見出し画像

業務の効率性と生産性の向上には、商流EDIの標準化と金融(金流)EDIとの接続が必須です。

  中小企業や小規模事業者は、電子インボイスの導入でどこを目指すのか?どこを目指すべきなのか?
 中小企業や小規模事業者の約半数は、市販の会計ソフトを導入しているといわれている。では、残りの約半数はどのようなアプリケーションを使っているのだろうか?なんと、紙ベースもしくは表計算ソフトを利用しているというのである。
 紙ベースや表計算ソフトを活用して消費税の適格請求書等保存方式に対応することは困難であろう。
 市販の会計ソフトを導入していても、入力処理の起点が「仕入/買掛金」という仕入取引であり、仕入元とのデータ接続ができなければ商流データの参照はできない。
 一部において受発注管理システムが使われているが、異なるソフト、システム間では互換性がない。
 業務の効率化と高度化を図り、流通サプライチェーンの全体最適化を実現するため、消費財流通に携わる企業間のEDI(電子データ交換)を促進することを目的とした流通BMSや、ITの利用に不慣れな中小企業でも簡単・便利・低コストに受発注業務のIT化を実現できる汎用性の高い仕組みを目指す中小企業共通EDIなど、標準化の動きもあるが、まだ試行の段階である。
cf. 流通BMSとは(流通BMSとは、流通BMS導入の狙い、流通BMSで何が変わるのか)(流通BMS.COM)
cf. 中小企業共通EDI(中小企業庁)

 EDIは電子的にデータを交換するものであるが、卸売商と小売商を受発注システムで結ぶ商流EDIだけでなく、対価の決済及び仕入債務/売上債権の消し込みを行う金融(金流)EDIも不可欠である。
 一般社団法人全国銀行資金決済ネットワークが進める全銀EDIシステム(ZEDI)などとも接続されなければ効果は限定的である。
 商流EDIと金融(金流)EDIの接続が望まれる。
cf. 全国銀行資金決済ネットワーク(一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?