ガム2

ガム1の続き

時代はゲーム実況動画からustreamの生配信に移行している頃。俺が見ていた配信チェックサイトは俺よりもゲーム実況が伸びてない人も有名どころと同等の場所にいて、俺でもここに載れるんじゃねぇか?と考えていた。

ということで今度の目標はここに載ろうという事になった。ともかくまずは配信ページを作ろうと作り、当時あげていたゲーム実況の概要欄やブログに告知をしたりした。
ここで結構誤算だったのが、ゲーム実況を見ている人は思ったよりも本人がやってる配信には辿りつかないという事。当時というかその時の俺の視聴者は、俺個人よりゲームを中心に見に来ていた。もちろん有名どころはその人の人柄を見に来るわけだから関係ないが底辺の実況者に求められていたことはスムーズなゲーム進行。茶番など必要ないのだ。
当時やっていたひぐらしの鳴く頃にはニコニコの中でもアニメはともかくゲーム本編は俺が見て狭いコミュニティだった。そのためひぐらし過激派の視聴者とバチバチの戦いをやっていた。動画が上がれば考察が違えば叩かれ、ネタバレは嘘真実共に乱立していた。視聴者同士も戦い始め、紛争の中にいるような感じだった。国連は見放しジェノサイドが起きた。俺のその時の動画のアップスピードは尋常じゃなく毎日上がっていた。その時、他にもひぐらしをやっていた実況者のスピードを追い抜き1番ゲーム内容が進んでいる実況者としてとても狭いコミュニティで最速実況者と言われた。このあたりから3人くらいのひぐらし実況者と追いかけっこをするような感じになる。結論ひぐらしを見たいだけの人が多いので視聴者が生配信へ移行するのは難しかったのだ。

そのため始めてからの配信の視聴者は0人だった。0人でも喋り続けた。今のYouTubeと違って排他的経済水域。人なんかこねぇよ。ゲーム実況の視聴者は生配信に来ないことがわかってきた。ゲーム実況に戻ればよかったのかも知れないが、生配信の方が手取り早く上に行けるんじゃないかとか考えてそっちに比重を置いていた。
とりあえず名前を覚えて貰おうとスカイプ凸配信に行きまくった。もちろん予想通り悪い方面に覚えられていくが、変なキャラクター付けをしてまるで本当に売れない若手芸人のような立ち回りをした。今だと考えられん。いろいろ手を尽くしたが、生配信としての実績が皆無、まぁ実況でもほぼ皆無なんだけど実況は1000再生位を平均していたのと、ここいらが俺の限界だろうと考えていた。
そしてたどり着いたのは誰でも配信できるコミュニティのある配信チャンネルだった。ここは常駐の視聴者がいるので最低でも1以上の視聴者いる。そこの視聴者をこっちへ引き込もうと考えた。
その配信チャンネルで約1年ほど活動した。配信のいろはとか基礎を学ばせてくれた非常にありがたい場所だったと今はとても思う。しかしこのコミュニティであいつ、女とよくつるんでるみたいなツッコミをしたら、空気が不和になって自然と俺が出て行くような事になった。この時は実は配信チャンネルサイトに登録されており一応バラックとはいえ自分の場所ができていた。

