初心者のための配信機材オススメリスト(2021/04/20更新)
注・配信機材品薄のため、Amazonでは通常の価格よりずいぶん高額に設定されている製品が多く見受けられます。高づかみしないよう、実売価格をチェックしましょう!!!
動画配信の方法・種類
動画配信にはスマホ1台で行う簡単なものから、複数のカメラの映像やスライド、音声を切り替えて行うリッチな物まで表現方法によって選ぶ機材が変わってくるよ。
ここでは、1名から2名程度で行う配信を行うための機材を紹介。一年間生配信をしてきて、自分で使った機材や、配信仲間の機材を見せてもらったりしたなかからオススメの機材を紹介していくね。
初心者からセミプロ程度までの方がターゲットなんで、Amazonや家電量販店で手に入るものを中心にご紹介するよ。
カメラ1台から機材を買い集めて、1年で↓こんな配信を出来るようになったよ。
動画配信機材選択の種類
YouTubeライブやFacebookライブ、Twitchなどに配信するには
・カメラ
・ビデオキャプチャー(エンコーダー)
が最低限いるよね。
カメラを切り替えて使うなら
・スイッチャー(ビデオミキサー)
も欲しい。スイッチャーの有る無しで配信の表現の幅が大きく変わるので、ここも詳しく説明するよ。
・マイク
・オーディオインターフェース、ミキサー
・照明
などは映像のクオリティを上げるだけではなく、視聴者の見やすさを大きく作用するので、気を遣うべきところ。
動画配信機材の構成
基本的に、映像や音を得るための入力装置と、配信に載せるための配信装置があれば配信は出来る。(スマホやPCはどちらも内蔵しているので、それでも配信することは出来る)
入力と出力(配信)の間に挟んで、出来ることの幅を広げるのがスイッチャー(ビデオミキサー)。
入力器機
カメラ、マイク、ミキサー、照明など
スイッチャー
スイッチャー、ビデオミキサー
配信器機
ビデオキャプチャー+PC、エンコーダー等
カメラ選びのコツ(必須)
ハンディーカムか、ミラーレスカメラが選択肢になってきます。使いたいレンズや、センサーの大きさなどなどいろいろこだわれる部分ですが下記の部分に注意してください。
HDMIのクリーンアウトが出来るかどうか(最重要)
HDMIの出力が付いていても、出力される信号にカメラの情報(メモリーカードの残数、バッテリーのインジケーター、絞りやシャッタースピードなど)が出力され、設定で消せないカメラもあります。配信画面には映像だけを出したいので、画面情報を消せないカメラは選択肢から外れます。
HDMIの端子(重要)
ほとんどのカメラの端子が「micro“滅びろ”HDMI端子」を採用していて、この端子がビスケット並みにもろいので、泣きそうになることがある(SDIという業務用の堅固な端子があるが、今回のターゲットから外れるので割愛)
マシな順番に、HDMI > HDMImini > micro“滅びろ”HDMI端子
カメラの種類
選択肢はいろいろありますが、複数台を揃えるならなるべく同機種、最低限同じメーカーの近しい機種で揃えることをオススメするよ。
複数台のカメラの色や設定を揃えるのが非常に難しいし、違う操作系統のカメラが混じると現場でめっちゃ混乱します。
V-LOGカメラ(2020/07/29 更新)
この夏に登場した新ジャンル。これから始めるならつべこべ言わずこれ買っとけと思う。SONYのZV-1とPanasonicのG100が該当する(既に品薄orz)。いろいろ、あの機能はどうなんだ、この機能はどうなんだって聞かれますが、どうせどのカメラ買ったって、不満と愛着は湧くんだからまず買えやと思います。カメラはまず所有しないと自分に必要なものがわからないので、まず買って、マジで。で、試行錯誤が苦手だったら手を出さない方がいいです、配信は。
ZV-1はコンパクトタイプの定番ですが、小さなプラスチック筐体のため、排熱に癖がありモニターを開いた方が良いです。(2021/07/12追記)
G100はクリーンな画面を送出できるのですが、HDMIケーブルを刺すと本体のモニターが消灯する仕様で、配信中に設定の確認、変更ができません。据え置きで毎回同じ設定であれば問題ないのですが、コンパクトで持ち運びを期待していただけ残念な仕様。(2021/07/12追記)
ミラーレスカメラ
センサーサイズが大きなものが多く、レンズの選択肢が豊富なのが魅力。
センサーが大きいカメラを選ぶと、人物をぼかして、映画やドキュメンタリーのような高画質で綺麗な映像を配信できるよ。
センサーサイズが大きな順にフルサイズ、APS-C、マイクロ4/3(マイクロフォーサーズ)とあって、大きければよくぼけるし、小さな物は比較的安価にカメラを揃えられる。
古いカメラだとHDMIのクリーンアウトに対応していないものもあるので注意が必要(重要!)
