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亡くなった人との再会

15年以上前の「光の前世療法」のレポートです。

亡くなった人との再会 は、生きがいの創造に大いに役立ってきました。

D 地面を見て、地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?
C ちょっと濡れている黒い土です。固い感じがします。
D 足は何か履いていますか?
C 裸足です。
D 下半身は何を着ていますか?
C グレーのズボンです。ベルトはしていません。
D 上半身は何を着ていますか?
C 白い半袖のシャツです。
D 手に何か持っていますか?
C ありません。
D どんな手ですか?
C 大人の男かな。
D 肌の色は何色ですか?
C 黄色です。
D 頭に何かかぶっていますか?
C ありません。
D どんな髪ですか?
C 短いけど、クルクルパーマです。黒い髪です。ヒゲはありません。
D 顔の輪郭はどうですか?
C えらが張っています。
D 目の色は何色ですか?
C 黒です。
D 何か荷物を持っていますか?
C リュックです。軽いです。
D では、その男の人の中にしっかりと入ります。まわりの風景はどんな風景ですか?
C 森の中です。まわりに人はいません。
D 時間帯はいつ頃ですか?
C 昼間です。
D 天気はどうですか?
C 晴れです。
D 気候はどうですか?
C 涼しいです。
D そのまま場面を進めましょう。それから、どうしてますか?
C 歩いています。道はないけど・・・木がいっぱいで歩きにくいです。
D あなたの年齢はいくつですか?
C 二十六才です。
D あなたの名前は何と言いますか?
C サチオです。
D サチオは今、どんな気持ちですか?
C 気持ちいいです。
D 今日は何をしに行くのですか?
C 開けたところに出ました。小屋がひとつあります。誰かが手を振っています。
D その人はどんな人ですか?
C 女の人です。黒くて長い真っすぐの髪に黒い目をしています。喜んでいます・・・外国の服
  を着ています。名前はマーシャです。奥さんかなぁ。
D そのマーシャさんは、今のあなたが知っている人ですか?
C 知りません。
D それから、どうしてますか?
C 抱きあってます。嬉しい・・・マーシャが好きです。
D それから、どうしてますか?
C 小屋に入って、椅子に座って、お茶を飲んでいます。子供がいます。五才くらいの男の子です。マーシャと自分の子です。かわいい・・・駆け寄って来ました。黒いクルクルの髪に黒い目をしています。
D その男の子は、今のあなたが知っている人ですか?
C お父さんかなぁ。
D それから、どうしてますか?
C ゆっくりしています・・・会いたかった。
D その年代は何年ですか?
C 1875年です。
D その場所はどこですか?
C 外国の山あい・・・インド・・・ヒマラヤのあたりです。
D では、サチオさんの人生で、あーちゃんとの関係が最もよくわかる場面に移ってください。
C 高い崖をひとりで登っています。三十二才です。
  ・・・・・・滑って落ちた・・・死にました。
D 死んだ身体はどうなっていますか?
C ベチャッとなっています。血が出ています。
D それを見て、何を考えていますか?
C もう一度、マーシャに会いたかった。
D なぜ崖を登っていたのですか?
C 薬草を採りに・・・・・・子供に飲ませるために・・・病気だったみたいです。
D 最後にマーシャに会った場面に戻ってください。
C 自分が薬草を採りに行く、と言っています。子供は心臓が悪い。まわりに病院もなくて、薬草を初めて取りに行きました。マーシャは、なんとか助けて、と言っています。私は、絶対採ってくる、と言っています・・・あと、もうちょっとだったのに・・・採れなかった。
D では、サチオさんの人生で、あーちゃんと初めて出会った場面に移ってください。
C あーちゃんはサチオのお母さんかなぁ。私はまだ小さくて、積み木で遊んでいます・・・日本の家です。お母さんは優しい・・・お料理しながら、こっちを見てくれています。兄弟はいません。
D そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?
C はい。あーちゃんです。
D そこは日本のどこですか?
C 宮城です・・・幸せな感じです。
D では、サチオさんの人生で、あーちゃんと最後に会った場面に移ってください。
C 十六才です。列車に乗って、ひとりでどこかへ行ってしまいます。お母さんは泣きながら見送ってくれています。行かないで、と言っています。私も、お母さん、と言いながら泣いています。
D サチオは何をしに行くのですか?
C どこかへ・・・。
D その時、サチオが決心したことはありますか?
C 絶対、戻ってくる。
D では、さっきの崖から落ちた場面に戻ってください。まわりに何か存在を感じますか?
C お母さんがいます。
D 何と言ってますか?
C もういいよ、って。
D そのまま、お母さんと一緒に上に高く高くあがります。高くあがったところから、サチオさんの人生を見て、何か気がつくこと、感じることはありますか?
C お父さんがいませんでした。お母さんと楽しかったのに、どこかへ引き裂かれて、船に乗って外国へ働きに・・・そこでマーシャと出会って、子供ができました。
D では、もっともっと高く高くどんどんあがります。高く高くあがったところから、サチオさんの人生と、今のあなたの人生を見比べてみて、何か気がつくことはありますか?
C 人を助けないと・・・助けなくちゃ。
D そこから上はどうなっていますか?
C 雲の上に誰かいます。
D どんな人がいますか?
C 男の人です。神様みたいな人です。