凄い俺の悪い性格で、所属したコミュニティとかで嫌なことが起きたりすると、爆発して飛び出てしまうクセがある。やかんみたいに沸騰した後、その中にまさかの手榴弾を入れて粉々に自分もろとも破壊して逃げ去るのだ。俺の本当に良くないところだと思う。言えばいいのに怖くて言えなくて気づいたら火炎瓶持って投げてしまう。よくしてくれた人でもひとつでも嫌なものが見えると、もう無理で沸騰して手榴弾、もしくは地雷を設置して自分で踏んで、なんだなんだ!?あ、誰かの足が落ちてる!誰だろう!みたいな。
ここを見ていて、俺を知っている人はあらかたこの事をわかっていると思うけど、やってしまう。わーってなってしまうのだ。今やっと10年やってこういう事が向いていない方の人間だとわかった。周りに合わせるのが凄い苦手なのだという事に。アホである。結局全てにおいてコミュニティで強い人には合わせていかなきゃいかんのに。
結局配信という世界は視聴者数が戦闘力。そんなことないですよとかいう奴いるがそんなことはないぞ。視聴者の多い配信者が白いものでも黒と言えば黒になるのだ。勘違いしてはいけない。俺も勘違いしてはいけない。視聴者数の多い配信者が正義なのだ。その配信を正義として集まった視聴者はその配信が正義なのだ。それ兵隊だとすると俺の視聴者なんて木っ端微塵よ。もし戦ってくれる、くれた気持ちはありがたいが勝てるわけないでしょ。と思う。配信者の世界は極道なのだ、任侠の全く無い殺し合いみたいなイメージ。元々配信者なんて他の配信者を蹴落として俺が面白いんだぞと、俺の配信が1番だと言っていた世界。俺も多少は10年底辺ながらもその気持ちは持っていようとしたのだ。
ウエストランドも言っていたように、今考えれば配信者に品行方正求めちゃいかん。
パソコンに向かって喋ってる人間がまともじゃねぇんだ!品行方正なんてテレビの誰かに任せとけ!吹き溜まりドロップアウトマンなんだよ!リアルで行き場を失った癖にまだ繋がりや認めて貰いたいと思う女々しい喋る吐瀉物なのだ。少なくとも俺は。そこで何かのきっかけで認めてもらって、女とかチヤホヤされてしまって勘違いするんだよ。俺もした!ある時から今までにない視聴者数手に入れて、でも気持ちの中では視聴者は俺の普通の配信を求めていないのもわかっていた。だけど変なプライドなのか普通の配信でやっぱり評価されたかった。腐っても配信者なんだと。シナリオを書いて評価されるのもうれしいがやっぱり配信者とそて面白いと思われたかったと今でも思う。だから企画だけで来て中島さん面白〜いっていうのが嫌いだったんだと思う。俺の何知ってんだよ!って毎回思ってしまう。じゃあシナリオ書くなよ!
バカタレそれからしか評価されてなかったんだよ!視聴者が引っ張れなくて怖かったんだよ!元々物語書いたり漫画描くのが好きだったからそこが評価されたのは嬉しいけど、これが配信と引っ付いちまったのが変なバランスになったのかも知れない。途中から視聴者を増やすためにシナリオ書いてるみたいですごいわるいことしてるみたいになった!でもまあシナリオ書いてたあの場所でも必要とされなかったから勘違いですね。
そう、チヤホヤなんて今までされたことなかったからな!
あと個人的に配信者は笑わせるんじゃなくて、笑われる立場の人間だと思う。すごい偏見。笑わせてるんじゃなくて笑われてるのだ。もっと老若男女に笑われなきゃダメだ。全部目掛けていかないといけないしバランスが大切。俺には難しかったけど。だから俺を見て大いに笑ってもらって結構である。俺は世の中の人への踏み台なのかも知れん。跳び箱の、下のやつ。

でもクトゥルフのシナリオを評価されたのは普通に嬉しかった。元々好きなものだったし、これは嘘じゃない。配信でも認められなかった俺が唯一ネットで認められたものみたいなものだから。もしかしたらハナっから配信者だったのが問題だったのかも知れない。今は配信か離れて気持ちは変わってはいます。こうやって文字書いてるし。

なんだ情緒不安定か?病院行け。

現実でもスーパー時代に精肉部のトップと合わなくて大喧嘩して辞めてるし、よくない男だよ全く。まる子もそう思います。丸尾だって周りに合わせて投票をもらってるってのにね。トホホ、あたしゃ恥ずかしいよ。後半へ続く。キートンやめるらしいっすね。
もうなんか嫌だもう。恥ずかしい。チェックサイトに登録されて一端の配信者として認めて貰いたくて勘違いしてるのは俺じゃんか。吐き捨てられたガムみたいに汚くへばりついているアレが今の俺だと思う。

話を戻すとどうやって登録されたかというと自演である。まず誰でも配信出来るチャンネルで活動していたある日突然、このチャンネル自体が配信サイトに登録されたのだ。これはチャンスダだといのいちに配信を行い売名した。その当時たまたま、登録されるのが緩いというかいろいろな人を登録してみようという情勢になっていて、ちょこちょこ新しい配信者が登録されていった。俺はこの時に新しく登録された配信者とコンタクトをとり売名。他にも1人の配信者とラジオを行ったりなどを行ったりした。
そして掲示板みたいな場所ができて「よき配信者がいたら教えてください」となっていた。しめた!と思った俺は自分のブログにコメントしてくれていた人の名前を借りて自分の事を書いた。実況でこれだけのことしてる、生配信ではこういう活動をしている。など。
そして学校でなんとなく今日は誰が配信してるのかなってチェックしたところ、1番下に俺の名前が登録されていた。
俺は大きく学校でガッツポーズした。

ひとつ大きな目標を自演とはいえ達成したのだった。
ただ何も成していない人間が登録された所で視聴者は増えなかった。
8年以上視聴者1〜8人前後で配信し続ける底辺配信者としてチェックサイトで恥を晒し続ける事になったのだった。

そんなことは気づいていない野心丸々の17歳になったか、なってないくらいの時だった。

つづく。かもしれない。

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