対しては「サンジ」と「ホーディ」で積極的にライフを詰めてから「ドフラミンゴ」で〆るような構築となっています。
各カード採用理由
リーダー ドンキホーテ・ドフラミンゴ(OP04)
毎ターン終了時に2ドンをアクティブにすることが出来るリーダー。
この効果によって毎ターンノーコストでカウンターイベントを発動することができ、「序盤に余ったドンをリーダーに付与してライフを削る」動きに対して非常に高い耐性を持っています。
また、先述した「鳥カゴ」や、「シュガー」の効果をフルに活用できる名称・特徴を持っているため、これらのカードを強く使うことが出来る点も大きな強みとなっています。
このリーダーの弱点の一つとして、「5000ラインでの連続攻撃に対してはアクティブのドンがあまり有効ではない」というのが挙げられますが、この点に関しては一度アタックした低コストのキャラが起き上がらないという「鳥カゴ」の特性がカバーしており、うまく弱点の補完が出来ています。
6コスト以上のキャラを中心としたデッキに対しては攻撃回数が少なくなりがちなため、9コストの「リンリン」や10コストの「ドフラミンゴ」が有効であり、相手によってゲームの展開を切り替えることを意識すれば不利対面に対しても一定の戦果を得ることが出来ます。
以前黒黄ルフィの構築記事冒頭にて解説しましたが、このゲームにおいて、「ライフ」は原則ターンが進むにつれて価値が上がっていく資産です。そして、それを少ない手札消費で守れることを最大限活かしたのがこの構築であるといえます。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?