D では、その人に聞いてください。私の今回の人生の目的は何ですか?
  (低い落ち着いた声に変わって)
C 無理をしたらダメだ。
D それはどういうことですか?
C 人のことを気にしないで、人のために・・・助けてあげなさい。
D あーちゃんに会わせてください。
C 出て来た!・・・歩いてます。ママって・・・。
D しっかり抱きしめて、あなたの言いたいことを思いっきり言って、お話してください。
C ごめんね。守ってあげられなくて(啜り泣く)ううう・・・寂しくないって。
D お母さんのことを恨んでますか?
C ぜーんぜん。
D あなたを殺しちゃった、と思っているけど、恨んでないの?
C 恨んでないよ。
D あなたを元気な子に産んであげられなかったけれども、怒ってないの?
C 怒ってないよ。
D あーちゃんは元気ですか?
C 元気です、跳んだりもしています。
D なぜ病気の身体で生まれてきたの?
C 神様にお願いしたの。
D あーちゃんが決めたの?
C そうだよ。
D お母さんが悪いんじゃないの?
C 違うよ。
D あーちゃんは死ぬことがわかっていたの?
C 全部わかっていたよ。
D 死ぬ時、お母さんを恨んだ?
C 苦しくなかったよ。
D あれは、あーちゃんが決めた人生だったの?
C そうだよ。
D もっと生きたかったんじゃないの?
C あれで十分だったよ。
D あの人生で、あーちゃんは何を学んだの?
C お母さんにいろんなことを教えようとしたんだよ。
D 何を?
C 人と比べないでゆっくりすること。
D お母さんにできるかな?
C きっとできるよ。
D 今、苦しんでなの?
C すごく楽しそうです。ぴょんぴょん跳ねています。お母さんとダンスを踊ろう、って。
D じゃあ、そこで踊って。
C 本当は、こうやって遊びたかった・・・。(泣く)
D そこでいっぱい遊んであげて。
C すごく喜んでいます。
D 神様に聞いて、あーちゃんは今、幸せですか?
C 幸せだ。まかせておきなさい。
D 私の人生はこれでも順調なのですか?
C 順調だ。
D 子供をなくすことを決めていたのですか?
C 決まっていた。
D それは誰が決めたのですか?
C ずっと前から決まっていた・・・宇宙が・・・。
D あーちゃんの死から私は何を学ぶのですか?
C 命の重さです。
D あーちゃんがお母さんを選んだの? お母さんがあーちゃんを選んだの?
C あーちゃんが選んだよ。
D なぜお母さんを選んだの?
C お母さん、頼りないから。
D そんなに?
C だいぶん、しっかりしたよ。
D 私は今まで、何回生まれ変わりましたか?
C 十六回。
D そのうち、あーちゃんとは何回一緒の人生を生きましたか?
C 十六回。
D ずっと、あーちゃんと一緒なのですか?
C そうだ。
D あーちゃん、ずっとお母さんと一緒だったの?
C 知らなかったの、って言っています。
D 今回の人生の目的をクリアーできた、未来の私の姿を見せてください。
C おばあちゃんになって、毛糸を編んでいます。にこにこしています。子供たち、孫たちがいます。また次に生まれてくる孫のために編んでいます。
D その未来のあなたに、何かアドバイスをください、とお願いします。
C 何か他のことにエネルギーを注ぎなさい。
D あなたは何をしてきたの?
C 特別なことじゃなくて、障害児の子供や親と仲良く一緒に時間を過ごしているだけです。それだけでも助けになります。
D そこにいる孫の中に、あーちゃんはいますか?
C います。
D そのあーちゃんに聞いてください。生まれ変わってきたの?
C そうだよ、わかった?
D なぜ?
C ママのこと、好きだから。
D 未来のあなたに尋ねましょう、これからも私を応援してくれますか?
C もちろんです。
D 孫たちにも尋ねて、応援してくれる?
C がんばれ!
D 神様に尋ねてください、特別なことじゃなくて、障害児の子供や親と仲良く一緒に時間を過ごしてあげる、それで良いのですか?
C 積み重ねることが大事だ。
D あーちゃんに会うために、早く死んでもいいですか?
C 絶対ダメ。
D もし早く死んじゃったらどうなるのか、見せてください。
C スッーと下の方に落ちていきます。真っ暗です。ずっと上の方に光があるだけです。狭くて深い井戸みたいです・・・誰もいない・・・死ななければ良かった・・・後悔しています。あーちゃんは上の方にいて・・・届かない。
D では、元に戻ります。あーちゃん、またお母さんのところに生まれ変わってくるの?
C うん。
D あーちゃんをしっかり抱きしめて、お母さんをこれからも見守ってくれる?
C いいよ。
D どうしたらあーちゃんを感じられるかな?
C あたたかい風があーちゃんだよ。
D 本当にお母さんを恨んでないの?
C 大好きだよ。
D そこでぎゅーっと抱きしめて、そのあーちゃんのエネルギーを持って帰りましょう。
C ちょっと痛い、って言っています。
D 神様は何と言っていますか?
C よく会いに来てくれた。
D 私にやっていく力はありますか?
C 辛いけど、がんばりなさい。
D そんな力は私にあるの?
C あるから、あーちゃんが生まれたのだ。
D 辛い時、あーちゃんに会いたい時、またここに来てもいいですか?
C いつでもいいよ。
D あーちゃんは何と言っていますか?
C またダンスしようね。
D あーちゃんを抱きしめて、そのあーちゃんのエネルギーを持ったまま、神様に預けましょう。神様は何と言っていますか?
C 心配するな。
D 神様としっかり握手してください、あーちゃんをもう一度抱きしめて、あーちゃんに約束しましょう。お母さん、がんばるからね。あーちゃんは何と言っていますか?
C ゆびきりげんまん。
D では、そこを離れて、もといた安全な場所に戻ります。戻りましたか?
C はい。

