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生きがいの創造 黄泉医学から

拙著「黄泉医学」から・・・

 亡くなって身体から離れて宙に浮かんだ魂:意識体は、「上へ昇ろう」と特に意識しなくても自然と上へと昇っていきます。

 卵の黄身である魂と白身である意識体は、上へと昇るにつれてゆっくりと分離していきます。

 意識体の中にはさまざまな思念が混じり合っていますが、感謝や慈愛などの良い思念はずっと魂と一緒に上へと昇っていきます。

 怒りや憎しみ、悲しみ、卑下などの汚れた思念は、魂からどんどん滑り落ちていきます。

 波動の高く美しい良い思念は天へと引き寄せられますが、この力が魂が天上の大いなる光へと昇っていく力となります。

 波動の高い思念が強かった魂ほど、早く天の光へと戻れます。

 波動が低く汚れた思念は大地へと落ちていきます。

 大地が悪い思念をすべて浄化してくれます。

この引力は強力なので、悪い思念に強く包まれていた魂は、天の光へと戻るのにとても時間がかかります。

 大地が吸い込んだ悪い思念は、地球のマグマで焼かれ溶かされてしまいます。

 人間の悪い思念があまりに多くなると、浄化のマグマも活動的になります。

 火山活動や地震、天候不順が増えるのは、この浄化のマグマ活動と深く関係しています。

 これまで何度も浄化のマグマ活動がMAXを超えてしまうことがありました。

 その都度、文明世界が消えてしまいました。

 さて、今回はどうなることでしょうか。

 良い波動も魂を天上の光へと押し上げながら、彗星の尾のようにたなびきながら、魂から離れていきます。

 この良い波動は、地球をとりまく大気の波動を浄化してくれます。

 春の空気がキラキラしているように、夏の空気が元気いっぱいなように、人間の良い思念は大気の波動を上げます。

 大気の波動が上がると、植物がよく育ちます。

 動物たちも人間も元気になります。

 地球は慈愛の星ですから、すべての生物の中の愛のエネルギーが活性化されます。ソマチッドの活性化です。

 死んで肉体を離れた魂:意識体は上へと昇っていきながら、まず悪い思念と汚れた低い波動を捨てます。

 魂を守るように取り囲んでいた良い思念も、上へと昇るにつれて次第に薄らいでいきます。

 やがて上へと昇る魂だけになると、今生のすべてが見えてきます。

 良い思念も悪い思念も脱ぎ去った魂の波動は、神の目と似ています。

 今生でしたこと、言ったこと、思ったこと、喜怒哀楽の感情が次から次へと思い出されてくる事柄を神の目で見ることになります。

 なぜこの時代、この国、この両親の下に生まれてきたのか? から始まって、あの時あんなことが起こった意味も、あの時あの人と出会った意味も、あの時あの病気になった意味も、あの別れの意味も、この仕事に就いた意味も・・・まるで神さまと答え合わせをするかのように全てが分かります。

 あの時はあちらを選んだけれど、もしこちらを選んでいたらどうなっていたのか?

 そんなもうひとつの今生も見えてきます。

 もう良い悪いの思念は捨て去っていますから、淡々と神の目で今生の節目節目を検証していけます。

 今生ではAさんと結ばれたけれど、Bさんと結ばれていたらどうなっていたのか? Cさんだったら?

 こんな節目節目での気づきと学びが魂の波動をどんどんと高めていきます。

 平々凡々な人生や順風満帆な人生は魂の休息の人生であり、波瀾万丈な人生や七難八苦な人生こそ魂が大喜びする学びの人生だ、と昔からスピリチュアルな人生論で言われてきましたが、死後の魂の彷徨を見てきて確かにその通りだと思います。

 死んだらお金も権力も名誉もあの世には持ってはいけないことは誰もが知っていますが、善行、努力、慈愛、友情、感謝、奉仕がちりばめられた生きざまからもたらされた多くの人生の学びは、しっかりとあの世へと持っていけるのです。

 そして、その学びを糧として魂の波動が高まると、より難しい時代の、より困難な人生へとチャレンジさせてもらうことができます。

 これこそが魂の無上の喜びであり、この世が存在する大きな意義でもあるのです。

 人生に超えることのできない試練はない
 人生に耐えることのできない辛苦はない

 クリアーできる智恵と力を内在しているからこそ、今を生かされていることが、この死後のプロセスを見ても明らかです。
 死に方の極意 その9「人生の節目から学ぼう」です。


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