ガム3

ガム1、2の続き。

配信チェックサイトに掲載された俺は意気揚々と配信を始めた。が、視聴者は伸びなかった。8年間。基本1〜10人の視聴者とだった。
実績は無いし、高校一年生のガキが面白いわけが無いのだ。周りには視聴者100人以上の化け物ばかり。早くいなくなれとよく言われていた。それでも数多くいる配信者の中で100人の一人だという事をプライドに持ってしまい、配信続けた。成人もした。大学を卒業もした。少ないながらも配信者として頑張っていたと思う。上の配信者がいるから視聴者がこねぇ、さっさと死ねや。とか過激な発言もよくした。だた元々こういう性格だから多分仕方がない。配信の刃、ヤカンピーピー手榴弾柱だから。気づけば周りに配信者が減っていた。一線を走っていた配信者は皆もっと年齢を重ねて自分の新しい人生を歩いて行った。気づけばその人たちが全盛期だった頃の年齢に俺はなっていた。その頃には10〜20と少しづつついてきてくれる人ができた。村長と視聴者が呼んでくれるようにもなって見てくれる視聴者を村民と呼んだ。一見でしか見にこない配信者を観光客と言い貶した。一回しか見にこない視聴者はバカだと言ったり、周りがしないゲームをしたりして差別化するようにしたりした。
配信チェックサイトでは気づけば古参の位置におり、売名や小さな企画に顔出したりしてある程度面白くない配信者として名前が通っていた。そんなある時から視聴者200人規模の企画に呼ばれる様になる。大喜利や企画配信に呼ばれてなんとか活動した。なんで俺が呼ばれるようになったかがよくわからない。
この時思っていたことは、俺に声がかかるってことはマジで衰退してるんだなっと思っていた。実際の所ただ長くやっていたら、声がかかるようになっていたのだ。全く成長していないのに。それでも俺の名前が出る様になっているということは本当にチェックサイトは終わりに向かってるんだなぁとひしひしと感じていた。
そんな中でTRPGのブームが起きたのだ。
あの時も売名する気満々だった。たまたま大学で遊んだことがあったから、経験者という立場なら入り込めるだろうと思い売名のために参加した。
そして面白くねぇ?となって純粋に楽しい遊びと思った。この時初めて配信で楽しいと思えた瞬間だったかも知れない。視聴者が上の配信者と初めて同じ土俵でぶつかって、しかも楽しい遊びに参加できた。本当にそう思った。だから今でも趣味になったのだろう。
その中でシナリオも書いた。そしたら初めて自分の書いたものに面白いと言ってくれる人がいた。これは嬉しかった。何年もずっと映画やCM作成、漫画、舞台台本、いろいろやったが手放しでそういう感想があったのは初めてで、なにか、

認めてもらった気がした。

配信者としても1人の人間としても認めてもらえなかった俺は、初めて価値をもらった。
前にも話した様に配信者は昔認めてもらえなかった人間が妬みでやっている部分があると思う。そんな吐き出されたきったねぇこびりついたガムなのだ。吹き溜まりドロップアウトがクラスの端で見ていたあの光景が今自分が経験しているという感覚になる。とくに女から認められたらもっとそうなる。クラスの端っこでも男は数人グループだったりするからね。

