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友人のエクセル教えてくれ!に闇を感じた話

業種によると思いますが、皆さんのお仕事でもExcelのようないわゆる表計算ソフトは使われているのでしょうか。
ゲーム開発の仕事でも表計算ソフトはよく使います。主に筆者の周りだとマスタデータのテーブルや仕様書などで使われていることが多い気がします。
他にも統計データのグラフ化や、データ設計などにもよく使います。
特にゲームデザイナーには何かと縁のあるソフトだと思います。

さて、今回は筆者の体験談なのですが、友人から「エクセルの使い方を教えてくれ!」という何気ない会話で感じたことを述べていきたいと思います。よろしくお願いします。

エクセルを教えてくれ!→何を教えてくれ???

「なあ、エクセルを教えてくれよ」
→「ん?エクセルの何を知りたいの?」
 →「上司にExcelを勉強しろと言われて勉強しなきゃならない」
   →「何かエクセルで作れと言われてるのかね?」
   →「そういうのは無いがとにかく教えてくれ」
実際に筆者が友人と会話した流れなのですが、とにかく友人はエクセルを勉強したいそうです。この会話を受けて、どうして良いか非常に悩みました
というのも、”勉強したい”という「要望」は分かったのですが、その「勉強する目的」が一切分からないからです。その目的次第ではグラフ作るのか、関数使うのか、表計算をするのか、統計に使うのか、方眼紙にするのかの勉強方法も変わってきます。

そこで、あの手この手で聞いて探ったのですが、まるで分かりませんでした。そんな調子なので目的は特に無いのでは??という気がしていました。話を聞いてとても怖くなってしまいました。

エクセルはあくまで目的を叶える手段の1つでしかない

というのもExcelって結局、「何かを叶えるために使うソフト」なのでその”何か”が無い限り使う必要もありませんし、その目的によってはググった方が早いよ。だったり他のソフトウェア使いなよ!って話になるからです。
手段と目的が逆転していると思いました。もしかして神エクセルというのはこういう目的と手段を間違え続けた結果なのかもしれません。

※神エクセルに関してはこの辺り参照にしてくださいhttps://ja.wikipedia.org/wiki/Excel%E6%96%B9%E7%9C%BC%E7%B4%99https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1612/26/news032.html

どの仕事でも同じだと思いますが、手段はあくまでも目的に最も沿ったものをとることが望ましいです。でないと、伝統や風習といった非合理的なものを持ち込むことになってしまいます。(伝統が合理的な場合はその限りではありませんが・・・)

目的が違うと最適なアプローチも変わります。友人の上司の指示の意味も例えば「何かと使えるからエクセルでも勉強したらどうだ?」という話と「エクセルを業務で今後使うから勉強したらどうだ?」では勉強する範囲や意味合いが全然違ってきます。もしかしたら以前書いたゲームジャンルの記事と言ってることは一緒の話なのかもしれません。

逆に目的さえ明確であればOKだと思う

逆説的な話になってしまいますが、そういう場合は意図や目的さえ掴んでおければ良いのかなと思いました。これって全ての勉強や職業に言えることだと思います。その目的さえはっきりしていれば手段はいくつも存在するわけですし、何より詳しい人の知恵を借りることもできます。もしかしたら報連相の相談の極意とも言えるかもしれません。

ゲームを作る際にも特にプログラマーやアーティストに相談する際はこの考え方は非常に役立つことが多いです。
というのも、一般的には方法論ならプログラマーの方が強いですし演出や表現ならアーティストの方が強いですからね。目的や意図だけはブレずに伝える必要がありますが、そこさえ合っていれば全体的にうまくいくことが多い気がしています。拘っているところ以外は基本そんなスタンスです。

相談がうまく行かずにモヤモヤしている方がいれば、ぜひ一度やってみてください。もしかしたら何かの役に立つかもしれないです。



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