あと、配信ではHDMIの出力使うのであまり関係ないけど、30分以上録画できない機種が多いので、映像制作に流用した場合などは注意が必要だよ。
パナソニック: LUMIX GH2(中古で安価=オススメ)、LUMIX GH3、LUMIX GH4、LUMIX GH5(オススメ)、LUMIX GH5S(オススメ)、LUMIX G9 Pro(これ欲しい)
ソニー:α7sIII、α7III、α7IV、α6400
シグマ:SIGMA fp
ネオ一眼/一体型
レンズ交換式のミラーレスに対して、高倍率なズームレンズを内蔵しているネオ一眼(レンズ一体型カメラ)もおすすめ。そこそこ大きめのセンサー(1インチ)であること、レンズを交換しなくてもよいので現場でのセッティングが楽なのがいい。ロビスタはLUMIX FZ1000を3台使用しています。
パナソニック:LUMIX FZ1000(オススメ)、LUMIX FZH1、LUMIX FZ1000II
ソニー:RX10II、RX10III、RX10IV
コンパクトカメラ
まずは手元にあるコンパクトカメラから始めるというのもよいかもしれない。高級コンパクトカメラなら、ネオ一眼に匹敵する画質を誇る物もあるよ。ただし、HDMIクリーンアウトに対応していなかったり、そもそもHDMI出力が付いていないものもあるので注意。
今だったらソニーのRX100VIIがオススメ。コンパクトカメラなのに、マイク入力がある。
ビデオカメラ
ビデオ撮影用に開発されたハンディカムはソニー、Panasonic、JVCなどが主流。高倍率なものが多く、またビデオ撮影用に設計されているので使い勝手が良い。ちなみに、現在の個人用ビデオカメラはほぼmicroHDMI端子ですが、JVCの機種はHDMIminiが付いていることが多い。
デジタルカメラと違って、連続録画時間の制限がないものが多い。ただし、録画しながらHDMI出力が出来ない機種もあるので、注意しよう。
アクションカム
特殊な用途を求めなければ、GoPro一択だと思う。配信ではアクションを切り取ると言うよりは、手元を写す、引き画で撮るなど、カメラそのもののコンパクトさと広角を活かした使い方がオススメ。
スイッチャー(複数台のカメラ、ソースを切り替えるならなら必須)
複数台のカメラやPCからの映像を切り替えたり、組み合わせたりするために使うのがスイッチャー。これがあるのと無いのとでは表現の幅が雲泥ほどに違う。
主な機種はRolandのVシリーズ、VRシリーズ、BlackmagicDesignのATEMminiシリーズなど。
世間では人気で品薄が続くATEMminiシリーズが人気ですが、個人的にはRolandのVシリーズを推したい。特に2019年1月に発売された「V-8HD」は超絶オススメ。8系統のHMDI入力はクラス最多、ハードキー中心の操作性は抜群に使いやすそう。そして、V-1HDはスイッチャーのベーシックと言える機種で、最初にこの器機から始めたことがとても良かった。
Roland:V-1HD(オススメ、僕も使っています)、、VR-1HD、V-8HD(超オススメ、っていうか欲しい)、V-02HD
V-1HDから始めると、いろんな機械のいいところや、不満などが感じられるようになるとても標準的なスイッチャー。クセも少なく、とても使いやすい(Rolandのスイッチャーのいいところは直感的なインターフェースです)
V-1HD(ロビスタ使用モデル)
V-8HD(ロビスタ次期導入検討中)
配信仲間の田口さんの動画がとっても参考になります☆
BlackmagicDesign:ATEM mini(最安スイッチャー)、ATEM mini Pro(低価格なのに多機能)、ATEM mini Pro ISO(全録対応高機能)
ATEM miniシリーズは価格破壊&高性能なスイッチャー界のワークマンみたいな存在だ。あまりの人気に市場から在庫が蒸発している状態が続いている。3万円台で4カメのスイッチャーが買えたATEM mini、ATEM miniの不満を全部つぶした上に、より一層の高性能化を図ったATEM mini Pro、そしてレコーダー機能を備えた上位機種ATEM mini Pro ISOの3兄弟がそろい踏み。ATEM miniシリーズはホント攻めています。
ATEM mini Pro ISO
ATEM mini Proの全機能に加え、HDMI入力4系統とスイッチング後のプログラムアウトの計5系統を録画できるレコーディング機能が売り。BlackMagic社の編集ソフト『DaVinci Resolve(ダビンチ リゾルブ)』、同社のカメラBlackmagic Pocket Cinema Camera(BMPCC)と組み合わせることで真価を発揮するビデオスイッチャー。
ATEM mini Pro
ATEM Minの全機能に加え、H,264レコーディング、LANケーブルから直接配信、マルチビュー機能の追加。低価格で必要充分な機能を備えたベストセラースイッチャー。
ATEM mini
ビデオスイッチャーの価格破壊をした衝撃的な機種。上位機種と比較すると機能制限が多く、使い勝手に難があるが、全系統にスケーラーを搭載、ビデオキャプチャにも使えるため、その機能だけ考えても元は取れる価格。
IO・DATA:GV-LSBOX「LIVE ARISER」(配信機能も備えたダークホース)
配信機と言っているが、配信専用のPCと言った方が理解しやすいかも知れない。出来ることも多いが、謎な仕様も多い癖のある機種。
マイク
沼なので、別項目で。
とりあえずSHUREのSM58を2本買っておけばいいんじゃないかな?
