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#04 限界までインディで篇

5月下旬から6月半ばまで、17泊のインド取材に行ってきた。帰国した週末には、盛岡の書店「BOOKNERD」らによるイベント「本と商店街」に出展すべく岩手県の紫波町へ。おそらく「TOKYO ART BOOK FAIR 2023」以来、ブックフェアの出展は半年ぶり。普段はこの町にいないだろうひとたちが、本を目当てに商店街を散策するようすが、風景として本当に美しかった。

イベントが終了した2日後、BOOKNERDのInstagramには次の文言があった。

個人的には限界までインディでやっていきたいと思っています。

限界までインディで。限界までインディペンデントでか……もちろん『LOCKET』だって100%がぼくの資金。だから独立系旅雑誌を標榜している。でも、ナニをもってインディペンデントといえるのか。ナニからインディペンデントであるのか。ひさしぶりにブックフェアで一冊一冊を手渡したこともあってか、そんな意図はないだろうInstagramの些細な文言が、やけに重たく自分のなかに沈殿している。

インディペンデントでありつづけるにも、最新号をもっと届けなければいけない。最近は「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」や「NEVER MIND THE BOOKS 2024」にエントリーし、台湾の「草率季Taipei Art Book Fair 2024」は出展が決定した。そしてこの一週間は、地元の「MUJIcom ホテルメトロポリタン鎌倉」でポップアップを開催させてもらっている。

JR鎌倉駅東口を出てすぐ、若宮大路に面した好立地。

「MAGAZINES BY THE SEA」と題して、本誌やイベント限定で販売しているTシャツのほか、おなじみのデザイナー・Yunosukeや写真家・金本凜太朗にも協力していただいた。

3月に写真展「A SKI RESORT」を開催した金本凜太朗の作品も展示。

そのほか、特集ほぼすべてを毎号担当させてもらっている『PAPERSKY』も販売。何年も前の特集とゆかりのある方に遭遇し、これぞポップアップの醍醐味という思いでいるのが現在だ。

5月末発売の最新号は歌人・伊藤 紺さんをゲストにした四国遍路の特集。

この一週間……と書いたとおり、ポップアップの開催は明日まで。最終日のみ15時までだから、あと24時間しかないじゃないか! お近くにお越しの方は、ぜひお立ち寄りください。

ちなみに第7号の進捗は、4月から台湾、フィリピン、トルコ、ジョージア、インドとたくさん旅をして取材が進んだ気になっているが、原稿はまだ一文字も書いていない。12月発売に向けてこれはマズいと思いつつ、毎号恒例だから仕方がない?



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