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2023年お正月 東京の人気商店街の人流をコロナ前と比較分析

~各商店街の人流はコロナ前と比較し同程度までに回復~

昨年は中止・延期になっていたイベントが3年ぶりに開催、訪日外国人観光客の受け入れなど、今までの規制が緩和されたことにより街に人出が増えて活気が戻ってきています。
2019年の年末から2023年の年始の期間、例年多くの人出で賑わう都内主要商店街の人流変化にスポットを当て、比較してみました。

■調査概要

年末年始期間における都内主要商店街の人流変化を比較調査


■対象の商店街

  • 阿佐ヶ谷パールセンター

  • 浅草仲見世商店街

  • アメ横商店街

  • 戸越銀座商店街

  • 中野ブロードウェイ

  • 武蔵小山商店街パルム

  • 吉祥寺サンロード


■調査対象期間

2020年:2019年12月26日~2020年1月4日
2021年:2020年12月26日~2021年1月4日
2022年:2021年12月26日~2022年1月4日
2023年:2022年12月26日~2023年1月4日

都内主要商店街の年末年始の人流比較

都内主要商店街 年末年始の人流比較 2020年~2023年

阿佐ヶ谷パールセンター商店街、戸越銀座商店街、中野ブロードウェイ、武蔵小山商店街パルムにおいては、コロナ禍前よりも2023年のお正月の方が賑わっていることがわかりました。吉祥寺サンロード、浅草仲見世商店街においても、コロナ禍前と同程度まで人出が戻ってきています。


■2020年(コロナ禍前)と2023年の年末年始を比較

2020年と2023年の年末年始同期間を比較すると、商店街の人出はほとんどの地点で同程度からそれ以上に回復しています。特に、戸越銀座商店街が顕著な伸びを示しています。

食品や日用品をお買い物される方が多い、阿佐ヶ谷、戸越銀座、中野、武蔵小山の商店街では、コロナ禍前より年末年始の人流が増え、吉祥寺、浅草の商店街では、コロナ禍前とほぼ同程度まで人流が戻っています。一方、アメ横では、まだコロナ前の水準までは戻ってきていませんが、昨年と比較すると人流は増えています。


■コロナ禍とコロナ禍前後の人流を比較

コロナ禍の2021年に人流が減った浅草仲見世商店街ですが、2023年にはコロナ禍前の同水準まで回復しています。他の商店街とは違い、観光名所である浅草寺に続く商店街であり、様々なエリアから初詣の参拝客が訪れます。
そこで、人流データを使い、お正月の期間、どのような交通手段を使って、浅草仲見世商店街に来訪しているかの割合を比較分析しました。

外来圏(注1)の比率が2021年23.5%から2023年41.1%に伸びています。
(注1)外来圏とは来訪者の推定居住地が20km以上離れている場所のことです。

このことから、2023年はコロナ禍1年目の年と比べ、遠方からの人流が浅草に戻ってきたということがデータからも伺えます。
また、年末年始期間中での時間帯別人流データを調査したところ、10時~14時をピークに、16時を過ぎると大幅に人流が減少しています。


浅草商店街の買い物に関しては、16時以降に行くと多少の混雑を避けられそうです。

コロナ禍後、小売・サービス業を中心に、人出のピークをどのように分散させていくのかが今まで以上に注目を集めています。

エリア全体の人流はどうなっているのか、混雑する時間帯を把握するなど、人流データを企画設計に活かしていくニーズも増えることが予想されます。
弊社サービスでは、このような形で手軽に人流データを抽出することができますので、ぜひ人流アナリティクスを試してみてはいかがでしょうか。
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