今日函館に人流アノマリーを生んだスポーツ(リアルタイム人流レポート第6回)
皆様、こんにちわ。LocationMind代表の桐谷直毅です。今日は久しぶりに私がブログを書こうと思います。お題はタイトルにある通り、函館の人流にいつもと違う様子がみられた(=アノマリーがあった)というものです。
函館のリアルタイム人流
まず、今日の函館の人流リアルタイムデータはこんな感じになります。全体的に黄色や緑になっていますが、広い函館エリアのなかでも今日は特長的に人が増えた場所があります。
その場所とは、具体的にはこの下の地図のピンクのメッシュです。少なくとも2023年12月から計算してみたところ、この場所でアノマリーが検出されたのは今日が初めてです。普段数百人くらいの人流の場所が、今日は1,000人を超えています。激増です。
具体的に見ていくと、昭和公園のあたりですね。実は人流分析をしていると、人が多いな、少ないなと推定することはかなり自信があるし全国色んな場所を毎日計算しているのですが、その理由を調べるのはちょっと大変です。今日はなぜ人が増えたのでしょう。
なぜ人が増えたのか?
例えば、「函館について教えて下さい」とChatGPTに聞いてみました
今日はマラソン大会じゃないな、そして夜景の時間でもありません。じゃぁ次はこうです「函館で2024年8月23日に行われるイベントを探して下さい」。最初からこう聞けばよかったですね
それっぽいものが出てきましたが、港でもないし、夏祭りをググってみたらそれっぽいものが見つからない。ググってみると花火大会も見つかりましたよ。けど、やはり昼に見るものじゃないですね。
・・・と言った具合でして、なかなかそれっぽい説明をすることに工数がかかるわけです。
モルック世界大会
この題目を選んだのは、もちろん回答案をあらかじめ持っているからなのですが、正解は(多分)、モルック世界大会が開催されているからです。世界中から数百人規模の人が集まって競争しているです。モルックって皆さんご存知でしょうか、少しニッチな協議ですが、木でできたピンを使ったボーリングみたいなものです。かなり大雑把で御幣があるのですが、知ると結構面白いのでよければ日本モルック協会のホームページなどが詳しいですよ。
そして、これの国際試合が今日あって、実はLocationMindの社員も参加しています。社員から部活動を始めたいと初めて言われて作ったのがモルック部ということで私も「何だそれ」という感じでした。YouTubeで検索して、芸人のさらば青春の光さんなどの動画で楽しく勉強しました。スポーツとしても結構面白そうです。
いかんせん、私がモルックをやったことないですが、高齢者でもできそうですし、日本モルック協会によると、発祥地フィンランドではサウナとビールを飲みながらワイワイと遊ばれているとか。それでいいなら私にも友人と飲みながらやってみたい。
さて、そんな社員が函館の世界大会に出るといって、遠征費を社内からカンパを集めて行っています。まだ成績は聞いていませんが、超運が良ければ地元のテレビに出るかも知れないということでLocationMindのTシャツを着て行ってくれています。当社の激務の合間にどれだけ練習していったのかも知りません。普段は人流分析している社員たちが、世界最下位のモルック部という感じの結果になるのか、好成績を叩きだしてくれるのか、どちらでも面白いし精一杯頑張ってほしい。人生楽しむことが一番大切ですよ。
と、そんなことがありまして、モルックってどれだけの集客力があるんだろう、人流でも盛り上がりを見てみようかと思ってみたことがきっかけで上のようになりました。多分うちの社員が関わらなかったらモルックの動員力を考えることもなかったと思います。結構モルックって凄いですね。開会式の宣誓をYouTubeで配信していたので見ましたが、競技人口が増えていて競争激化しているなんてことも言われていましたよ。
スポーツの盛り上がりを数字にする
個人的には、「人が外に出ること」自体が特別感があるなと思っています。わざわざ外に出なくてもネットで見ればいいじゃないか、となるシーンが増えているなか、スポーツなどは外に出て特別な体験をしにいくわけです。こういう、どこかの場所に良い体験をしに行くということの、特別感というのは、年々増している気がします。若い世代ではタイムパフォーマンスなどといった気の利いた言葉を作ってくれていますが、まさに私などは北海道までワザワザ行ってやりたいほどの趣味があること自体が羨ましいわけです。さもないとタイムパフォーマンスから見ると、少なくとも私は普段「函館の昭和公園に行きたい」と思わないわけです。集客力のあるイベントって凄いし、スポーツって凄い。
モルックに限らず、パリのオリンピックを見ても集客力については思うところがありました。日本人がたくさんメダルを取ったフェンシング、お家芸の体操なども、普段は人がほとんど来ていないとか、五輪なのに来ていないとか、様々な発言がオリンピアンからあり印象的でした。数字になるとスポンサーがつくとか、盛り上がっているのを知ると自分も見に行こうとか、産業が大きくなるにはやはり数字を示したり、分析できる形にすることが大事だなと思っています。スポーツの動員力を人流で表現したい、分析で出来る支援があればやってみたい、と心にはあります。そういった方々がいらしたらお声がけ下さい!上の方に書いたように、テーマがないと調査しなかったりして、面白い人流をタイムリーに見逃すことだらけでもったいないのです(データは過去から御覧頂けます)。
モルックと人流と部活とスポーツの話しをしました。それでは、また次の記事でお会いしましょう。
桐谷直毅
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