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死に方の極意 水子の話

拙著「黄泉医学」から・・・

水子の話

水子は成仏できずにあの世を彷徨っているから、ちゃんと供養してあげましょう。
これは素晴らしい宗教商法のひとつです。見事のひと言に尽きます。

光の前世療法を通じて、たくさんの水子たちとお母さんの再会をガイドしてきましたが、一例たりとも水子が恨んだり、悲しんだり、あの世を彷徨っていた例はありませんでした。

どの水子も大いなる光の中から安らかな笑顔で現れて、お母さんを優しく抱きしめてくれました。

この世でがんばって生きているお母さんを天上界からいつも応援しながら見守ってくれています。

お母さんが自分(水子)のことを、いつまでも悔やんで悩んでいることをとても心配してくれています。

そんな心優しいお母さんが大好きだから、次もまた同じお母さんの子供になりたい、と口を揃えて言っていました。

水子たちが望むことは、この世の家族が仲良く笑顔で過ごすことです。

水子たちが一番嬉しいのは、お母さんが笑顔でいてくれることです。

水子たちの魂は、この世で長く生きられないことをちゃんと知った上で赤ちゃんになります。

その目的は、水子たちによってさまざまですが、自分(水子)の魂を磨くことよりも、父母や兄弟が自分の死から何かを学び取ることにあります。

家族の絆を強めるため、父と母の慈愛を深めるため、同じ境遇の人たちと助け合うため、生命の大切さを学んでもらうため・・・

自分の病と死から兄弟に今生の目的と天職を気づかせようとしていた水子もいました。

「○○ちゃんはこの世に長く生きられないことを知っていたの?」
「知ってたよ」
「長く生きられなくて、悲しくなかったの?」
「全然、悲しくなんかないよ。だって知ってたもの」
「早く死ぬことを誰が決めたの?」
「私と神様が相談して決めたんだよ」

水子たちの特徴は、両親を自ら選んで生まれてきたことと、この両親の子供に産まれてくるのは初めてではないことです。

どの水子たちも、過去生でこの両親の子供として生まれ、愛されて育った幸せな記憶をいくつも持っていました。

だから今生では同じ両親の子供として長く生きられなくても、まったく悲しみも悔しさも感じなかったのです。

むしろこれまでの過去生で両親から愛され慈しまれて育った幸せへの恩返しがしたいから、という水子たちの思いを強く感じました。

水子たちはそんな純粋で慈愛に充ちた魂ばかりですので、死のプロセスも大いに祝福されながら迎えます。

苦しみ、痛み、悲しみ・・・肉体的にも精神的にも全く苦痛を感じないまま、死を通り抜けて天上の大いなる光へと戻っていきます。

いかなる邪気邪念も、この水子の死のプロセスを邪魔したり取り憑いたりすることはできません。

完全に大いなる光に護られた死のプロセスを一瞬で通り抜けてしまいます。

賽の河原で石を積む、極楽往生できず地獄へ堕ちる、邪気亡霊となってこの世とあの世の境を彷徨う・・・は、すべて嘘八百です。

だからと言って、安易に水子にしてしまってよいわけではありませんよ。

今生で水子を背負った意味を感じ取り、水子が残してくれた人生の課題にしっかりと向き合い、さまざまなことを学びながら夫婦で互いの魂を磨きあっていかなければいけません。
夫婦もいずれ死を迎えます。
その時、水子が満面の笑みで出迎えてくれるように、がんばって生きて、学んでいかなければいけません。

水子は神さまの分身です。
神さまを背負って今生を生きていく試練を授かったのです。

水子に感謝します。
水子も父母に感謝してくれています。
感謝と感謝が慈愛を大きく育んでくれます。

水子を背負った方は今生の死が見えてきたら、水子が残してくれた今生の課題に自分なりの答えを出せたかどうか? 考えてみましょう。

まだ自信がなかったら・・・大丈夫ですよ。
神さまはちゃんと答えを出せるように、気づきのチャンスを増やしてくださいますし、死までの時間延長をしてくださいますから。

水子も大声援を送ってくれます。

人生の終りに大試練が訪れても、それは水子の祟りなんかではありません。

神さまと水子の魂がくれた気づきの最終試験であり、その答えはすでにあなたの掌の中にあるはずです。
後はただ勇気を振り絞って掌を開いてみるだけです。

掌を開いた瞬間、眩しい光に包まれながら水子の魂が抱きついてきて、あなたも穏やかな死を超えていきながら、水子と共に大いなる光へと還っていくことができます。

死に方の極意 その8「最後までがんばろう」です。


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