北海道のつくり手たち(竹田食品・竹田寿広社長)

本インタビューは函館新聞2020年11月15日にも掲載されています。

竹田食品社長・竹田寿広さん(54)海の味覚を追求し続ける

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1984年5月函館市吉川町にて創業、92年、現在の浅野町に工場を構え37年目を迎えました。いつの時もおいしい海の幸をお届けするため、生産から出荷まで徹底した製品管理に努め、皆さまに安心・安全を届けています。創業当時から今も変わらず、海の味覚を探求し続け、いか塩辛と生鮮珍味を製造・販売しています。


これまで200種を超える商品を開発・製造してまいりました。手に取りやすいパッケージや価格帯、想像しやすい味、斬新さ、便利さなど、実際に買い物することが多い女性の目線を大切にするため、商品開発のメンバーは女性社員で構成されています。

商品は全ての海の幸と、副食材や調味料などの無数に広がる組み合わせにより生み出されます。伝統を守りながら、今までにない新しい商品を作るには、長年の経験と常に新しい情報を得る機動力が必要となります。毎日の食卓の定番品を造り続けるという使命感のもと、おいしい生珍味づくりに挑戦し続けていきます。

製造方法にもこだわり、素材の本来持っている酵素の働きを促し、「発酵」「熟成」して、うま味を引き出すのが特長です。全体的に人の手が必要となるのが生珍味づくりです。機械に任せることなく職人の手技で行う塩辛のかくはん、数の子が折れないようにすべての工程で機械を使用しない「数の子松前漬」、時代と共に原材料などは変化しますが、人の手を加える製法だけは創業当時から変わらずに受け継がれてきました。そうして完成する商品は直売所で地元のお客様へとお届けしており、冬の定番「にしん漬け」も期間限定で販売しています。

函館には全国に誇れる水産加工技術があります。この1年、北海道だけではなく日本、世界の状況が刻々と変化しており、函館も大きな影響を受けています。来る人を待つばかりではなく、この先また函館を訪れたいと思ってもらえるように、素晴らしい加工技術と食文化を自らが全国に発信し、ものづくりで盛り上げていくことが私たちにできることです。「春夏秋冬 多彩な味を真心こめて」をモットーに、これからも竹田食品が造り続ける「おいしいもの」にどうぞご期待ください。

参考サイト:https://digital.hakoshin.jp/special/index/70045?fbclid=IwAR20i6RfRg3jvyMYmb7PbCgcMC43-F7I5roL_wfYyz5v0mS5OJ3aG_9aTRc


道南でつくられるこだわりの食品を集めた通販サイト「道南地元市場(https://ec.s-hokkaido.com/)」を運営するロカラ(函館市鍛治1、中川真吾社長)のスタッフが各地のつくり手たちのもとに足を運び、生産者の思いをまとめる。(毎月第3日曜日掲載)

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