打膿灸
打膿灸とガン治療のお話
打膿灸は古代にはよく使われた灸療方法のひとつで、治療効果が非常に高いことは数多の症例で確認されています。
打膿灸の「打」という漢字には、打開という熟語の意味するように、開ける、切り開くの意味があります。
打膿灸とは、大豆大〜母指頭大に固めたモグサを背中や腹、足などの各灸家秘伝の施灸部位に施灸して焼き切った後に、その部位に家伝の膏薬を塗り、灸痕から1〜6週間も排膿させ続ける灸法です。
打膿灸の手順
1)小指から母指頭大のモグサを直接皮膚上に置いて灸を行い、火傷を作ります。
2)その上に膏薬を貼布して、故意に化膿を誘発させます。膏薬によりブドウ球菌や連鎖球菌などの皮膚常在菌の感染症が発生すると、黄色不透明の膿が排出されます。
3)施灸後~6週間、頻繁に膏薬類を張り替えることで、持続的に排膿させます。
4)膏薬を中止すると、火傷部位は透明~淡白の薄い膜のようなものに覆われ、やがてその膜も乾燥して痂皮形成します。
5)痂皮が脱落すると瘢痕組織となり治癒しますが、焼け痕は生涯残ります。
古代から腫瘍、頭痛、喘息、慢性胃腸疾患、慢性肝炎、頻尿や遺尿、腰痛症、肺結核、虚弱体質、冷え症、不妊症などの患者さんによく使われてきました。
適応症(by おぐすり灸 寺本さん)
慢性的な痛み:肩こり・五十肩:神経痛:関節炎
慢性的症状:喘息・鼻炎・胃十二指腸潰瘍
女性特有の症状:四肢の冷え・生理痛・不妊症・更年期症状
その他:痔・便秘・アレルギー性皮膚炎
難点
1)直接皮膚を火傷させるので、かなりの痛みがあります。
2)施灸後は膿が排泄されるので、日常生活に不便が生じます。
3)皮膚に永久痕が残ってしまいます。
注目点!
打膿灸で家伝の膏薬を貼らないと、灸の火傷部はあまり化膿せずに、すぐに自然治癒してしまいます。
膿を出し続けることが打膿灸の目的ですので、
家伝の膏薬は、
1)自然治癒を遅らせる
2)適度に化膿させる
3)どんどん排膿させるという重要な働きをしています。
わざと自然治癒を遅らせる?=免疫力&自然治癒力を持続的に刺激し続ける=免疫賦活作用!
だったらガンに効く!と考えています(エビデンスはありません)
安保徹教授の免疫論の基づいて顆粒球過多の交感神経過緊張状態・リンパ球過多の副交感神経過緊張状態のバランスを整える華陀刺絡療法にも、免疫力&自然治癒力を持続的に刺激し続ける作用があります。だから・・・打膿灸も効きそうだとずっと思ってきました。
打膿灸は、特に時間的余裕のない末期ガンの患者さんの免疫力&自然治癒力の低下を打開する強力な一撃になる可能性を秘めています。
六経の病期分類では、陽明〜太陰期のうちにやるべき起死回生の灸法です。
私自身がまだ打膿灸を受けてみたことがないので、これは絶対にお薦め!と確信犯でお薦めできませんが、末期ガンの方にはお薦めしたい代替医療のひとつです。
そして今・・・
ワクチン後遺症の人たちの中には、この打膿灸が効く人もいるのでは・・・と思ったりもしています。
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