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死に方の極意(1)

拙著「黄泉医学」から・・・

死のステップ 2
 死ぬと魂が肉体を離れます。
 魂が宙に浮かぶと、誰でも想念の現実化を起こせます。
 あなたが思い描いたとおりの世界、望んでいたビジョンの中に、あたかも生きている自分がいるかのように思えます。
 どんなにエゴがいっぱいのビジョンでもかまいません。
 どこまでもムチャクチャなビジョンでもかまいません。
 身勝手な我欲と煩悩だらけの世界でもかまいません。
 どんなビジョンでも現実化できます。
 そこはあまりにワガママし放題な理想郷なので、その世界にずっといたい、もうここから離れたくない! と思ってしまう魂たちもいます。
 あまりにリアルなので、死んだことを忘れてしまいます。
 もう私は生まれ変わってしまった。
 さっきまでの私の人生は悪い夢だった、と思ってしまう魂もいます。 
 死ぬと極楽往生して、如来さまはじめ多くの仏さまたちが八雲に乗って迎えに来てくださる・・・と平安貴族のように信じていれば、魂は如来さまたちに抱かれて天へと昇っていきます。
 死ぬ間際に「地獄へ堕ちる」と覚悟してしまうと、肉体を離れて浮かび上がったところは、まさに地獄の一丁目になります。
 天国も地獄も、生きている時のイメージどおりに創造できます。
 死んだら全て消えてしまう、と信じていると、無の世界に漂います。
「ほら見ろ! 死後の世界などないじゃないか 無だよ 無!」と意識しているのは誰?な中途半端な無の迷宮ラビリンスです。
 生まれ変わりを何千何万回とやってきていても、やはり誰もが「死ぬのは初めて」です。 
 あなたもいずれ「初めての死」を迎えます。
 あなたの魂が肉体から浮かび上がった時、この想念の現実化をうまく使いこなせれば、死はがんばって生きてきた今生への宇宙で最大最高なごほうびパラダイスになります。
 白馬の王子様とのロマンスを毎日味わうこともできます。
 酒池肉林なハーレム生活をずっと続けることもできます。
 理想的な美顔とプロポーションを手に入れて、世界中からの羨望のまなざしを楽しむこともできます。
 魔法使いになることだって、海賊王になることだってできます。
「もう飽きちゃいました。そろそろ次へ行きます」と思わない限り、ずっとこの想念の世界で遊び続けることができます。
 信仰心の厚い人は、その宗教が描いたとおりの死後の世界が待っています。
 天国も地獄も思いのままですから、死後は地獄に墜ちるぞ! と脅すネガティブな宗教よりも、誰もが極楽往生できるポジティブな宗教の方が楽でいいですよね。
 人生は修行だ! 地球は学びの学校だ! しっかり学んで波動を高めよう!
 生きている間はこれでもよいですが、すでに死んでしまったわけですから、今さら修行も学びもどうかしら? です。
 どのように生きてきて、どんな死に方をしたかは関係ありません。
 すべての魂がこの今生のごほうびを受け取ることができます。
 それは今生の打ち上げパーティーのようなものですから、どうせなら思いっきり楽しみましょう。
 それができるのが今、生きている人たちの特権ですから。
 死んで肉体を離れた魂には、こころの病や呪いなどは憑いてきません。
 しかし、想念の現実化をネガティブに働かせしまうと、こころの病や呪いを死後の魂のビジョンの中に持ち込んでしまいます。
 最愛の人に裏切られて毒殺された魂が、胃腸が焼けただれる痛みを、死後も魂の中でリアルに感じて苦しみ続けていた症例がありました。
 戦士だった父の背後から刺し貫いた裏切りの槍が、死後の父の魂をも貫き通したまま、驚きと悲しみを味わい続けていた症例もありました。
 未来永劫祟り続けてやる! と呪詛され呪い殺された魂が、その呪いを想念の現実化してしまい、呪いから抜け出せなくなってしまっていた症例もありました。
 どれも自分の想念を自分で現実化しているだけでした。
 自分が気がつけば、いつでもその想念の世界から自由になることができたのですが、そこに思い込み、想念の現実化の恐ろしさがあります。
 せっかくですから、今生のごほうびを思いっきり楽しみましょうね。
 死に方の極意 その2
 想念の現実化を楽しみましょう。


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