【エッセイ】純度の高い生物になる覚悟を決めた北海道旅
世界はつきつめればキラキラしたもんだと思っていたし、自分は何か成し遂げるんじゃないかと期待して社会に出た。思春期にどハマりしていたアーティストが行っていた課外活動の影響で、そのピースフルな世界観が美しくて、今でいうSDGs的な業界に飛び込んだ。なんせ、温暖化だとかで地球に人間が住めなくなったらなんにもならんよなあ、という壮大で薄っぺらい危機感と使命感で理論武装して、自分の存在価値を見出そうとしていた。
しかし、そんな甘々な精神で生活していけるほど社会はゆるくなくて、正義のぶ