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ご当地小説・エッセイ投稿サイトα版をリリースして1ヶ月後の振り返り

はじめに

早いもので、ご当地小説・エッセイ投稿サイト『ロケブン』をリリースして1ヶ月が経ちました。このまま、黙々と開発を進める選択肢もありましたが、ロケブンに関心を寄せ、ご利用いただいている皆様にも現状を赤裸々にお伝えした方が良いと思い、やや遅れたものの、オープンな場でこの1ヶ月を振り返りたいと思います。

数値で見るロケブン

では早速ロケブンの各種数値について見ていきます。全てこの原稿を書いている前日9/17までの数値です。

まずサイト内部の数値から紹介します。ユーザー登録数。これは55となります。その中で作品を投稿いただいた方は22で、投稿いただいた作品のうち公開ステータスになっている作品は47です。つまり平均して1人2作品以上を投稿していただいています。ただし1番多い方の投稿が14にのぼる状況です。投稿いただいた47作品のうち作品に登場する都道府県は24になります。内訳は、北海道、青森県、福島県、茨城県、群馬県、東京都、神奈川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、島根県、広島県、徳島県、香川県、高知県、佐賀県、熊本県、宮崎県です。なんとか、半分は網羅できたと言ったところです。

画像で見るロケブン

次にGoogle Analyticsの数値ですが、訪問者数418、PV数4,064、平均利用時間は5分21秒です。これはほぼ全ての個人開発のサイトがそうであるように、リリース直後にピークを打っている状況です。書き手の方しか集めていないせいもあって、平均利用時間(図では平均エンゲージメント時間)がとても長いのが特徴です。

2023/8/14〜2023/9/17のユーザー数推移

流入は、ほとんどSNS(Twitter)からです。アルファ版では作品を集める方針を徹底したため、最も大きな流入が見込めるSEOは封印しており、クローラーによるページのインデックスも禁止しています。

サイト流入元の内訳

運営視点の現時点での見立て

リリースするまでに楽観シナリオと悲観シナリオの両方を想定していましたが、この数値は悲観シナリオ寄りの数値です。リリース前までは、書きやすさを追求したサイトであれば、「ご当地」というコンセプトの珍しさもあって一定の書き手の皆様に使っていただけると考えていました。

実際その想定は正しかったと思いますが、「ご当地作品」自体が、まだジャンルとして市民権を得ているとは言い難い現状では、訴求できる書き手の方は限定的だったと言えます。それが、今回の結果を決定づけた要因だと考えています。このため、作品点数の増え方は、今後も他の小説投稿サイトに比して、緩やかなものにならざるを得ないと予想しています。

つまり、作品点数に依存してサイトを成長させる場合、十分な読者を集めるサイトになるのはかなりの時間を要するため難しいというのが現時点の私の見立てです。

今後の方針について

では、このまま無策で突き進むのかというと、そのつもりはありません。こういったケースは想定内であり、打ち手は考えてありました。ただ本来はもう少し先を見据えて企画していたコンテンツだったのですが…。そのコンテンツとは、「ご当地小説・エッセイ紹介」です。

実は、このサイトを企画する前に、私は読者として商業作品を物色していたのですが、各地域ごとに作品をまとめたページというのが本当に少ないことに気づきました。私が調べた限りでは、最近になって見つけた読書メーターの 日本全国おすすめのご当地小説 というコミュニティがなかなかの網羅率を誇っており有用だと思いましたが、そのコミュニティでさえ一般文芸中心であり、キャラ文芸やライト文芸の作品の紹介は少ないように感じた次第です。

よって、出版されているご当地小説やエッセイ作品を紹介するページは、コンテンツとして希少であり価値があると考えました。問題はこちらもCGMつまりユーザー投稿型コンテンツであるため、どれだけの情報を集められるかは未知数であることです。最悪私一人がめちゃくちゃ頑張って作品を紹介するみたいな事態にもなりかねません。すでに、その前準備として、電子書籍を中心にご当地小説を買い漁って読んでいたりします。

