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北海道のつくり手たち(函館カール・レイモン・丸山健弥社長)

本インタビューは函館新聞2020年11月15日にも掲載されています。

函館カール・レイモン社長・丸山健弥さん(61)「レイモンの製法、伝統をいまに」

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函館カール・レイモンは、ドイツ人創業者のマイスター、カール・ワイデル・レイモンが、この地でハムやソーセージを作り始めてから、今年で創業95周年を迎えます。

「食べ物は体に優しいものでなければならない」という創業者の信念を守るため、創業当時から余計な添加物を極力使用しない製法でハム・ソーセージを作り続けてきました。ごまかしのきかないハム・ソーセージづくりには、肉本来の「力」のある新鮮な原料肉が必要不可欠です。そのため、鮮度の良い状態で加工できる道南産を主とする北海道産豚肉や牛肉のみの使用にこだわっています。厳選した素材の力を最大限に生かすために、創業者が伝えたドイツ伝統の製法で時間と手間をじっくりかけて製造しています。

この製法へのこだわりは決して他のメーカーにはまねできるものではありません。商品一つ一つに込められた創業者の信念と、おいしいものを一人でも多くの人々に届けたいという函館カール・レイモンの思いが込められています。

変わらない気持ちと新たな挑戦を

函館という地で長い間ハムソーセージを作り続けていく中で、お客さまの嗜好(しこう)や食生活も大きく変わりました。しかし、私たちには一つだけ変わらないことがあります。それはレイモンの思いを受け継いだものづくりをすることです。


思いを継承しながら時代のニーズに応えていくことは、課題に向き合いチャレンジし続けることになります。今年誕生した新商品の「コーンビーフ」も、そのチャレンジから生まれたものです。素材のうま味を引き出したおいしくて新しいコーンビーフを作りたいという思いが結束し、ゼラチンを使用しない、牛肉そのもののうま味と香りを生かした新しい「コーンビーフ」を誕生させました。


私たちは、カール・レイモンのおいしさが人々に感動を与えることができると強く信じています。そうした食の大切さを若い世代や子どもたちに伝えるべく、食育にも力を入れていきたいと考えています。函館カール・レイモンがこれまで培ってきたものづくりへの情熱、ソーセージの味へのこだわりをもって、これからも皆さまにおいしさをお届けしたいです。


参考サイト:https://digital.hakoshin.jp/special/index/69246


道南でつくられるこだわりの食品を集めた通販サイト「道南地元市場(https://ec.s-hokkaido.com/)」を運営するロカラ(函館市鍛治1、中川真吾社長)のスタッフが各地のつくり手たちのもとに足を運び、生産者の思いをまとめる。(毎月第3日曜日掲載)

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