『日本を前に進める』の感想文

買ってだいぶ時間が立つ。登下校、休み時間に読み、もう5回ぐらいは読んだかな。高校2年にもなって文章書くのは下手です。

「人間河野太郎」

初耳だったことは足が速く記録を持っていること。河野さんを知って3年ぐらいですけど知らんかった。留学の話では、いい仲間と出会って勉強したこと、英語の新聞で日本が出ないことに疑問を抱いたことなどあり今の形の原点を感じた、カトリック系大学とは知らず「なんで神学の単位がいるんだ」という留学中の話は、いかにも河野さんらしいな~と笑いました。ワレサに会い投獄される話は背筋がゾックとした。富士ゼロックス入社でテレワークという話、そんな時代でテレワークできたならもっと早くできたんじゃない?と思った。河野さんは「技術ではなく人の問題」と書いていていて本当にその通りだと思った。いつも通学の電車で見る人はどうせオフィスでパソコンに向かっているだろうなと思うと、「人の問題」なんだろうなと感じる。(中には本当にできない業種もあるでしょうが)

生体移植の話

「美談にするのは危険」とあるので書くのが難しいのですが、思ったことをいくつか。麻酔されるというのに「お腹に逆T字の手術跡」というのを読むと「ギョエ~」なぜかお腹が痛くなりました。臓器移植で脳死体からの提供があるのが一番でしょう。どう増やすのかというのは難しい問題だなぁと思う。例えば、遺伝子操作した豚の心臓を移植したようなことを増やしていくのか、iPS細胞から臓器をつくるということになるのでしょうか。話は違う気もしますが、アフガニスタンのことを調べていたらで貧困がゆえに臓器を売るという人がいるらしく、そういった臓器をどう扱うのかは国際的な問題だろうと思う。

外交安保

外務大臣と防衛大臣を歴任した人らしくリアリズムにのっとった内容でした。中国の軍事費の増加のスピードと力による現状の変更の試みに対し日米同盟の強化が現実的で、日本がアメリカを必要とするようにアメリカにも日本を必要と思わせることが必要と。経済でもしっかりとしたサプライチェーンの構築が必要と。さらに中国の軍事活動に対抗する枠組みの形成を議論する必要がある、と言及していた。必要だと思うが、現実は壁が高いだろう。ASEAN諸国が米中のどちらか一方につくとは考えにくい(カンボジア、ラオスは中国にべったりだが)。さらに欧州との連携も欠かせないだろう。 「外交」 ネトウヨは外交というと「中国キライ韓国キライ、アメリカ万歳」的なことを言えばいいと思っているようだが、日本は経済3位の大国。外交で果たすべき役目も大きい。ましてやG7の一員なのでなおさら。本には、日本は今外交の力が問われていて、外務省職員の残業を減らして人材を引き留め外交の体制を築くこと、国際機関への日本人が活躍できる体制を支援すること、外務大臣が日本にいるのではなく積極的に出る必要があると。公務員の残業が多いと言われる今、いい人材が流出してしまうのは国益を損なってしまうのでしっかりやってほしいなと思った。あと、日本の外務大臣がそこまで外国に言っていないことに衝撃を受けた。以前、河野外務大臣は外国に行きすぎととか言われているのを見たが、どちらかと言えば前が行かなさすぎということが衝撃。国会に縛られ過ぎというのも分かる。副大臣でもいいだろって思う。G7で変わった立ち位置にある日本は、東南アジアなどに無理に民主主義を押し付ける欧米に乗らず、民主化を確実に進められるようにしていく環境整備に重点を置くというのは、日本らしいかな。中東外交は、今後石油依存脱却を掲げ、脱炭素の流れでオイルマネーが苦しくなるであろうから書かれたのだろう。ODAの話で額にこだわらないというのには引っかかったが、読むとわかった。日本は今、人材育成、困っている人への支援を重視。インフラやればいいじゃないかと浅く考えていたが、日本にそんな余裕はないし、橋とか道路を作って貧困生活している人を助けることにはならないと知ると考えが変わった。他にも法整備を日本はし続ける必要があり、中国との違いはここにあるというのもよく分かった。しっかりすれば信頼される。

防災

災害の多い日本で災害にどう対応していくのかは重要だ。災害危機管理庁を新設することに反対の河野さんはどう考えているのか。まず、今あるものを有効的に使えるようにすること、プッシュ型支援、「防災職」の確立。今あるモノが自治体などと常に関係を築くことで、誰に支援をするか、誰に頼むのかということをしやすくしなけれなならないと。プッシュ型は自治体からの要請なく、予想されるものを先に送ること。これは対策の迅速化につながる。防災職の確立は、災害対策のエキスパートを作るか、1回は災害対策を経験させると。なにかしら災害対策庁のような形になるんじゃね、と思った。

エネルギー革命

河野さんというと「脱原発」。総裁選でもリプレース等は否定的な意見を述べた。私自身は、再エネを最優先でも、小型モジュール炉は一定程度必要で、代わりのエネルギーが確立するまでは必要という考えだ。まぁ、そこは置いといて、原発が危険!とかではなく原発マネーのことが先に述べられている。原子力事業に○○交付金とかが複数。こんなにあるのか。そりゃ、不透明とか言われるわな。ここは秋元まさとし氏の「自民党発脱原発宣言」にも詳しく乗ってた。再生可能エネルギー外交の宣言では外務省が先に提案したものが気になった。今もこの外交が続いているのでしょうか。再エネは安全保障、地域経済への効果もあると。想像すればわかる話で、自衛隊が地域で作られた再エネを使えば地域に貢献するし、火力発電に必要な燃料の輸入を減らすこともできる。再エネ拡大を阻害する規制の撤廃、緩和は新聞記事で見たことがあるが、よく知れた。(農地の空き地を太陽光に使う、地熱発電の条件緩和など)核燃料サイクルは多大な税金を使って完成していないモノ。終わるのか。最終処分の方向でもいいと思う。

ひとまず長くなりそうですのでここで公開。

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