もちろん、上記のような方針と並行して、読者向け機能の開発も進めて参ります。

作品のレギュレーションについて

さらにリリース当初、弊サイトは、ご当地小説とエッセイの投稿サイトというコンセプトから、当然文字主体の作品のみにフォーカスしていました。ところがリリース後の投稿状況を見ていると、画像投稿のしやすさからか、漫画家の方にも利用意向があることがわかりました。

ロケブンの「ブン 」は「 文学」を意味します。このため漫画を文学の一つとして位置付けて良いのか悩みました。

色々と調べた結果、最近の文学には漫画を含む場合もあることがわかりました。よってロケブンでは、例えばエッセイとして漫画を用いた表現もOKとして受け入れることにしました。

マネタイズについて

これはすでに他の記事でも述べていることではありますが、弊サイトはどこかでマネタイズしたいと考えています。利益を生んでこそ、サイトとして持続可能であり、大きく成長させてもいけると信じているからです。

例えば今のように収入ゼロの状況では、有償サービスの活用は慎重にならざるを得ません。Twitterのアカウント有料化、SNSへの広告出稿、Font Plusを使ったフォントバリエーションの拡充、作品コンテストあたりは、収入さえあれば今後チャレンジしたい施策です。

また、サーバー費用なども、今は数十円程度で運用できてはいるものの、利用者が増えればその分費用が嵩みます。

よって、Google Adsenseといった広告や、サブスクリプションの導入によって収益化を図るつもりです。

この辺り、今後も収益無しでやっていくのかと心配してくださる利用者さんもいらっしゃるため、改めて現時点での考えを説明させていただいた次第です。

追加した機能

そうそう、リリース後に追加した機能もいくつかあるので、そちらも紹介しておきます。

著者ページ作成

1作品を複数に分けて投稿してくださる方がいらっしゃたので、もう少し先で予定していた著者ページを作成しました。著者ページからは、その著者のプロフ画像、自己PR、作品一覧を見ることができます。今後このページも拡充していく予定です。具体的には各SNSへのリンク設置、作家としての実績紹介、ロケブン以外の投稿サイトの作品リンク設置などです。

作品ページ上部に紹介文・分類表示

実は投稿に際しては、紹介文と作品分類を入力してもらい、読者用の一覧ページで表示するつもりでした。しかし、作品詳細でもその情報はみれた方が良いと感じたため、急遽上部に追加した次第です。

共有用URL取得

作品を投稿いただいた後、思った以上に共有可能なURLではなく、作業用の作品ページのURLを共有される方がいらっしゃいました。このため、共有用のURL取得が簡単にできるよう公開時のSNS共有ポップアップ内に、URLをクリップボードに送り、簡単に他の媒体に貼り付けられるようにしました。今後は、マイページの作品一覧右クリック時に、メニューからも「共有URL取得」ができるように機能追加をしていく予定です。

ペンネーム複数登録

こちらはまだ先で良いかなと思ったのですが、ロケブンの売りとして、読者や著者のプロフィールを分けて管理できる点があり、機能追加もさほど大変ではなかったことから、勢いで追加しました。これで、ロケブンにアカウントを1つ登録すると、読者アカウント1、著者アカウント2を設定できるようになりました。状況に応じて、自由に使い分けいただければと思います。

さいごに

弊サイトは、数年がかりでの成長を前提としています。まだリリースしてたった1ヶ月です。思ったより数値として成果を残せていないものの、ご利用いただいている方々の声を聞く限り、私個人としては、今後大きな可能性を秘めていると感じています。

ただ、私一人だけの力では、どうすることもできません。もし、このサイトの未来に少しでも期待を持っていただけたなら、弊サイトのことを覚えていただきたいと思います。また、機会がありましたら、ぜひご当地小説・エッセイの投稿にもチャレンジしてみてください。


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