端っこで面白い事を数人でクスクスやってたら女子クラスメートが、「へー面白いねー知らなかった〜」と近づいてきて、それに追従してくる女子や男子クラスメート、はたまた隣のクラスからお前おもろいなとかセンスあるなと言われるといい気分になる。もっともだ。そんでその集まってきた奴らは、もっといろいろやってみてくれよ〜と話してきて、リクエストに応える。この集まってきた女子生徒らは人気者に立たせてくれるとても大切な存在。笑ってくれるし反応してくれる。正直配信者には必要な存在なんじゃけど、よくはない。これが配信者をダメにしてしまうのだ。この生徒らは笑てくれるから簡単にこの生徒たちに向けた事をしてしまう。そうすると今までの事が全部ガッシャンと壊れてしまうのだ。最初に支えてくれたみ続けた人を中心に笑われなきゃいけない。だって最初はそれで集まってくれたからそのままでいいはずなのだ。しかも下手すれば勘違いして笑わせてしまう。そりゃお前が鉛筆転がしても笑うだろう。でも配信者は笑わせるんじゃなくて笑われる者だと思っている。そして認められたら終わりなのだ。元々配信を見てくれた人に向けてやり続けないとダメになってしまう。
過疎の配信者ほどそこ陥ってしまう。過疎配信は配信者側から視聴者をなんとなく補足というかわかってしまうので、囲い込もうとしてしまい、そいつに向けての配信をしてしまう。熱心な1人の配信者に向けて裸踊りをしてしまうのだ。安心してください、心のチンポは出てますよ。
だから視聴者のみなさん、出会うなら多分過疎配信者はオススメですよ。自分のおもちゃにするのも過疎配信はオススメですよ。過疎10年以上やってきた俺が言うからぼちぼちよ。

そして、俺は、なってしまった。配信をやめる最後の1年は、そこに向けての配信や行動してしまった。あの時は配信をしたり、いろいろ参加した後に死ぬほど後悔していた。最後まで最初の時のようにそういう奴らをバカにするスタンスをとっていくようにしてついてくる人間だけに目を向けるべきだった。一度転んだ後に行動を戻してももう遅い。なろう系のタイトルくらいもう遅い。
気づけば前から周りがそういうふうになっているよう見えて、言われるようになって、友達を失うんじゃないかと思った。
もう失ってるし、友達なんて思ってないだろうしきっと勘違い。配信者ってなんだかんだ自分のオナニーのために利害関係あるんじゃ無いかと思ってしまう。向かい合ってシコってかけあって、いいザーメンだ!みたいな。

あと配信者は視聴者のペットだとも思う。前述のように変えてしまうのは視聴者で、配信者は視聴者が飼い主なのだ。だから育て方を間違うと変になっちゃう。
配信ってのは変なお互いのせめぎ合いと信頼関係のソーシャルディスタンスができないとダメなんだと思う。距離が近づけば、ぐちゃぐちゃになっちゃう。
あ、ソーシャルディスタンスとか時代走ってる感じするねぇ。

もちろんこの事に異議する人はいっぱい居るだろうから1人の過疎配信者の勝手な私見で見てくれたらいい。ザーメンかけ合いでキャッキャしても俺は構わないと思う。いろいろ教えてくれたりしたし楽しかった事も少なくともあった。今それでいろいろやってついてきてくれた人もいる。クソおせわになりました。サンジ、風邪引くなよ。糞食うか?

俺はザーメンかけ合いが苦手だったからか、結局馴染めず勝手に性病になって死んだ腐った死体なのだ。一人でオナニーして自分の顔にかけてキャッキャがお似合いだ。
もしその1人顔射を見て笑う人がいるなら、それはそれいいと思っている。その人に顔射しないようにしてね。

きっと今も俺は吐き捨てられたガムで、今も誰かに気づいて貰いたくてわざと踏まれているきったないガムなんだろう。今まで積み上げたり作ったものをどうしても捨てられないゴミ屋敷の住民でもある。それを見て笑った人の顔がどうしても離れないのだ。情けないよあたしゃ。まるちゃん。ズバリ、ゴミ野郎でしょう!それじゃあんた清き1票なんて貰えないよ。ヒエー。スエオさん!
なんで俺は1人ちびまる子を。

嫌な思い出の後は良い思い出が来る。
けどそれは発狂するほどきちいぜ。

一度噛んだ味は忘れたくても忘れられない。

そういえば俺、昔っから配信でよく「たった1人でも見てくれる人がいるなら配信する」って言ってたな。

約束守らないですまんな。

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