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毎月のカウンセリング

もう2年以上、毎月1回カウンセリングを受けてます
最初は元夫が発達障害であると証明するために、大人の発達障害診断をしてくれるクリニックを探し出して受診したのがきかっけ
残念ながらその時は、元夫は発達障害と正式には診断されませんでした

・元夫が診断に必要な数回のカウンセリングを拒絶
・WAIS-Ⅳテストだけ受けると言い張り、これでは完全な診断ができないと臨床心理士側が正確な診断を断念
・この臨床心理士に「どういうことなのか?どう考えてもASDでしょ」と直談判しに行った

それがきっかけで、私は臨床心理士のI先生とカウンセリングを開始しました
その頃の私は、自分の苦しさが解消されない問題を全て外側に理由を求め、とにかく苦しい、どうしたいいのか判らない、なんで子供たちがこんなに不安定なのか、どうしてその当時の夫とは会話が成り立たないのか
I先生はずっと傾聴を続けてくれました
泣いたり、言葉に詰まったりする私をせかすことなく、辛抱強く耳を傾け、私がI先生を信頼して本音を打ちあけ、自分の心の奥に隠していることが何かに気づくのをずっと待ち続けてました
アドバイスは全然しない
これが正しいという答えを求め続けていた私には物足りないこともあったけど、それでもI先生はそれまで周りにいたような「私を必ず搾取しようとする人」ではなく、だから全く損得勘定がなく、ただ聞いて、ぐるぐると同じところで同じ悩みを抱え続けているというのに毎月辛抱強く話を聞いてくれ、たまに「こういう気づきがあった1か月で、良かったなと思いました」とポロっと言われると、救われた気持ちになれました
何より、元夫と同居していた時、異様な支配をされていたと気付けたのは、I先生のお陰だと思う

先日も1か月ぶりのセッションがあり、1時間話して、苦しい胸の内を吐露しました
息子の変化、子供家庭支援センターの人の訪問のこと、それでも私が望むペースでは進んで行かないもどかしさのこと

私は「母親は子供にとって太陽でいなくてはならない」という呪縛に縛られ、「私が苦しくても我慢するべきだ」というのに支配されていました
確かに子供にとってはそうあるべきなんでしょう
普通の親子関係が築けるならね
残念ながら、私たちにはそれができない
あの子にとって、私という存在は母親としては失格で、子育てには向いてない
その通りだ
私は不完全なものは苦手で、できるだけ遠ざけたい
私と対等に話が通じ合い、こちらの要求を叶えることが出来る人、お互いに平等に支え合える人と一緒にいたい
子供ではそれを叶えることができない
なぜならとても未熟な存在だから
私は母親になるべきではなかった
不完全なものが許せないし、自立しないでひたすら甘えてばかりいる存在が疎ましい
だって、私は誰にも甘えることができなかったのに
急いで大人にならないと生きていけない家庭の中で育ったのに
なぜ私は与えられなかったのに、私からそれを奪い取って行こうとするのか

私の今の願いは、早く母親から卒業すること
独り暮らしがしたい
猫と暮らしたい、あるいは静かな環境で好きな家具に囲まれ、何かに思い悩むことがない状態になりたい
そもそも私は母親になるべきではなかったと思う
後悔先立たずだ

I先生は、「息子さんの引きこもりの問題を自分から切り離して考えられるようになって、良かったなと思います。お子さんの問題を自分の問題と捉えず、今、自分が何をしたいのかということを静かに考えられるようになったのは、良いことじゃないかと」

そう、引きこもっているのは息子の問題
そして、私はそれを何とかしようとしても、息子本人が引きこもりに飽きて、外に出て自立する気になるのを待つしかない

だけど、家の中は快適で、問題と考えられないのであれば、私は息子の住環境をせっせと整えることはしたくない
ご飯の用意はしたくないし、部屋の片付けもゴミ捨てもしない
そういうのは、自分でやるべきだから

セッションが終わった後、スマホの中の息子の動画と写真を全部消した
消す前にもう一度動画を見返して、声をあげて泣いた
試合で活躍する姿、楽しそうな姿
このころの輝いていた息子はもういない
彼は死んでしまった
私と元夫が殺したようなものだ
判っているのに、それでも今でもあの頃のようにはつらつとした息子に戻って欲しいと願ってやまない
もう一度、選手になるために努力してほしい
あなたは試合で輝き、世界に羽ばたく素晴らしい選手になれたはずなのに

今だにこんなことを考えてしまう私は、息子にとっては完全な毒親なんだろう
私もそう思う
一緒にいたら、私のこの無言の圧に窒息してしまうだろう
だったら、1日でも早く、息子は私から離れた方がいい
プレッシャーを与え続ける私からどこか遠くに逃げればいい
その代わり私には甘えないで、一人で頑張って生きる手段を得る努力をすることが必要
これ以上一緒にいても平行線なだけで、私と息子が交わることはもうない
お互いが苦しいだけなんだから、息子は自由に生きるために一刻も早く自立した方がいい

そのことに息子が気が付く日はくるのだろうか

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