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心の砂地第25回『24年組とゴシック・ホラー、下弦の月』




●矢沢あい先生の作品年表(天ない〜下弦の月)

天ない終了 94年11月 単行本95年7月
ご近所(りぼん)スタート:95年2月~97年10月
ご近所単行本:95年10月~98年4月
下弦の月(りぼん)スタート:98年4月〜99年6月


●りぼん『下弦の月』連載時人気作(90年代末りぼんオルタナティブ

97年 高須賀由枝『グッドモーニングコール』(BACK TO ベタ)


98年 種村有菜『神風怪盗ジャンヌ』(ファンタジー)

99年 藤井みほな『GALS!』(ストリート&ギャグ)


●下弦の月
 あらすじ

美月は、ギターでせつない旋律を奏でるアダムと運命的な出会いをした。不仲な家族のいる居心地の悪い家を飛び出し、アダムと暮らし始めた美月。だが、下弦の月の夜、美月は交通事故に遭ってしまう。一方、小学生の蛍は事故に遭い意識を失っていた。昏睡した蛍の夢の中に、ただ柵しかない不思議な場所と美しい女性が登場する。昏睡から目覚めた蛍は退院後、廃墟から聞こえるピアノの音に引き寄せられ、廃墟に侵入する。そこにはアダムという恋人のこと以外すべての記憶を忘れている、夢で出会った女性・美月がいた。
『下弦の月〜ラスト・クォーター』のタイトルで映画化。2004年公開。


●『下弦の月』に影響があったのでは?と思われる作品
THE YELLOW MONKEY『jaguar hard pain』(94)

「ジャガーが死ぬ以前に祖国に残してきた恋人マリーの魂を見てしまったため、肉体が滅んだことにも気付かず、魂だけが時を超え50年後の1994年にタイムスリップしてしまい、時代のズレを感じながらも恋人マリーを探す」というストーリーのコンセプトアルバム。」(wikipediaより)
イエモン風、デヴィッド・ボウイ『ジギースターダスト』。

→24年組、特に大島弓子はデヴィッドボウイ風のキャラを作品に登場させていた。

http://ziggystardust.cinewind.com/trivia/shojo-manga/

●24年組
24年組(にじゅうよねんぐみ)は、昭和24年(1949年)頃の生まれで、1970年代に少女漫画の革新を担った日本の女性漫画家の一群を指す。
「花の24年組」とも呼ばれる。
青池保子(昭和23年生)、萩尾望都(昭和24年生)、竹宮惠子(昭和25年生)、大島弓子(昭和22年生)、木原敏江(昭和23年生)、山岸凉子(昭和22年生)、樹村みのり(昭和24年生)、ささやななえこ(昭和25年生)、山田ミネコ(昭和24年生)、岸裕子(昭和24年生)(wikipediaより)

竹宮先生が大泉サロン時代のことなどを記した傑作エッセイ『少年の名はジルベール』は必読。



SF、ファンタジー要素のある短編などが多く、本作もその影響あり?(少女漫画の全てに24年組の作品の影響があることは置いておいて)


note読者特典!シャークくんが選ぶ24年組入門作!
24年組の漫画に興味が出たあなたに向けて、入門用作品をレコメンドさせていただきます。

大島弓子『ロングロングケーキ』

萩尾望都『半神』

竹宮惠子『地球へ…』

山岸涼子『神隠し』

木原敏江『大江山花伝』


少女ホラー漫画要素

1970年代(24年組の台頭期)から、少女のためのホラー漫画というものが多く発表されている。上記の本など参照。


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