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無塩のものがうまい。食品たちよ、試されているぞ……! 素材本来の味を……試されているのだぞ!!

日々生活をしている中で、新たな発見というのは絶えない。だからこそ、人生はおもしろい。最近の新発見は何があったのか、だって? そんなもの枚挙にいとまがない。
たとえば、新大陸。それからペスト菌。あとは、先週の日曜日くらいかな、木からリンゴが落ちるのを目撃して万有引力の法則を発見したよね。
わしゃ、コロンブスか。わしゃ、北里柴三郎か。わしゃ、ニュートンか。

無事に三連コンボが決まったところで本題ですが、自分自身のことは自分が一番わかっていると思ったら、意外とそうでもなくて。「あれ、私ってこうだったの」や「私ってこんな一面があるんだ」や「私ってけっこうきれいな三点倒立ができるのね」などと気がつくことがある。最後の、どのタイミングで気がついた。

最近気づいたこと。
私はナッツ類がだぁい好き。
それはもう好きで好きで
三度の飯よりナッツ、ナッツ♪
小腹がすいたらナッツ、ナッツ♪
喉が渇いたってナッツ、ナッツ♪
食べ過ぎてズボンがパッツ、パッツ♪

え? そんなに食べたの? どれ、数えてみよう。

ひと~つ、ふた~つ、ミッツ、ヨッツ♪

なにこれ。


ひょっとすると、私の前世はリスだったのではないかと思うほど、木の実がうますぎる。いや、待てよ。もしかしたら私の今世だってリスなのかもしれない。鏡を見てみる。うーん、たしかにリスみたいにくりっとしたおめめにぷっくりとしたほっぺ。でも、これはリスではないな。
私は肩を落とし、羽のような飛膜を広げ飛び去る。で、気がつく。そうか、私はモモンガだったのか。

えーっと……今、何を書いてるんだっけ。

あ、そうそう! 新発見の話だった!

今回、書きたいのはナッツが好きってことじゃなかった。危ない。このままアーモンドやカシューナッツ、クルミなんかの魅力を延々と語り続けるところだった。

今更だけど、言いたいのは別なこと。
ナッツが好きは好きなのだが、特に好きなのが「無塩」のやつ。「素焼き」として売ってるほうね。
塩味がついていない、純粋に素材の味を楽しめるやつだ。
そこで私は気がつく。(気がついてばっかりだけど、これが本当に言いたかった気づき)

無塩、だぁい好き。


考えてみれば、私は無塩のものが好きだ。
前述のナッツもそうだが、他にもトマトジュース。
トマトジュース、おいしいよね。あれ、本当いいよ。だってさ、体に良いことはもちろん、コップになみなみと赤い液体を注いで「わっはっはっは。人間の血はやはりうまい」ってドラキュラごっこもできるわけだから、本当、一石二鳥だよね。
一鳥目はわかるわ。健康ね。二鳥目はなに?


とにかく、無塩のものは私の好みにばっちりはまってくる。

ということは、だ。なんでもかんでも塩をとっぱらってしまえば、もっとおいしくなるのではないか。
ふんふん。いいぞいいぞ。おもしろくなってきた!

何から塩をとればいいだろうか。
こういうのはどうだろう。
【ポテトチップス 無塩味】
しょっぱさがウリのポテトチップスからあえて塩気をとってしまう。うんうん。うん?
これ、おいしいかね。

では、これは?
【やきとり 無塩】
たれ 塩 無塩 という並びで商品が並んでいてもおかしくはない。素材の味を楽しみたい人向けだ。これ、おいしいかね?


こんなのもある。
【ゴマ塩 無塩味】
お赤飯とかにパラパラとふりかけるゴマと塩が適量まざったあれ。あれから塩をなくしてしまう。つまり、ゴマだ。【ゴマ塩 無塩味】とはゴマのことだった。

【塩大福 無塩味】
もう説明もいらない。ただの大福。


ここまで検証してみた結果、やはり塩をとってしまっては味気ないものになってしまうような印象をぬぐえない。
おかしいな。無塩のものはなんでもおいしいと思ったのに。

では、見方を変えてこういうのはどうだろう。
何にでも【無塩】とつけてしまうのだ。
塩分を控えるという意味で健康的なイメージがつくはず。つまり、健康食品や健康グッズと無塩のコラボだ。

・腹筋ローラー 無塩タイプ
・無塩プロテイン
・無塩ジム ~今なら入会金無料! 入会塩不要! 汗には塩分が含まれているので当ジムではいっさい汗をかかせません!~

ダメそう。
いろいろと検証を重ねてきたが、味気ない結果となってしまったようだ。無塩だけに。

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