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内なる龍神との対話2

龍神覚醒術 龍との対話 その2
 二日目
 眩しい光の世界に導かれて、白い龍王と会いました。
「あなたが昨日、飲んだ私の分身は、少し大きくなったみたいですね。三匹の龍たちが適度の距離を保ちながら、あなたの中で泳いでいます。みんな、とても幸せそうです」
 金龍も言いました。
「あなたの上から下まで、気持ちよく流れて、泳いでいますが、所々、冷たいところが残っています。その冷たいところがなくなれば、あなたの体も良くなるはずだ、と思っています」
 白い龍王に尋ねました。
「私の体の悪いところは、どうしてこんなに冷たいのですか?」
「流れが滞っていたところが特に冷たいのです。滞っていたところには、いろいろな体に不要のものが溜まりやすくなります。それらが排泄されないと、その部分に熱が届かなくなるので冷たくなってしまうのです」
「白い龍王さん、私の冷たいところは、どうしたら治りますか?」
「今、あなたの中にいる龍たちが、冷たいところを他の部分と同じくらい温かくなるように働いてくれていますから、時間と共に良くなるはずです。
 龍の温める力はすごいですよ。
 龍の体は、すべて愛の光でできていますから、龍がいるだけで、泳いでいるだけで、熱を行き渡らせることができます」
「私の中の龍にすべてを任せておけば良いのですね」
「そう、任せておけば良いのです。私の分身もちゃんとあなたの中に入っていますから、あなたは大船に乗った気持ちでいてください。
 心配したり、不安になったりするかもしれませんが、それがあなたの体を冷やす素となるので、そういう思いが襲ってきたら、常に流し去るようにしてください」
「白い龍王さん、私の中の龍の通り道には、もう障害は残っていないのでしょうか?」
「冷えているところはありますが、龍の通り道には問題はありません」
「龍王さん、私がこの病と向き合うためのアドバイスをください」
「あなたは地球人の体とは少し違っているから、こんなふうな症状が出るのです。
 宇宙人から地球人になった人たちは、多かれ少なかれそういう症状に悩まされているのではないでしょうか」
「龍王さん、宇宙人にも龍が一匹ずつついているのですか?」
「宇宙人には、ついていません」
「なぜ必要ないのですか?」
「宇宙人には、もう龍のサポートは必要ないからです。
 地球人には、龍のサポートが必要なのです」
「地底人にも龍はついていますか?」
「地底人と龍は共存しているので、体の中には入っていませんが、一緒に暮らしています。
 地底の妖精たちと同じように、龍も地底を自由に駆け回っています。
 地底人には、もう私たち龍の姿が見えていますし、話もできます。ですから、地底の世界は本当に美しいのですよ」
「白い龍王さん、地球の人たちへ何かメッセージをください」
「昨日も言いましたが、私たち龍は、あなたたちを新しい世界へと迎える準備をすべて整えて、あなたたちを迎えに来ています。
 どの龍も歓喜に満ちた舞を披露しています。
 ひとりでも多くの人と、この喜びを分かち合いたいと願っています。
 私たちの願いは、あなたたちと新しい世界で共存していくことです。
 ひとりでも多くの人に私たちの存在を知ってもらって、皆さんの幸せに満ちた人生の一助になりたい、と願っています」
「龍王さん、龍にとって、愛とは何ですか?」
「平和、喜び、感謝、和」
「龍にとって、幸せとは何ですか?」
「泳ぎ続けることです。絶え間なく変化を、進化し続けることです。
 変化を恐れてはいけません。
 変化し続けることで、すべてのものが進化できるのです。
 そうすることで真理に近づくことができます」
「どうして龍は、そんなに眩しいのですか?」
「私たち龍は、光でできているからです。
 あなたにこの光を受け取って欲しいので、今はさらに強い光を放出しています」
「人間が龍の強い光を浴びると、どうなりますか?」
「とてつもない癒やしをもたらす力があります。
 人間だけでなく、すべての生命体の傷を癒やし、体を元気にします」
「人間のさまざまな病も良くなりますか?」
「良くなりますが、龍に悪いイメージを持っている人には、恐らく効かないと思います」
「龍の光は、どんな人に最もよく効きますか?」
「どんな人たちにも効きます。今までの経験から言えば、こころの病の人たちには、特に効果が出やすい気がしています」
「龍王さん、人間関係で悩んでいる人たちへ何かメッセージをください」
「自分本位で生きましょう。自分本位と言うと語弊がありますが、自分をまず一番に考えましょう、という意味です。
 人間関係の悩みは、あなたが寄り添いすぎることから起こる場合がよくあります。
 あなたが自分のことよりも、相手のことに意識を向け過ぎると、自分がないがしろになってしまいます。
 自分のことをまず一番に置きましょう」

 観音さまが天から降りてきて、おっしゃいました。
「龍王さんは、かなり饒舌ですね。話したいことがいっぱいあって、あなたにポンと大きな情報の詰まったエネルギーの塊を落としてくるので、あなたはそれをキャッチするのが大変かもしれませんが、がんばって言葉にしてあげてください。
 龍は今、あなたたちの一番身近にいる存在ですから、その声をしっかりと聞いてもらいたい、と思います」
「観音さま、私は順調に回復しているのでしょうか?」
「悪くなってはいません。ゆるやかなカーブではありますが、良くなっていますよ」
「観音さまからも人間関係で悩んでいる人たちへ何かメッセージをください」
「今、この世界では、人間関係で悩むのは当然のことです。
 人間の持ついろいろな良くない感情が出やすくなっていますし、その出方も強くなっているので、人と人の関係が作りにくく、悪化しやすい状態にあります。
 でも、それはこの時代の変化に伴うもので、仕方ないものなのです。
 だから、あなたが悪いわけではありません。
 自分をあまり責めずに、自分を変えるようにしましょう。
 あなたの居場所を変えるのです。
 今までの古い世界から新しい世界へ移行する時なのです。
 そうすれば、あなたの悩みは、すべて消えてしまうことでしょう」

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