 ある時、お母さんからのお手紙が届きました。
 催眠療法を受け、あれほど会いたかった娘(それも元気な姿で!)を抱きしめられたことは、一生忘れることはありません。
 ずっと娘を守ってやれなかった、という想いが私自身を苦しめ、前を向くことを拒んでいました。
 でも娘からのメッセージを受け取ることができて、心がスッキリとしました。娘に恥かしくないように生きていこう、という力が湧いてまいりました。
 まだ気持ちの波はありますが、落ち込みそうになった時は、いつも雲の上を眺めて、そこに娘が立って手を振ってくれていると思うと元気になれます。
 ただただ、娘に会えたことが嬉しくて、元気な普通の女の子の姿をしていたことがこの上なく嬉しくて、娘を失ってからの三年というもの、何をしても誰と話しても決して癒されることのなかった私が、あの一瞬でウソのように何かを吹っ切れる、というよりは乗り越えられたような気がします。
 先生の催眠を受けたあと、ボーゼンとしながら京阪に乗り込み京都に向かう途中、電車の中からふと外を見やると、なんと高いビルの屋上のところに大きな看板が「あさひ」と書かれてかかっているではありませんか!!!
 そうです、あーちゃん、と呼んでいた私の娘の名前は『あさひ』。
 もうびっくりして言葉もありませんでした。
 まるで娘が「ママ! 私ここにいるよ!」と知らせてくれたかのように、夕暮れの美しく染まった空に「あさひ」という大きな文字を見た時には、さすがに、ついさっき受けた半信半疑の退行催眠なるものを信じずにはいられない一瞬でした。
 娘が生まれるまでは、何の苦労もなく脳天気に過ごしてきた私ですが、娘が障害児で生まれてからというもの、人の縁というものを深く深く感じ続けてまいりました。
 娘は一歳の時に脳梗塞を起こしてからというもの、目も見えなくなり、気管切開で声も失い、口から物を食べることも出来ず、体も思うように動かせない上、十三度もの大手術を乗り越えてきました。
 一体、娘は何のために生きているんだろう、娘が「生きていく」ということ、その本質的な意味を模索する日々でしたが、時には見出すことが出来ず、「一日でも長く生きて欲しい、と思うのは親のエゴかも」と、思い悩む時もありました。
 しかし、言葉など使わなくとも、ただニコニコと天使のように笑っているだけの娘を見ていると、「ああ、この子は自分のためじゃなくって、私や『人のために』生まれて来てくれたんだ」と、心から実感することが出来ました。
 その証拠に、娘が生まれてからどれほど不思議な人の縁に出会ったかわかりません。それは娘が天国に逝ってからもずっとかわらず、届けてくれているようです。
 奥山先生との出会い、退行催眠との出会いもまさに偶然のもののように思われましたが、きっとこれも『あさひ』が仕組んだことなのでしょうね。

はい、このワークには光さんに導かれた方がお越しになります。
あーちゃんも「光さん」ですからね。
ベストなタイミングな時に、ベストな形でご縁が繋がってきました。
亡くなった人との再会・・・亡くなった子供さんにお母さんが会いに行くパターンが最も成績が良かったのも、それだけ子供を亡くされたお母さんが何年も何年も自責後悔され続けてこられたからでしょう。
こうやって亡くされた大切な人に再会することで、ご自分の人生をまた前へと歩み始めることができれば、それもまた人生の大節目のクリアーだと言えます。


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