SM58(ロビスタ使用モデル)
ちなみに、インタビューマイクのSM63が大好きです。
音声ミキサー/オーディオインターフェース
こだわればキリが無いけど、TASCAMのMiNiSTUDIO CREATORシリーズかYAMAHAのAGシリーズをオススメするよ。
詳しくは別項目で。
ビデオキャプチャー/エンコーダー(必須)
パソコンにHDMIからの信号を取り込んで配信するならビデオキャプチャーを、PCではなく直接インターネットに配信できるハードウェアエンコーダーの2種類があります。(スイッチャーによっては内蔵している物もあります)
ビデオキャプチャー
4Kで繋げたり、ゲーム実況用を謳っていたり、選択肢がいろいろある機材です。価格もピンキリですが、ロビスタではI-O DATAのGV-HUVCを使っています。基本はエンコーダーを使って配信しているので、バックアップとして持ち歩いています。(コンパクトなので助かります)また、Zoomなどのビデオ会議にカメラを繫いで使えるので、最近は出番が増えてきました。
ローランド製のビデオキャプチャは、やや高価ですが安心感があります。ビデオキャプチャは2-3種類もっていると安心です。(2021/04/20追記)
※2020/04/21現在、GV-HUVCの出荷は停止しているみたい。
スルーアウトのあるGV-US2C/HDも便利そうです。
エンコーダー
現状ではCerevonのLIVESHELL X一択です。比較的安定しているのと、最大3ストリームまでの配信(録画)を同時に出来る実力派です。時々20万を超える値付けになっていたりしますが、本来7万円台の商品なので、気を付けてください。
照明
三脚/一脚
自立する一脚を中心に使っています。Velbonの Pole Podシリーズがしっかりしていてよいです。
脚がしっかり開くので、ぐらぐらしなくていいです。
ミニ三脚のPIXIはいくつあってもよいです。マイクスタンドに、スマホ三脚に、いろいろ使えます。
その他
最も大事なことの1つだが、HDMIケーブルは消耗品だということ。そして多くのカメラに採用されているクソ規格「micro“滅びろ”HDMI端子」というのがあるが、この端子はマンボウのメンタル並みに弱いので、変換アダプターを余計に用意することを強くオススメする。(現場で泣かないためにも、ケーブルの予備は必ず用意しよう)
オススメのショップ
プロ機材ドットコム
使用者目線で、業務用器機のみならず、コンシューマー向けの製品も充実。他にはないレア商品も豊富です。特に照明のレパートリーが豊富。
http://www.prokizai.com/
システムファイブ
フジヤAVIC
中野ブローウェーにある映像・放送器機の専門店。中古やセール品の掘り出し物があるので時々覗くといいよ。
https://www.fujiya-avic.jp/
TOMOCA電気
秋葉原駅前、ラジオ会館2Fにある専門店。パーツ単位のラインナップは圧倒的で、必要に応じてオリジナルのケーブル作成までしてくれる。
http://tomoca-shop.jp/
サウンドハウス
音響器機に強さを見せる専門店ですが、ビデオスイッチャーの取り扱いも多い。ときどきとんでもないセールしているので見逃せない。
https://www.soundhouse.co.jp/
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