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第28回『たかだがデビュー4、5年目の』

〇自己肯定感

【自己肯定感(Self-Esteem)という言葉を、教育とからめてぼくが明確に意識したのは、2005年4月号『日経サイエンス』に掲載されていた「前向き思考で成功できるか(R.F.バウマイスター他)」を読んだときでした。
 当時の日本では「自己肯定感」がそれほど重視されておらず、正直、アメリカでこれほど論争の種になっていることに驚いた記憶があります。】

「自己肯定感」はいつから言われるようになった?
 日経サイエンスの小論では、Self-Esteemに「自尊感情」という訳語があてられていました。
 Self-Esteemは何と訳すのが適当なのでしょうか。

 本稿を書くにあたって主に参照した「非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究に関する報告書」(国立教育政策研究所,2017)では「自尊心」、『非認知能力』(小塩真司,2021)では「自尊感情」としています。
 訳語には揺れがあるようです。そこでGoogle Trendsで検索数を調べてみると以下の通り。
Google Trendsでの「自己肯定感」,「自尊心」,「自尊感情」比較

2016年半ばから急激に「自己肯定感」が伸びています。
「自己肯定感」はいつから使われ始めたか
https://kobashi.ne.jp/a/2171

Google Trendsでの「自己肯定感」,「自尊心」,「自尊感情」比較


最近よく聞く「自己肯定感」って何ですか?

海外では自分の悪い部分も含めて、全部を自分自身ととらえて自尊感情と称していたのですが、日本人は少しでも否定的な部分があると「もうだめだ」と思い込んでしまう傾向にあるんですよね。

なので、最近では“自分を肯定的に受けとめよう”という意味で「自己肯定感」という言葉の方が社会全体で使われるようになりました。

悪い部分まではいかないかもしれませんが、欠点を含めて自分自身を肯定的に受け入れるという力という定義になります。
NHK 大学生とつくる就活応援ニュースゼミ
「最近よく聞く「自己肯定感」って何ですか?」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu714/

・『花束みたいな恋をした』
主演:有村架純、菅田将暉
脚本:坂元裕二
監督:土井裕泰

あらすじ:東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音やまね麦むぎ (菅田将暉)と 八谷はちや絹きぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!
──これはきっと、私たちの物語。

心の砂地では21年2月に本作を取り上げています。


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